投稿元:
レビューを見る
すごいがんばって古本屋探してみつけたのに復刊されましたー(ぱちぱち)
全体的に漂う腐敗しきったけだるい感じがなんともいえません。意外とこうゆうのも好きなんです。ここらへんがきっかけになってクリムトとか、マーラーに興味が。
投稿元:
レビューを見る
デカダンスの魅力に満ちた世紀末のウィーンの香りを思いっきり嗅げる短編集。その時代の空気、そしてウィーンの町が好きな人にはお勧めです。『フェルメライヤー駅長』『楽天家と不平家の対話』が好きです。クリムト等の挿絵も素敵。
投稿元:
レビューを見る
シュニッツラー、ホフマンスタール、クラウス、ツヴァイク、ムージル……、すごいアンソロジーです。アンソロジーがすごいというより、世紀末ウィーンは特別だったということかもしれません。オーストリア=ハンガリー帝国の首都ウィーン、クリムトやエゴン・シーレやココシュカが活動を始めた世紀末。マーラー、シェーンベルク、アルバン・ベルクの音楽、それからフロイト、ヴィトゲンシュタイン……、とにかく、すごいとしか言いようがありません。16人の作家の真ん中にブライの「文学動物大百科(抄)」(これなんか稲垣足穂みたい)が配置されているところに、この編訳者ならでは機智を感じます。ところでウィーンも「独逸文学」の中に入れていいのですよね?プラハ生まれのカフカのドイツ語も、ちょっと変わったものだったように記憶していますが、とりあえず岩波文庫の赤の4で始まるものは「ドイツ文学」に分類します。さて、世紀末といえば19世紀末だったはずなのに、私たちはいつのまにか21世紀に生きています。すでに20世紀末を体験してしまいました。(ノストラダムスの予言書には、本当は何が記されていたのでしょう?)私のこの本、後半部分にシミがあります。いったい何を零したのやら。ほとんど色がついていないからコーヒーではない、さりとて水を飲みながら読書したはずもないから、やっぱりお酒でしょうね、お恥ずかしい限り。
投稿元:
レビューを見る
編者が解説で言っているように、時代を横に切ることで、一つの都市を軸とした知的断面図を俯瞰することができる、素晴らしい短編集。
シュニッツラーやホフマンスタールなど、ウィーン世紀末を代表する作家の著作に混じって、クリムトやシーレの挿絵が花を添える。
同時期に、同じ場所で花開いた現象を比較することでそこに共通するものが自然と浮かんでくる構成になっている。
多くの作品から、クリムトの絵画に見られるような、生と死の入り混じった不思議な感覚を味わった。
投稿元:
レビューを見る
様々な作家の、いろんなジャンルの作品が楽しめるお得な一冊。
「すみれの君」と「ファルメライアー駅長」が面白かった。
(2016.2)