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人間を笑いに向かって突き動かすにはまずドロドロゾーンにアピールしなければならない
笑いの刺激を受けた人が「知的」に参加することによって笑いは増幅される
思いもよらないなるほど
「ウケる」という言葉は、ドロドロゾーンに入った「なんだこりゃ」な刺激が、冷静ゾーンに「ナルホド」として昇っていく状態
音楽は冷静ゾーンを飛び出してドロドロゾーンに直接話しかける、不思議なメッセージ
cf. ちゃっぷいちゃっぷいどんとぽっちー、ハエハエカカカキンチョール
やりとりじゃない会話
やりとりじゃないよい会話を保証する前提条件はまずキャスティング(ヤマハタウニー「いいなぁあれ」、フジカラー樹木希林×岸本加世子)
やりとりじゃない会話といえども会話なんだから、返球は、ちゃんとコートの中に落ちなきゃアウト。だけど、常にコートのギリギリの線を狙うのが名人
同音異語 「音の共通性」を楽しむ ダジャレ、語呂合わせ
ビジュアルダジャレ(ハエがトンデレラ 投げやりですね。マがさした)
同義異語 「意味の共通性」を楽しむ 謎解き、比喩
ビジュアル謎解き(東京海上「ビリヤード」)
比喩の楽しさは、受け手にも創造・参加の余地が残されているところ
たとえを元へ戻すための逆転換作用を受け手はみずからの頭の中で行う。受け手の創造性、知的加性が”なーるほど”となり、ユーモアと異化の効果を導きだす
ダジャレ
なんとか自分の力でAとBを重ねてみようと知的に参加する結果、笑いが増幅される。つまりダジャレも思いもよらない手の一種。AとBがかけ離れたものである程おもしろい
ドロドロゾーンからなるほどゾーンへ
タブーが笑いの宝庫なのは、それがいってはならないがゆえに「思いもよらない」ことの宝庫であり、心の奥で感じているがゆえに「なるほど」の宝庫だからである
心の中ですでに用意されてあるものはウケやすい → CMのパロディ
人々がすでに心の中に持ってはいたけど思いがけないもの。これを指摘し、掘り起こすとウケる
「なんだこりゃ」の笑いは、限度の位置で「なるほど」と釣り合って最大となる
病気コーナーの境い目付近が常に一番おもしろい
①「なんだこりゃ」は理性で判断できにくいことだから、ドロドロゾーンの所属である
②「なるほど」は、その逆だから、冷静ゾーンに属する
③思いもよらない手は、与え手の「なんだこりゃ」から直接発生する。または、与え手の「なんだこりゃ」から「なるほど」に向かう創造的参加の過程から発する
④思ういもよる手は、与え手の「なるほど」から発生する
⑤思いもよらない手が直接アピールするのは、受け手の「なんだこりゃ」に対してである
⑥思いもよる手が直接アピールするのは、受け手の「なるほど」に対してである