紙の本
贅沢って何?
2000/12/10 23:34
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投稿者:katokt - この投稿者のレビュー一覧を見る
源氏物語は、「あさきゆめみし」で始めて、与謝野晶子訳を読んだ記憶があるけれど、この「窯変」が一番原作を味わわせてくれている気がする。枕草子では勉強しながら訳している感じがうかがえてたけれど、この作品では十分にこなれているし、いい作品だと思う。
豊か、贅沢って言葉は、人それぞれにいろいろな意味をもつんだろうが、源氏物語みたいな長編をじっくり読むのも間違いなく「豊か、贅沢」って気がするよなぁ。詳しくは
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現代口語版というか、光源氏が語り手で物語が進んでいくのでよりイメージしやすい。
初めての源氏物語ならお勧めかも。
一巻は「桐壺」「箒木」「空蝉」「夕顔」まで
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基本をほとんど知らないのに、これ読んだらまずいんじゃなかろうかって気が読んでるうちにだんだんしてきました。
読むのに肺活量が要るような密度の高い文章。内面をひたすら追求する光る君の独白が面白い…
けど、
やっぱり光る君はおろおろしてくどくどしくて女々しくてめんどくさい人でした。そこはイメージどおり。
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源氏物語ははじめてなんですがけっこう異色の訳っぽくてどきどき。まあいいや学校の図書館にはこれしか今そろってないし!
光源氏がもうなんかもうすてきでおもしろかったです。けっこう欲望に忠実だな。
空蝉が好きです。小君かわいい。小君をだきしめたかと思ったらなかば脅したりする光がいい。
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源氏物語より「桐壺」から「夕顔」まで。
一人称が源氏という新語訳は初めてなのでとにかく新鮮です。
のっけから「桐壺」にて父帝と母更衣をけちょんけちょんにけなすのが笑える。
確かに桐壺帝は一人の更衣に惑溺し政を疎かにする女々しくて情けない帝だし、桐壺の更衣も後ろ盾も無くがんがんいじめられてたって帝の子を孕んだのならしかもそれが男皇子なら尚のことドーンと開き直って「こうなったら国母にでもなんでもなってやろうじゃない!」って気概を持ってやりゃーいいものをあっさり衰弱死しちゃうなんて弱弱しすぎるしやっぱり情けない。
だがしかし、源氏よ お ま え が い う な !
って何度もツッコミ入れたのは私だけじゃないと思うw
私が読んだ新語訳ではこんなに源氏が荒々しく毒づいたり暴言を吐いたりは絶対しなかったのでそこんとこがとにかく新鮮です。
初めて源氏に人間らしさが感じられたというか。
私の中ではなよなよと優しく女々しく情けなくその場その場の言い逃れや言い訳ばかりの超ナルシストでしかなかった源氏が、それプラスもっと自己中心主義で我侭な王様気質のすげーヤな奴と属性を増やしましたw
元々私は源氏だいっきらいなんですが「窯変」によってもっと嫌いになりましたw
が、物語として新語訳としては目新しくて面白いです。
色々読んでその果てに流れ着くとしたらお勧めできますw