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地球の美しさと神秘を感じとれる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることはけっしてないでしょう。たとえ生活のなかで苦しみや心配ごとにであったとしても、かならずや、内面的な満足感と、生きていることへの新たなよろこびへ通ずる小道を見つけだすことができると信じます。
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メイン州の美しい自然を幼い甥っ子と「驚きをもったまなざし」で見つめ、分かち合った記録。そして、子どもたちがそのように自然と向き合うことは、大人になった彼らに襲いかかるさまざまな困難に打ち克つ力を与えるというメッセージ。お説教臭くなく大変に癒された。新潮社版も文章は同じだが、段組みや写真のセレクトは佑学社のほうが好みだった。動物のクリスマスツリーを探す下りがかわいくて好きです。
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「沈黙の春」のレイチェル・カーソン最後のメッセージ。子どもたちへの一番大切な贈り物は、美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目をみはる感性〈センス・オブ・ワンダー〉です。その感性を育むために子どもといっしょに、感覚のすべてをかたむけて自然とふれあいましょう。
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センスーーーあなたはとても小さい。
不思議を感じる力が、どれほどの大きな楽しみと勇気を与えてくれるか。
この本と出会うまでは、自分の可能性を信じることができなかった。誰かの期待に応えないと価値がないと思っていた私に、人間以外が存在することを教えてくれた、すばらしい本です。
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自分も幼い頃に母親の実家の庭で自然と戯れていたのを思い出す。田んぼか家しかない地平線が続くような田舎で唯一うちの家だけが森のように木が茂っていて、その中を探索することが大好きだったし、夜には近くに街灯すらもなかったので星が燃えるようにギンギンに見えていて怖さすら感じてしまった。「センス・オブ・ワンダー」ー不思議さに驚嘆する感性は確かに大人になるにつれて薄れていき、自分の体が大きくなっていくのもあるが、その森のように見えた庭が段々思っていたより小さく感じるようになり、庭のなかも歩くことがなくなっていった。今では近くの町がにぎやかになり、近くに街灯もついていて星もあまりみれなくなってしまった。
しかし、今私は物作りをするようになり始め、少なからず子供の頃に感じたこの感動、感性に影響を受けている。美意識はこの記憶から作られているのだ。改めてその事に気がつかされました。
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「沈黙の春」を読んだのはいつだったか?それ以来のレイチェル・カーソン。
そうか、こちらは亡くなる直前に書かれた本なんだ。
それを知るとなお、彼女の自然に対する思いがよくわかる気がする。
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子どもの頃はまったくと言っていいほどオモチャで遊んだことはなかった。雑草をとって火を起こしたり茹でてては、屋台の麺やを商ったりしていた。そういう自然に触れることは、センスオブワンダーを育てるものだと本書はそう書いてある。レイチェル・カーソンはすごい立派な方だったことが初めて知った。他の本も併せて読みたいと思った。
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すーっと静かな気持ちで読み終えた。
「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない。神秘さや不思議さに目を見張る感性をもてる幸せを。
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いろんな方から、すすめていただいた本。
生物の專門ではないのに?
と、いうのは、
この本は、自然のことばかりではなく、
もっと大きくてあたたかなものを
伝えてくれるからなんですね…
キーワードは、子どものような感性ってことかな。
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レイチェル・カーソンを一度読んでみたいと思っていた。
センス・オブ・ワンダーもその一冊。
自然の中で暮らすことの良さを感じます。
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センスオブワンダー、不思議に感じる心、好奇心、自然への驚嘆。それがいかに人生の味わいを高めてくれるか、短い、でも心を離さない文で綴られています。読んでいて、子供心がざわざわする、そんな本でした。
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綺麗でメッセージ性があって良い本だとは思うけど、詩的過ぎる印象と、語られるメッセージもありがちな印象があって、物足りなかったなぁ・・・。
「沈黙の春」みたいなインパクトが欲しいかも!
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(1991.12.08読了)(1991.12.08購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
「沈黙の春」のレイチェル・カーソン最後のメッセージ。子どもたちへの一番大切な贈り物は、美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目をみはる感性〈センス・オブ・ワンダー〉です。その感性を育むために子どもといっしょに、感覚のすべてをかたむけて自然とふれあいましょう。
☆関連図書(既読)
「沈黙の春」カーソン著・青樹簗一訳、新潮文庫、1974.02.20
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松居直さんと図書館の児童担当のおすすめだったし、高校生の頃の英語の教科書に原文が載っていたのだけれど覚えていないので、図書館で借りた
海洋学者・ベストセラー作家であった著者の遺作
「ウーマンズ・ホーム・コンパニオン」という雑誌に「あなたの子どもに驚異の目をみはらせよう」と題して掲載されたものを、友人たちが整えて出版したものとのこと
「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を持つことの素晴らしさを、エッセイ風に表現している
内容も文章もとても心地良くて、読んでいて五感を刺激される
みんなかつては、「なんで? どうして? すごーい!」という、子どもだったはずだ
私は今でも、自然の不思議に喜びは感じているけれど、誰かに伝えるのが少し恥ずかしくて、自己完結して満足していた
でもこの本を読むと、ロマンチストであることは恥ずかしいことではなくて、誇らしいことだと思える
まだもっと宇宙には喜びや驚きが満ちあふれていると感じて、嬉しくなった
小さなルーペを買おう!
みんなにおすすめしたい一冊だ
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沈黙の春のレイチェルカーソンによって
子供たちへのメッセージとして残されたもの
それは「大自然の神秘的な驚きを感じ取れる感性!」
教え込むことなく素直に一緒に遊ぶ環境で
自ら育んでくれればと願うことなのだ
本来の生き物は無垢で純真で全体観に満ちたなかで
自分なりの出合いを選択してお互いを磨き合う
しかしその過程で後ろを振り返ってしまうと全体観を見失って不安恐怖が募り
過去の結果にすがることで身を守ろうと卑屈な心が芽生えてしまう
依存心と搾取による縄張りという安全地帯に隠れ込み君臨しようとする
不安恐怖の上塗りで迷子になって自ら囚われた袋小路の環境から自律するには
権利を巡る競争から抜け出してお互いに過不足無く分け合う
自在で対等な関係を自ら創る以外にない
「知る」ことは「感じ取る」ことほど重要ではなく
感じさえできれば自主的に選んで深く知ることにも関心を持つようになる
無垢な子供が出合う事実の一つ一つが知識や知恵の種だとするならば
情緒や感受性がこの種を育む土壌となるのだから
子供の時代を感性という良く肥えた堆肥で満たすことが大事になるだろう
美しさを感じ取る感覚や未知なものに関心を寄せて
客観的に対等な相手として付き合えるだけのゆとりを持っていれば
知識も鵜呑みさせることなく自主的なものとなって身に付き
争い競うという無用な摩擦を起こさずに済むだろう
損得観という利己的な結果をむやみに送り込まず
距離感をわきまえた分け合う心をお互いの切磋琢磨で磨き出すべきだろう