紙の本
海のにおいが広がる
2005/05/31 15:45
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:江川あおい - この投稿者のレビュー一覧を見る
上の子がいつだったかの読書感想文にこの本を選んでいたので、気になっていたものの、上の子の部屋にあったので、そのままになっていた。引越しをして、本棚整理するとき、上の子が「これも」と言って出したので、読んでみた。工藤直子さんは好きな作家だし、長新太さんも好きな作家なので、コラボしたらいったいどうなるか?楽しみだった。期待通り、読んでいると、以前住んでいた海辺に近いアパートを思い出した。くじらといるかが友達になって、その2人(?)を中心に簡単な詩や話で構成されているけれど、とてもさわやかで、5月の海、というイメージだった。シリーズになっているようなので、もう1冊もぜひ読んでみたい。
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幼稚園くらいの時に買ってもらった本でした。もうぼろぼろなんですが手放せない。くじらといるかのあたたかいおはなしです。
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「海のはじまり」
ひとはみな
心のなかに
海をひとつ もっている
・・・・・・・・・・・
ひとの心のなかに
いつ 海はうまれたか
・・・・・・・・・・・
ひとはみな
はじめてまるい口をあけて泣いた
あのときの涙の粒が
海の はじまり
・・・・・・・・・・・
という一篇の詩から始まる。寺山修司の一番みじかい叙情詩『海』の
“なみだは にんげんのつくることのできる いちばん小さな海です”
を、ふと思い出させる、情緒あふれるスタートだ。
いるか「さびしいくらいしずかだと、コドクがすきなぼくでも、だれかとお茶を飲みたくなる。」
くじら「さびしいくらいしずかだと、コドクがすきなぼくでも、だれかとビールを飲みたくなる。」
「コドク」を愛するくじらと「コドク」を愛するいるかが、「いっしょ」もわるくないなと織りなす友情物語である。
児童書に分類される本ですが、大人の少しささくれ立った心を優しく癒してくれる本だと思います。大人になった今だからこそ、散りばめられたくじらといるかの珠玉の言葉が快く響いてくる。
ビールと読書の好きなくじらと本の話を肴に乾杯し、お茶と体操が好きないるかとスポーツ観戦しながらワイワイと過ごしてみたくなる。そんな一冊です。う〜ん、久々にアイツに会いたくなった...。
終わりの「おわりのない海」という一篇の詩も実に良い。
・・・・・・・・・・・
ひとは ふところの
そんな海を のぞきこむと
なぜか ほっとする
なぜか ほっとして 思う
《また あした》
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詩集を基本あまり読まない私ですが、工藤直子さんのこの本ともう一つ『ともだちは緑のにおい』だけは未だに持ち続けています。
ただ本を持って、じっと見つめているだけでも優しい気持ちになれる…そんな本です。
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子どもの頃から、いちばん好きな本。
私にも子どもができたら、この本を贈りたい。
友だちとか大切なひとにも、子供ができたら、贈りたいな。
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いるかとくじらの、友情があったかい。
個人的にお気に入りなのは、
「パリにいきたいくじら」と、
「うちゅうって、さみしかった」といういるかの言葉。
長新太さんの絵が、とても雰囲気に合っていて好き。
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ふわふわ~とした気持ちのいい日に読みたいです。
気持ちよくなって、ねむくなるけれど、ねむくなったら、そのままお昼ねしてもいいと思います。
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表紙が長新太さんだったので手に取った。
工藤直子さんを知り、「ねこはしる」、「のはらうた」を読むようになった。
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夜の海で出会ったくじらといるかののんびりした友情の物語。
絵本と詩集の中間くらいの本。長新太さんの挿し絵もいい味。
パリに行ったくじらのフランス語の詩は微笑ましい。うい、むっしゅー めるしー。
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読了時は小学生でした。移動図書館で借りてきた日、一読で好きになって返却日までに全ページ書写した本。大人になった今、読む用と保存用と自分で書き写した一冊と、2+1冊保管中。
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子供のころから大好きです。大人になって改めて読んで、人を思う大切さを感じました。クジラとイルカのように素直な気持ちを言葉に出来たらどんなに良いだろうって思いました。大人になると簡単そうで難しいですね。
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小学校のころ、読書感想文書きました。でもうまくこの本のよさを書けなかったなー。すごくやさしくてゆったりしてかわいい!
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本と書くこととビールが好きなくじらと、ジャンプとボールとおひさまが好きないるかの話。
物識りのくじらに宇宙のことを教えてもらってさみしくなっちゃういるかがかわいい!
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この本と小学校の図書室で初めてであった小説。
「いるかとくじらのような友達がほしい」そう思った。
海であって、海じゃない。
そこは陸も海も空も、この2人にとっては全てまん丸。一つっきり。
お互いがお互いを思いあい、大好きな人を喜ばせるにはどうしたらいいだろう?大切な人を元気づけるにはどうしたらいいだろう?
誰かを思うことの素晴らしさを教えてくれる素敵な本。
2004年の表紙よりこちらの表紙のが個人的には好きですw
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1993年6月 第29刷 が、我が家にある。
記憶によるとわたしは「ともだちは緑のにおい」を先に読んで、それで読書感動文を書いて、そのお話が大好きだった。
あえてこちら「ともだちは海のにおい」を先に読み返してみたら、
イカが、わっわっわっ、と言うことや、くじらの口の中に本がいっぱいあることは覚えていた。
ともだちなんだろうけれど、わたしはこのいるかとくじらの様に、好きな人と寄り添って生きたい。