紙の本
癒しを感じる本です
2015/11/03 21:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:couleur - この投稿者のレビュー一覧を見る
心のエネルギーや、そのヒーリングについて書かれた本です。
ベティさんの半生や、実際の体験談などたくさん書かれていて面白く、とても参考になりました。
ベティ・シャインさんはヒーラーとしての心のあり方など誠実で、地に足のついたとても素敵なヒーラーだと感じました。
巻末の方にはいくつかエクササイズも載っています。
読んでいて癒しを感じる素晴らしい本でした。
投稿元:
レビューを見る
心の浄化が肉体を変えるまでに至る時間について
今日、患者さんの治療が終わる寸前に思い出したこと。それは病気と心の持ちようの間によこたわる時差、時間のずれのことだった。その方は乳がんなんだけれどもこの間さまざまな学びを経て今はとても心穏やかに過ごされている。でも胸の腫瘍のほうは少しずつ大きくなっていた。「どうしてなんだろう」といつもいぶかしく思ってらっしゃった様子。
癌は心の持ちようや食生活、生活態度を変えることによって時に自然退縮をする。腎臓癌から脳、肺にまで転移してしまった寺山心一翁先生が「癌よありがとう」と心から言えたときから癌が治っていったと語られているのはよく知られていると思う。
玄米菜食をしている、手当てなど各種療法をやっている、自助努力している、でも癌は広がっていく、なぜだろう、今やっている努力は無駄なのか?と思う瞬間は多くの人にあるはずだ。その疑問に答えとなっているかは分からないけれども今日、以下の文章をご紹介する。
著者のベティ・シャイン(故人)は「1929年英国ケニントンに生まれ幼い頃から透視や予知能力などの超能力を発揮する。様々な超常現象を体験し、「心のエネルギー」によって人を癒す力を身につける。有名な霊能者との出会いを経て、自分が治療家(ヒーラー)であることを自覚する。自分の特殊な能力を用いた治療活動を通じて、すべての人間が持つ心のエネルギーの素晴らしさを示し、患者の自己治癒力をも喚起する、新しいタイプの治療家である」と著書で紹介されている。
この本はとても面白い。20世紀最大の治療家ハリー・エドワーズと並ぶ世紀屈指のヒーラーだった彼女の実体験が面白く語られていることと見えない世界への深い洞察から人は多くのことを学べるはずだ。その彼女が著書『スピリチュアル・ヒーリング』(ベティ・シャイン著、中村正明訳、日本教文社、平成三年)で次のように述べている。
「心のエネルギーが理解できるようになると、当然のことながら私の診断にもその影響が現れてきた。透視による診断は現代医学の診断とは異なる。それは病気が最初に現われるエネルギー体の状態を診断する能力である。事実、私は病気が体に現われる少なくとも二年前にエネルギーの場にそのきざしが出ているのを霊視することができる。そして言うまでもなく患者の心のエネルギーの状態はエネルギー体の状態に強い影響を与える。したがって診断にあたっては心のエネルギーの状態にも注意を払わなくてはならない。」
「透視による診断においては、体のまわりのエネルギーの場(オーラ)、エネルギーの場に通っているエネルギーの経路、体に備わっているチャクラ(エネルギーが集まっている場所)などを見る。私はストレスを受けている部位がどこかも言い当てることができる。それはエネルギー体は一つ一つの器官に至るまで体とそっくりそのままだからである」
「オーラは七層から成っているとよく言われる。私には三つの層しか見えないが、病気の診断にあたってはこれで充分である。エーテル体と呼ばれることもある体のすぐ���側にある極めてはっきりしたオーラは、私が一番よく使うオーラである。その色は人々の思考内容や健康状態が変わるにつれ変化している。けれどもどの病気の場合にはどの色というように色の現われ方は決まっており、繰り返し観察することによって一つ一つの病気がエネルギー体にはどのように現われるかがわかるようになった」
(中略)
「癌患者のオーラにはしばしば暗く生気のない部分が大量に見られる。何らかの器官を摘出されている人の場合にもオーラに暗い部分がある。エネルギーはまだその取り去られた器官の形をしているがずっとどんよりしている」
「体の中にはエネルギーの経路も見える。これは鍼や指圧で言う“経絡(けいらく)”である。経絡は古代中国の透視力を持った人によって発見されたのではないかと思う。私にはそれは淡黄色の細い管に見える。経絡にはほとんど色のない(まわりに行くほど色が薄くなっている)部分が見えることがあるが、これは、その部分がつまっていてエネルギーの自由な流れが妨げられているということである。ヒーリングにおいてはこの流れをよくするよう心がけている」
上記のような興味深い文章が三百ページ以上に渡って語られているのだけれども、ここで言いたいのは最初の太字の文章に述べられていること。この文章を逆に読めば「心のエネルギーが体に影響を及ぼすには2年近くかかる」ということ。たしか他の章でも1年半から2年くらいのタイムラグがあると語っていた気がする。
癌に出あって様々なことに気付き心の持ちようが大きく変わり魂が浄化された。でも腫瘍はまだ体に厳然とある。そのとき大事なのはこの「川上の魂が浄化されたのちに川下の身体が浄化される(病が癒える)までには少なくとも1年半〜2年のタイムラグ(時間の遅れ、ずれ)がある」という認識を持つことでくじけずに信じる道を歩むことではないか。
腫瘍マーカーは依然として高い、腫瘍はまだ大きくなっている、転移もある、痛みも出てきている・・・。でも頑張ってほしい。もうすぐだ。もうすぐ身体が変わっていくから。そう思い続けて欲しい。
もちろんこの“心の浄化と身体の浄化の時間的ずれ”が本当にそうなのかぼくにはわからない。しかし“物質はエネルギーが振動数を落として固体化したもの”という現代物理学から考えれば、浄化された心のエネルギーにより物質としての肉体が浄化されることはありうることだと思う。そしてそのとき重要なのが浄化された心(真心)から出る感謝や愛情であり、それを口で語ることでそれが言霊(ことだま)となり、美しい浄化された物質=肉体が形成されるのではないか。
あなたの美しく新しい身体はもうすぐそこまで来ているのではないか。どうか恐れず弛まずそのまま学び続けてほしい、歩き続けてほしい。きっと癌は治るから。
投稿元:
レビューを見る
自己の霊的能力に目覚めて以来、宇宙意識の導きを受けて、その力を人々のために用いてきた英国屈指のヒーラーが、すべての生命の中に宿る「心のエネルギー」の驚くべき治癒力とメカニズムを詳説。