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銀バラシリーズの番外編が収録された夢辞典2冊目。
今回は、銀バラシリーズとららばいシリーズがメインで、
新花織は一冊目の「ばら物語」の漫画の続きの掲載のみ。
ららばいシリーズは、あさくらみゆきさんのイラストと漫画。
漫画は60ページの読みきりと大盤振る舞い。
このシリーズは、当時に一読しただけなのでほぼ忘れていたけれど、
思い出したこともあって懐かしかった。
銀バラシリーズはイラスト、漫画、新作短編、占い。
漫画は夢辞典1収録の番外編「銀狼ロマンス」。
真矢和臣が絵で見られる~♪と嬉しかったのに、
原作小説であまりカッコ良さを表現されていなかったためか、
厳しい表情ばかりで残念(しょぼん)。
目的の新作短編は、冷泉寺さんが主役の「白鷹どりいむ」。
「天使のカンタレラ」でのレオンを見て、ひそかに彼を想う心に傷を負い、
思い出したのは一年前に別荘地で出会った立野至という少年。
別荘地を再び訪れた冷泉寺さんは、至の弟・真に至の死と死体消失の事件を聞く。
ふだん自分の感情を露わにしない冷泉寺さんの一人称なので、
隠された熱い恋心とそれを冷やすために整理した感情を読んで、せつなくなる。
いいタイミングで電話をしてくる、いざとなったら最速の速さで危機に駆けつけてくれる、
最後は最後でフォローはカンペキ……。
うれしいけれど、きっとますます大好きになってしまうよね、冷泉寺さん。
レオンって、罪作りかも。