紙の本
女性の悲しみが切々と伝わってくる
2002/01/31 07:42
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投稿者:みんみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに小樽に住む13歳年上の姉を訪ねてきたOL津田麻衣子が、着いた早々に親戚の高島勝子が殺され遺体が小樽港の沖合いに漂流するという事件が発生する。その第一発見者が名探偵浅見光彦で、次々いろいろなところに顔を突っ込み事件のなぞを解いていく。
事件そのものも複雑なトリックが使ってあり、いろいろ考えさせられたし、ストーリも家の為に嫁いだ女性の悲しみや苦労など切々と伝わってきて悲しくなってきてしまったが、とてもうまくかかれていたと思う。
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小樽がいっぱい出てくるかなーと思いきや、そうでもありませんでした。
そして、なんとなくですが、いつもの浅見さんっぽくなかったような…
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これは、、、悲しい話だった。(T_T)
読んでいて、浅見が無遠慮にどんどん真相に詰め寄ろうとするその行動が、今回は物凄く無神経に映った。
それこそ今回のヒロイン「麻衣子」と同じく、「これ以上私達の大事な部分に踏み入らないで!」というような気持ちだった。
犯人は、物語序盤でだいたい予測がついた。
・・・が、あまりにも悲劇を背負ったその人に、私も「真相を突き詰めるべきじゃないんでは・・・」とどうしても思ってしまう。
ラストで浅見が「浅見は、麻衣子のために何かをしてやることが、この事件を玩んだ自分に課せられた贖罪の道だ、と思った」という部分に私は大いに頷き、「当然だ!」と思った。
そんなわけでこの話は凄く、後味が悪い。気分が悪いというか、暗くなる(--;。
たまたま事件に関わり、自らの探究心に従い解明してしまった浅見が、残酷な「裁きの神」みたいに思えて。
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浅見さんは自らの行動について"好奇心ゆえに"と言っていますが今回ばかりは少し遠慮していただきたかった。
それほど悲しい結末でした。
愛する者と別れなければならなかった辛さを考えると・・
犯人が恨みつらみの気持ちを持つのも分かる。
かつて愛した人は自分のせいで死に、
現在愛している者さえ手の届かないところへ行ってしまうような悲しみ・・・
黒死蝶ともども運命だったのかもしれませんね・・・
というと自分のように悲しい気持ちになるのですが(;ω; )
寒いのは苦手なのに小樽へ行きたくなってしまいましたw
今回ばかりは浅見さんがどうのこうの言っていますが、
結局そんな彼が魅力的なのですよね(笑
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薄明の小樽港に女の漂流死体。取材旅行の途中、死体を発見した名探偵・浅見光彦と、偶然事件に巻き込まれたOL津田麻衣子は、二人で独自の捜査を始めた。さらに被害者の妹も不審な自殺。姉妹二人の死体には、黒揚羽蝶が添えられていた。
蝶の謎を追い、浅見は麻衣子とともに信州・安曇野を訪れたが…。
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旅先で読むにはちょうど良い。過去の復習とばかり思っていたがそうではなかった。殺人理由も腑に落ちた。子どものためと思ったら母親は鬼にもなるか。
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お馴染み、万年33歳、ルポライターの浅見光彦様が
小樽で起きた、殺人事件の犯人を、持ち前の鋭い観察力で、特定する。が、今回も、警察に突き出す事はせずに、犯人の自殺という結果を導き出す。
小樽港に、女性の漂流死体を発見した、浅見光彦。
被害者は、姉の嫁ぎ先の姉だという関係から、津田麻衣子と、二人で、捜査を始める。
初版が、平成元年4月というから、33年前という事になる。
という事は、浅見光彦様は、2022年の今年は、66歳の老齢。
どんな、素敵な男性になっているかなぁ。