投稿元:
レビューを見る
タイトル作とか好きです。詩の方が好きかな。でも、村上春樹の訳す本て、どうしても村上春樹本人の作品になってしまう気がするね。
投稿元:
レビューを見る
怠惰な日常。その中の一瞬。
「犬を捨てる」の締め方が簡潔で好きだ。
詩も収録されているけれど、原文で読みたい残念。
私は村上春樹の文章が苦手で、キャッチャー・イン・ザ・ライを読み始めてもう半年以上経つ一方、この本はすらりと読めた。短編だからかな。
投稿元:
レビューを見る
村上春樹の訳本の一つ。
あまり面白くない。特に後半の詩。
村上春樹が翻訳した本は数少ないから、ひとつぐらいは読んでてもいいかな・・・
投稿元:
レビューを見る
レイモンド・カーヴァーの短編小説、詩、インタビューが収められた一冊です。
夜になると鮭は川から町にやってきて、人知れずこっそり遊びまわるが、やがて鮭も川へと戻り、いつもと同じつまらない朝が人々の世界にやってくる。
そのように、耳で聞こえるわけでも、目で見えるわけでもないけれど、確かに存在する「変化」を描いた作品が多いように思いました。
生きるということは前進するしかないのだ、ということを強く感じる一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
切り取られたありふれた日常の一部分。キャラクターの台詞だったり、私はそれをどこか身近に感じます。小説はさっぱりとした文体で、読んでいて自分の中であれこれ思いを巡らせて読むことができました。この小説のポイントは、最初に申し上げた通り、"ある一部分を本当に切り取っただけ"なのだと思います。だから一つのストーリーが終わったあとも自分で想像する。彼はあのあとどうなったのだろう? みたいな具合に。 訳者が村上春樹さんと云うことで、表現はとてもしっくりきました。いつか洋書の方を読んでみたいです。 ちなみに詩はタイトルのものがすきです。 鮭が川を飛び出す夜、その一瞬に少しのロマンティックを感じます。
投稿元:
レビューを見る
短編集。どれもアメリカの田舎の話。
特に男が犬を捨てる話が好きでした。男の心の変化が読んでいて笑えて、同時にわかるなーっとも思った。
最後の村上春樹さんのカーヴァーへのインタビューも良かった。
投稿元:
レビューを見る
初レイモンドカーヴァー。
日常の些細なとげ、歯の間に挟まってとれそうでとれない。
そんな感触の物語。
“犬を捨てる”がフェイバレット。
投稿元:
レビューを見る
どの短編も、淡々と過ぎていく日常、の中の、非日常的な出来事が書かれている感じ。妙に、じわじわと印象に残る。
投稿元:
レビューを見る
うーむ。レイモンド・カーヴァー、2冊目の読書体験だったのですが、やっぱ、「よおわからんなあ、、、すまん」というのが、これまた正直な感想でした。よおわからんものを、よおわからんままに、よおわからん感じで楽しむ読書、というところでしょうか。それはそれで楽しい、というのは、やっぱり、村上春樹の訳の力量は、大きいのだろう、と、そう思う次第です。
収録されている作品の中の最初の作品「羽根」は、めちゃくちゃ良かったです。グッときましたね。オーラの、歯の矯正器具を巡るバドとのエピソード、素敵でした。で、ハロルドっていう、とても醜い赤ん坊がいても、その醜い赤ん坊に対する接し方も、なんだか、凄く言い。それはそれで、ええやん?俺たちの子だし。なんとでもなるよ、こいつの将来は。みたいなスタンス。達観。素晴らしい。親として。
で、この作品の主人公であろう、ジャック&フラン夫妻にその後におとずれた、とてもとても哀しい変化。自分の息子に「ずるがしこいところがある」と知ることの、哀しさ。フランの変化。ビーチボーイズの「素敵じゃないか」→「キャロライン・ノー」みたいな感じ?辛い。哀しい。でも、これはきっと、何処にでもある剥き出しの現実なのだ。真にリアルなのだ、きっと。いやはや、お見事ですね。辛すぎて。
「クリスマスの夜」
は、これは、よお分かりませんでした。マイヤーズ夫妻こそが、モーガン夫妻のドイツ行きの間の1年の間の留守中に、家に移り住んで好き勝手やっていた、とんでもない連中なのか?即ち、Z史夫妻?「あの二人あたまイカれてるんじゃない?」ってのは、モーガン夫妻ではなくて、まさにマイヤーズ夫妻の事?むう、、、よお、わからん。読解力がないのか。ただ、なんとなく、薄ら寒い話、だったなあ。
「犬を捨てる」
は、こう、しみじみキますよねえ、、、うん。こう、しみじみとする。不思議な満ち足りた感。こう、とっても、キッツい話なのになあ。飼い主が犬を捨てることで、結果、犬がその飼い主を見捨てることになる、みたいな。因果応報?みたいな。原題が、何故に「Jerry and Molly and Sam」なんだろう?ジェリーとモリーとサム、この話の主題に、ほとんど関係ないやん。超脇役やん。でも、だからこそ、だからこそ、重要なのか?ま、主人公のアルよ。あんたはまだ31歳だ。未来しかない。おまけにちゃんと家族がいて、しかも、ジルっていう可愛い女の子と浮気までしているじゃないか。ハッピーすぎでしょそれ。なにを悲観しとるんだ。俺、あんたが、羨ましいよ、ってね。そう思いますね。
それにしても、レイモンド・カーヴァーの作品の世界観、なんだか、マーシー真島昌利の世界観だなあ。マーシーは、アメリカ文学が、好きなのだろうか。ヴァージニア・ウルフのメノウのボタン。全くもって豊かな歌詞ですなあ。
あ、レイモンド・カーヴァーに村上春樹がインタビューしている文章が、めっちゃ素敵です。きっと、村上さんにとって、とてもとても大切な瞬間に、なったんだろうなあ。
投稿元:
レビューを見る
孔雀が出て来り、雉子が出て来り、ちぎれた耳が出てきたり、犬を捨てたり、ちょっと奇妙な短編を集めたような感じ。『クリスマスの夜』が好き。
巻末に村上春樹によるカーヴァーのインタビューが収録されている。それによるとカーヴァーが寡黙な190センチの大男であることや、対してジョン・アーヴィングが170センチくらいしかないなどの小ネタも書かれている。カーヴァーは猫背気味で、アーヴィングは背筋を伸ばしてしゃんとしているらしい。ぽいなぁと思った。
投稿元:
レビューを見る
読み終わってから感想をとやかく言うことを、ゆるさない作品たちだ。まんまとぜんぶわすれてしまった。
村上春樹が随筆風にレイモンド・カーヴァー、テスとの対談の様子を書いている文章が巻末に載っている。とてもよかった。アメリカでは作家が創作の授業をやっている大学がたくさんあるらしい。自分がそういう大学で学んでいたのもあり、いくつかの文章がとても心に残った。
「才能のある学生はいますか?」
「イエス。みんながワンダフル・ライターになるとは思わないけど、グッド・ライターはでてくるでしょう。そうでない人もグッド・リーダーにはなるでしょう。それでいいんじゃないかしら」とテス。「グッド・リーダーになることができれば、人生そのものに対する見かたも変ってくるはずよ。大学教育というのはそういうものなのよ」