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ベストセラー作家「ジャックヒギンズ」が第二次世界大戦中のイタリア上陸作戦を目の前に、作戦を成功させるために連合軍がとった奇想天外な作戦とは!
アメリカマフィアの伝説的なドン「ラッキー・ルチアノ」にまつわる伝説を下敷きに、手に汗握るストーリが展開していきます。
しかし、この作者の描く登場人物はシュタイナ中佐といいショーン・ディロンといい、みんな魅力的ですね。
でも私が一番好きな登場人物はリーアム・デブリンなんですがね。
最近はショーン・ディロンが主人公のシリーズの出版が続いています。
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伝説のギャング、チャールズ・ルチアノに焦点を当てた一作。連合軍のシチリア上陸作戦に、当時アメリカで臭い飯を食っていたはずのルチアノが極秘参加し、現地のマフィアを連合国陣営に引き入れるための説得工作をしていたというストーリー。ルチアノのキャラ造詣はあのリーアム・デヴリンに似ていますし、プロットそのものは「鷲は舞い降りた」を換骨奪胎したものですが、ヒギンズマニアなら十二分に楽しめます。
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学生時代に好きだったなと、ふと思い出して読んでみた。少なくとも、この時期のヒギンズ氏は面白い。歴史上の秘話をもとに虚実を要り混ぜた、ケレンたっぷりの冒険物語というのは、かの「鷲は舞い降りた」と同じで、作者の十八番だろう。善玉と悪玉、気高い勇士とゲス野郎がきっぱりと別れる人物描写は、さすがに陰影に富むとは言えないないが、それらを敵味方にバランス良く配置することで、それなりの奥行きは感じさせる。その上で、善玉には見せ場が、悪玉には制裁が用意されてるから、カタルシスは大きい。ただ、この感じ、一歩間違うと、ひどく安手のアクションものに堕してしまいがちで、実際、後期の作はそっちに堕ちてしまったと個人的には思ってるけど、ここではまだ踏みとどまっている。突っ込みどころは多々あるし、史実を無視した、ロマンティックすぎるマフィアの描き方は、絵空事に徹してない分、釘を刺したくはなる。それでもやっぱり面白いのは確か。