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13030
芥川に寄る百閒のスケッチも収められまさに雑記帖。
芥川をはじめ漱石、鈴木三重吉、田山花袋などとの交流を綴った文を集める。同じネタを使い回しているが。
横須賀から船で芥川と猿島へ渡ったこともあるらしい。
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芥川龍之介、田山花袋、鈴木三重吉らの思い出を書いた随筆が集められている。
海軍機関学校時代の、向こうっ気の強い芥川。
校長相手に、文学談義で一歩も引かない。
一方、晩年の、睡眠薬で昼間訪ねて行っても朦朧としている彼。
酔うと絡み酒になり、手が付けられなくなる三重吉。
それでも彼らは百閒先生に、評価を惜しまなかった。
同じエピソードを何度も別の文章にしているが、それだけ印象が強かったということか。
学生時代、芥川の作品ばかり読んでいて、社会人になって以来ご無沙汰だったから、懐かしい人に会った感覚だった。
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百閒先生が田山花袋に可愛がられていた、というのがなんだか可笑しい。
芥川が夜、宿泊したボロ宿でほめた襖絵が実は雨漏りのシミだった、というのがすごく可笑しい。
百閒先生と芥川の2人が揃うと(士官学校の話など)なんだかコンビみたいで可笑しい。
やっぱり百閒先生の随筆は可笑しいけれどなぜか哀愁を帯びている。