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「一国が戦争で滅亡することはない」これは太平洋戦争という苦い体験から得た一つの教訓であろう。確かに、史上には、一見、戦争で滅亡したように見える国もあるが、よく調べてみると本質的には「自壊」であって、戦争はただ「とどめ」であったにすぎないことがわかる。
ベトナムもそれを証明している。サイゴン政権は自壊し、解放戦線はその清算人として乗り込んだにすぎない。157
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なぜ彼らは押して。われわれは引くのか、私には今でも、この理由がわからない。
戦後、いわゆるアメリカの指示に基づく"民主主義"の原則で、鉋や鋸を押している例が多々あることと思われる。173
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日本を背負って立つとか、乃公出でずんば、とかいった感じが先生には一切なくて、文字通り、自分の中に溢れ出るものがあったら人に語る、そうでなければ生涯沈黙していい、先生はこういう態度で一生を通されたと思います。203
先生はどんなときでも、これは人に語る基準、これは自分が生活する基準、というふうに基準を分けておられない。204
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人間は決して何かに「なる」と考えてはいけない。208
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