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筒井康隆による現代恐怖小説アンソロジー。
さすがというべきか、どれもレベル高いとおもいます。
そのなかでも最高なのは、曾野綾子による「長い暗い冬」。この本だけでなくわりと色々な短編集に収録されているようですが、この小説はホントにおすすめ。
この本は今は絶版になってるとのことですが、まだ置いてある本屋も多いし、もちろん古本屋でも手に入ります。
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収録作品も傑作ぞろいなら、これ自体も“傑作”といえるアンソロジー。
初版が30年以上も前なので既読作品も多かったが、怖さは今なお褪せていない。
曽野綾子「長い暗い冬」は陰惨の一言……冬の嫌いな自分にはなおさらキツい。
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筒井康隆氏編の短編集! どの話も面白いのですが、星新一ファンとしては星新一の短編「さまよう犬」をオススメします。本当に短いお話なのですが、心がほんわりと不思議な気持ちに包まれるような……。星新一氏の温かさに触れることができる作品だと思います。あとは、筒井康隆氏の「母子像」が心にキリキリと来ていい意味でつらいお話でしょうか。筒井氏のお話はどれも面白いお話ばかりなので、このお話もやはりいいものでした。断筆してしまわれたことが本当に悔やまれます。と、このように私がファンである両氏を推してしまいましたが、他のお話もとても面白いものばかりです。不可思議なお話を求める方はぜひ読んでください。きっと満足されると思います。
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この本怖いけど、捨てられなかったんだなー
「現代恐怖小説集」というサブタイトルで、筒井康隆の「母子像」を含む全13編が集められています。いずれも怖い話、暗い話ばかりです。
一番読みやすいのは、冒頭の星新一の「さまよう犬」です。ちょっとファンタジーがかっているので怖さもちょっぴり薄らぎます。
けれども、それも一瞬。次の遠藤周作の「蜘蛛」で怖くて人に近寄れなくなります。タクシー乗りたくないです。
そして、曽野綾子の「長い暗い冬」でとどめをさされました。読み返す度に怖いです。
詳しくは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120528/1338176642
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筒井康隆編の恐怖小説集。この手のアンソロジーではお馴染みの「くだんのはは」や「長い暗い冬」を始め、13の収録作のどれもが粒ぞろいの傑作。背筋がゾワゾワする感覚がたまらない。
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1969年初版の、随分古い本だが古さを感じさせない内容だ。
星新一、遠藤周作、小松左京、宇野鴻一郎、結城昌治、眉村卓、筒井康隆、生島治郎、曽野綾子、笹沢左保、都筑道夫、吉行淳之介、戸川昌子のちょっと怖い話。
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何かの本紹介で気になってずっとリストに入れててやっと手に入れて読んでみたけど、恐ろしいほどつまらなかった。古典的で、大体タイトルで展開予想つくし。幽霊的なものというよりは人間的なこわさ、かな?さして異形でも白昼でもない。
強いて言うなら乱歩みたいな雰囲気。私は乱歩も苦手だから、どなたかの参考になれば。
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全体に古いなぁ、という感じがあるが、それも当然で、このアンソロジーは昭和44年(1969)に編まれたものだからだ。収録作家もすでのほぼ鬼籍に入っているし、見返しの筒井康隆氏の写真などはもう若い頃の糸井重里氏にしか見えぬ。
とはいえ、その「古さ」は私のような50がらみのおっさんにはどこか懐かしくもあってあまり気にならない。
気になるのはその内容で、解説で筒井氏が「傑作」「絶品」と絶賛している作品が自分にはつまらない。高IQの筒井氏はやはり読み方が違うのだろうか。
ちなみに凡人の私には、超常現象ではない曽野綾子氏の作品と、内田百閒先生で知っている「件」を横溝正史風な現代話にしている小松左京氏の作品が出色だった。