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昭和62年に書かれた本だと言うことはバブルの頃か?その頃に未来を企業が席巻し各国の経済が立ちゆかなくなると言う想定で書かれたこの本は未来を予言していたのか?
上巻しか読んでいないので極端な思想結社の狩猟社を立ち上げ、率いる主人公の鈴原冬ニと相田剣介そして、その周りに必然的に集まって来た狩猟社のメンバーたちがその組織を揺るぎないものにして行く過程で上巻は終わる。
相田剣介は坊ちゃんで狩猟社にとって不易なスキャンダルなどを起こし、冬二以外のメンバーから抹殺を進言されるが、上巻では彼を広報担当者にすると言うところで終わっている。
上巻では、まさにこれからファシズムで起ころうとする冬二のヒットラー、剣介のゲッペルスへの道が見え始めたところで終わる。
狩猟社や冬二の思想は気味の悪いファシズムな考え方だが、世界の混乱時にはこういう人間が出現しても致し方ないかとも思う。
さて、下巻でこの二人が狩猟社がどうなるのか?
楽しみにしようと思う。