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紙の本
改めて「手紙」のステキさを。
2003/01/08 00:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真愛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、「詩」「手紙」離れが多く、淋しく思います。そんな中、この谷川さんの詩集は「手紙」「日本語の奇麗さ」を教えてくれます。そしてまた、「手紙」にはさまざまな種類があることも。
恋人への切ない、甘い手紙。
友人へのすっきりとした、爽快な手紙。
肉親への郷愁を思わせる手紙。
亡くなった旧友への、別れの手紙。
そして、風や空などへの、自然への手紙。
私はこの詩集の中で「サーカス」と言うのが好きです。その中に、4つのくくりで詩が書かれているのですが、サーカスの表の華やかさと対象的に、裏の淋しさに恋人への想いがシンクロされて書かれており、とても新鮮で胸打つものです。
その他、生死の狭間を行き来する友人を冷静に書き表した「鎮魂」、過去、現在を引きずり未来へと進む不安感を表した「未知」、一番初めに掲載されている、愛する人の幻影を想い、愛を想う「時」、そしてタイトルにもなっている、突然「サバンナに棲む鹿だったらよかったのに」という印象的なくくりをしている「手紙」それは、今後共にするなら聞かないでいようとする。なにか、とてつもなく、大きな暖かいものに包まれた感じがします。
この詩集を読むと、無性に誰かに手紙を書きたくなってしましました。これを読まれた方はきっと書きたくなるかもしれません。そして、きっと受け取った相手はとても喜ぶでしょう。
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