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クリスマス・キャロルの作者です。
クリスマス〜の前に書かれたものだそうです。暗いです。そして…ナンセンスなんじゃ…
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ディケンズは初めて。本当は長編作家なのだが、短編集から。なんかのブックレビューを見て衝動買い。
ミステリアスで小話的な短編から、よく意味が分からないものまで。折に触れ読み返してみるのもありかも。
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ああ「信号手」! 子供をそんなに怖がらせちゃダメだよ、というくらいに、私に恐怖を植え付けた作品。クリスマス・キャロルでもオリヴァー・ツイストでも大いなる遺産でもなく二都物語でもなく、私のディケンズは「信号手」なのです。ここから入った私はやっぱり偏執的なのか、出逢ったが運の尽き、というやつか。子供なのにこんなの読んだ私が悪いのか……。
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ディケンズの堅実さが滲み出ているのが、この短編集だ。その言動には、時に冷酷な一面ものぞかせているが、それはひとえに、彼自身の誠実な心がそうさせるのだろうと思った。
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恥ずかしながら、初めてのディケンズ。ホラーコミック、ミステリー性、異常心理を集めた短編とのことだが、私にとってはファンタジーに感じられ、一年にで特別な時間感覚になる年末年始にこの本を選んでいたことに不思議な偶然を感じる。
人間の醜さや悲惨さが表現されていながら、どこか感情とかい離した文章で、人間世界の表面を上から眺めているような感覚を感じさせる。それがディケンズの基本スタンスなのか?他の本も読んでみようと思う。
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今までディケンズは長編しか読んだことが無かったので、短編を読んでみた。
文体も読みやすく、私はこの雰囲気は好きだ。
特に「信号手」は好きです。
そういえば、エドワード・ゴーリーが挙げた4人の好きな作家の中に、ディケンズの名があるが、この短編集を読んで何となく分かった様な気持ちになった。
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『墓掘り男をさらった鬼の話』
偏屈な墓掘り男ゲイブリエル・グラフ。クリスマスの夜に墓掘りの仕事をしている彼の前にあらわれた鬼。ケイブリエルを鬼の国に連れていく鬼。鬼の王が見せる様々な家族の肖像。幸せとは?クリスマスの後姿を消したケイブリエル。再び村に戻った彼の姿と物語。
『旅商人の話』
旅商人が語るトム・スマートの物語。旅の途中見つけた心地よい宿屋。宿屋の美しい未亡人に魅了されるトム。未亡人に言い寄る背の高いハンサムな男。トムの部屋の椅子が語る物語。ハンサム男の隠された秘密。
『奇妙な依頼人の話』
債務者監獄マーシャルシーに収監されている男の復讐。収監されている間に貧困の中で死んだ妻と息子。ある日気がつくと自分を救わなかった父親の財産が転がり込み金持ちに。同じく自分たちを見捨て妻の父親への復讐。
『狂人の手記』
狂人の残した手記。自らの狂気に気がつかない人々に対する気持ち。狂人ということを隠したまま結婚し迎えた妻。妻の恋人の存在。
『グロッグツヴィッヒの男爵』
コエルトヴェトウト男爵の結婚。12人の子供に恵まれるが子供が生まれるたびに娘を心配し過剰に反応する義母。徐々に強くなっていく妻。自分の居場所がなくなり地下室で酒を飲む日々。自殺を考えていると目の前にあらわれた謎の男。
『チャールズ二世の時代に獄中で発見された告白書』
できのいい兄と自分を比べる男。同じ姉妹と結婚し先に死んでしまった兄。兄嫁も息子を残し死去する。姉の息子を可愛がる妻。甥を殺害した男。甥を埋めた場所から離れることができなくなりある日彼を訪ねて来た友人と狩りに使う犬。
『ある自虐者の物語』
周囲に対し劣等感を持つミス・ウェイド。少女のころから家庭教師として使えた屋敷での出来事まで周囲に対する劣等感。
『追いつめられて』
保険会社の支配人サンプスン。彼の保険会社にやってきたスリンクトン氏。スリンクトン氏が友人のベックウィスにかけた保険とスリンクトン氏が語る有能な保険会社社員メルサムの失踪。スリンクトン氏の2人の姪の内死亡した姉。自らも死が迫るとおびえる妹。
『子守女の話』
子供の頃に聞かされた子守女の物語。花嫁を次々に殺害しパイにして食べる殺人鬼大尉。悪魔と契約する船大工チップスの悲惨な最期。
『信号手』
崖下にいた鉄道の信号手に声をかけた男。信号手の語る幽霊の物語。翌日男が出かけると信号手は列車に轢かれて死んだという。信号手の利いた声とは?
『ジョージ・シルヴァーマンの釈明』
周囲の人々との交流を避け一人で生きて来たシルヴァーマン。教師として教えていた生徒の母親の誘いで牧師として働き始める。息子の結婚問題からの人生の転機。
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イギリスの小説家、チャールズ・ディケンズの短編集。発表された年代順に並べられていて、ディケンズの成長を見ることが出来る。
「追いつめられて」「信号手」「ジョージ・シルヴァーマンの釈明」
この3つの作品は鳥肌が立つくらい良かった。陽気なイメージを想像していたから余計に衝撃を受けた。
今度は長編を読んでみたい。
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ディケンズが遺した短篇の中でも、特に人間の異常心理を描いた作品や超自然的要素を含むものを集めた短篇集。
よく知らないけど「ディケンズ面白いよね」とか言ったらカッコ良くね?なんて浅はか極まりない動機で購入するも、大学時代にガチでイギリス文学を専攻していたという賢い同僚に「ディケンズっつったら長篇だろ」と軽くたしなめられたため、とりあえず積ん読して熟成させることに。
忠告通り『デイヴィッド・コパフィールド』(岩波文庫/全5冊)も読んだことだし、大人になってからはともかく幼少期のコパフルくんは本当に可愛かったし、クリスマスも近付いてきたから、そろそろいいかなってんで引っ張り出してみました。
全11篇にそれぞれ解説がなされているので、私のようなディケンズ初心者にも安心です。
皮肉っぽい笑いがあるかと思えば、何でそんな怖いこと言うの!?と身の毛もよだつ怪談めいた話もあり、いややっぱ本当に怖いのは人間だわ。あと貧困。なんて溜息ものの独白あり。ずっと読んでいたい感じです。
鬼とか幽霊とか悪魔とかいっぱい出て来るんですが、彼らの容姿に関する描写が驚くほど緻密。中でも「グロッグツヴィッヒの男爵」の幽霊の衣装に、中2心を大いにくすぐられました……。
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人間の暗い心理描写、ホラーやミステリー、教訓話など、様々な要素が詰め込まれた短篇小説。
舞台背景などが分からなくても気軽に楽しめるのが魅力。今読んでも色褪せない面白さがある。
全体としては暗い雰囲気が漂う物語が多く、簡潔で上手い具合に起承転結している。無駄がない印象の短篇集だった。
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・墓掘り男をさらった鬼の話
・旅商人の話
・奇妙な依頼人の話
・狂人の手記
・グロッグツヴィッヒの男爵
・チャールズ二世の時代に獄中で発見された報告書
・ある自虐者の物語
・追いつめられて
・子守り女の話
・信号手
・ジョージ・シルヴァーマンの釈明
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狂人の手記が一番印象深かった。どの作品も深読みさせる何かを感じた。語られていることが、語り手にできる世界の見方で解釈されて述べられているにすぎない、ということを感じさせる点において一等すばらしい作品だった。
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「グロッグツヴィッヒの男爵」に何度も出てくる
”リンカーンらしゃ”
という言葉の意味がわからない。
ネットで調べてもわからない。
「リンカーングリーン」って色があるそうで、
これは”リンカーンシャー”の羅紗織物の色に由来している
らしいんですが、こりゃ関係なさそうだなあ。
”リンカーンらしゃ”の正体をご存知の方がいらしたら、
ぜひ教えてください!
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『クリスマス・キャロル』で有名なイギリスの小説家ディケンズの短編集。主に人間の狂気を描いており、ドストエフスキーを彷彿させるように感じるが、調べてみるとドストエフスキーがディケンズの著作を好んで読んでいたような背景もあるような。ただ和訳のせいなのか、微妙に読みにくかったので★3つ。本当は原文で読解できるような英語力が欲しい。
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短編「信号手」読みたさで手にした『ディケンズ短編集』。
全編とも、あまりの読みやすさ故か、読んだそばから話の内容が記憶から抜け落ちてしまうのだが、本命「信号手」は評判に違わぬ素晴らしさ。
たった20ページで、オカルトあり、心理の迷路あり、不条理あり、トッピング全部盛り的な幸福感。
この一遍を再読するために、『ディケンズ短編集』は手元に置いておこうと決めた。