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この本は是非ともいい加減な大人に呼んでもらいたい。 批評というものを単なる批判と捉え 安易な無責任な攻撃材料としての道具と捉えている。大人たちが読むものである。 世界に一人しかいない主体である自分が感じ 真実を探求しようとする過程に生まれ
主体なりの思索の結果が真理に近づかんとする 大切な人間の思考という事を理解できる本である。 岸恵子 サガン バルトーク ボーヴォワール カフカ 黒澤 山本洋輔 あらゆる芸術 文芸のそれぞれの思索の捉え方を教えてくれる。 高校生だけでなく
全ての人に読んでもらいたい。
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学校の教科書にしてもらいたかったなぁ。
大人が読んでもためになります。
「批評」って人の欠点ばかりを言うもの
じゃないんだな、と、改めて納得
させられました。
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なんか沢山びっくりした。様々な知りたかったことを教えてもらった。
生きていく勇気を貰った。
あたし学校で何を学んできたんだろう?
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本屋で見つけて、図書館で精読。いわゆる文学批評にとらわれずに洋邦関係なく各分野の批評文を集めた。それも選んだのが筑摩書房だ。
俄然、興味がヒートアップする。
が、読んで判ったのだが、ここに収めれている「批評文」とは、僕にとって、「随想」に近いものだった。
なので、僕が求めていたものと違っていた。
が、同じシリーズの『高校生のための小説案内』には興味津々。
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「批評は『する』ものではなく、既に『ある』ものである」と編者は言う。日々感じる「違和感」「驚き」「怒り」などをひとつひとつ丁寧に拾い上げ、その原因を突き詰め、答えをきちんと言葉で表現することで、「私」と「私を取り巻く世界=他者」のあり方を捉え直す。そんな「前向きに生きる」うえでのやむにやまれぬ行為がつまり「批評」なのだ。
考えてみれば、無意識に誰もが始終やっていることだった。もっとも大抵は、都合の良い、手近な答えでお茶を濁し、日常の雑事の中に逃げ込んでしまうわけだが。
そんな「堪え性のない人々」に本書が指し示したのが、国内外の「粘り強く批評し続けた先人たち」、B・バルトーク、G・ギッシング、花田清輝、S・ソンタグ、J・グルニエ、S・ボーヴォワール、山下洋輔、黒澤明、A・ジャコメッティ、澁澤龍彦、F・カフカ、サン=テグジュペリ、W・ベンヤミンら51人が著した51編のアンソロジーである。
それぞれの批評精神を読み解き、そこで得た答えをさらに独自の批評へと発展させていく。そんななかで「高校生にはうまく立ち回って点をかせぐ“学力”よりも、“生き方を支える力”を身につけてもらいたい」というのが編者たちの願いだ。大人たちも遅くはない、今から始めよう。「批評の門」はいつでも開け放たれているのだから。
1 私の流儀
2 境界に立つ
3 拒絶の勇気
4 喩の世界
5 生と死のサイクル
6 作るよろこび
7思考するまなざし
8 異郷の発見
9 制度の罠
10 〈私〉とは何ものか
11 明日を問う