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ちょっとマニアックすぎた。幕政の組織や各役職の仕事・分担などを当時の組織責任者が一問一答形式で答える。内容が細かくて、また話し言葉なので、読みづらく、笑えるような話ではない。
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記録や覚書では判然としない江戸幕府諸役人の実際の執務状況を、体験者の口から引き出そうとして行われた質疑応答をまとめた貴重な記録。下巻には、代官・町与力・奥右筆等の生々しい証言が、当時流行の速記で記録され収められ、当事者でなければ語れない武家生活の日常を子細に伝える。時代小説の種本。事項索引を付す。(1986年刊)
・旧事諮問録 第四編
第六回 御側御用取次、外国奉行の事
・旧事諮問録 第五編
第七回 地方の警察・民政等、八州取締、代官手代の事
・旧事諮問録 第六編
第八回 昌平坂学問所の事
第九回 欧州奉使談判の模様及び御右筆、目付の事
・旧事諮問録 第七編
第十回 御庭番の事
第十一回 江戸市中取締の事及び伝馬町牢屋の事
今風にいうと、オーラルヒストリーということになろうか。本書は、幕府の元役人達が職務の内容について回想した本である。史料としての重要さは言うまでもないが、明治20年代半ばの回想ということで、限界もあることは推測される。
読んでいて意味の通じないところがいくつかあった。明治の記録とは言え、難しいところである。内容がどの程度、正しいのであろうか、分析解説する本が欲しいが、江戸時代に興味のある方には、必読の書である。 第7回の地方の警察・民政等については、比較的わかりやすく面白かった。八州回りの事が詳しく回想されている。
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(上、下巻共通)
江戸幕府の役人経験者に実際に話をきいているってのがそもそも興味深いです。
時代劇とか、小説とか、そういうのとは違った印象の幕府が目に浮かぶようです。
訊く側と訊かれる側がそれぞれなれていないのを、そのまま編集せずに使っているようで、話が行ったり来たりあっち行ったりこっち行ったりして微妙に読みづらいところもありますが、そこはそれ、我慢して読むのがよいでしょう。
やっぱり、御庭番の実際の話とか面白いし。
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「江戸幕府役人の証言」とあるように、ほんとうに貴重な証言となっている。
速記録で、じつに生々しい。
下巻は、個人的には、かなり専門的な用語が多く出てきたの読むのが苦労したが、それでも、各諮問会の質疑応答を興味深く読んだ。