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いま、街が面白い!路上から観察できる森羅万象を対象とした〈路上観察学〉の旗の下に、都市のフィールド・ワーカーたちが結集した。それぞれ、独特の眼玉を駆使して、街の隠された表情をいきいきととらえる方法をここに披露する。街歩きが好きな人には、欠かせないマニュアル。
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これだけくだらないことにこんなに真剣になれるのって理想的。トマソンってすごく魅力を感じます。あと、この微妙に60〜70年代っぽさに惹かれます。
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路上観察とは、まさに芸術を超える存在だと、痛感した。
自分が生まれた頃に、このような思想(性癖?)をもって世の中を見ていた人がいて、今、当時のその人たちと同じ年頃の自分が、その性癖に感動している。
路上王国と消費帝国などと言ってのけるその言葉遣いの秀逸さにクラクラする。
「単なる街歩き」という様相を呈しているが、その背後に見え隠れする思想は、今こそ社会に必要なものだと信じてやまない。
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これも手持ちの古い本。
今は路上観察系の趣味はさまざまなバリエーションで認知を得ているけど、
これは立ち上がりのあと、ある程度系統が見えてきた頃にまとめた本。
最初の熱気のようなものが微笑ましく、久々に読んで懐かしく思ったり。
トマソンはもうこの時点で形式が出来上がり過ぎてて、
単なる歴史の記録になってるなあ(苦笑)
カケラコレクターの一木氏の話が、今読んでも一番インパクトがある。
一木氏以外にも一人一人が群発的に行動して足で集めたナマの物件の数々。
ネットなんて便利なモノがない時代の迫力。
四方田犬彦のセンスだけは(この本に限らず)私はどーにもついて行けない。
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地域資料の配架の際、厚い本に挟まれ書棚の奥に隠れていた「土蔵の鏝絵」(長野日報社)が気になった。数年前、茅野で開催された路上観察学会メンバー(赤瀬川原平、藤森照信、南伸坊、松田哲夫、林丈二)が採集した物件(写真)の展示・品評会に参加した。その鏝絵は物件のひとつだったから。そして、路上観察学を知ったきっかけが、5~6年前、東京理科大の図書館建築を学んでいる学生が来館。このあと、藤森さんの高過庵を見学に行くと。彼の話に「路上観察学」がでてきた。そのとき読んだ本がこの本。もちろん私も高過庵・神長官守矢史料館を見に行きました。(R)
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トマソンの原点は、ここだったかと今更ながら再認識。
トマソンはもちろんだが、最後の章の、漫画における
原っぱ・広場・土管・風景の家の壁などなど、そこに
視点を置いた社会批評は、お見事であった。
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肩の力を抜いて作為を捨て気の向くままに目についた物事を観察し記録する。なんの役に立つわけでもないが面白い。
それが、路上観察学。