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読んだのは随分前なので、細かいストーリーは覚えてないんですが…。自転車で国道43号線を走る奇妙な男の話なんて、大阪から神戸に向かう身近な道路だけに夜同じ道を走った時には毎回「ここだここだ」なんて思い出したりして。(そういえば町田康の小説にも堺のフェニックス通りの事が出てきます)始まりと終わりが、地下室の人体模型に耳をあてるシーンから…なだけあって、異色の小編がずらりと並んだオムニバス形式で、少し他の中島らも作品とは違った雰囲気が楽しめてオススメです。
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これも短編集。表題の通り、人体の「パーツ」をテーマに書いている。どれも、ぞっとする中にも、らもさんの笑いのテイストが入っていて面白い。
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怖かったりグロかったりなのにどこかドライでユーモアを感じさせる。不思議だ。どの短編もすごく印象的。気持ち悪いけど好きだなー。
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こんな世界だっけ中島らもさん。私初読だったのかもな。。。エキセントリックホラーというかんじ?プロローグとエピローグのかんじはすごく妄想をかきたてられた。「顔屋敷」の地下に息づいていた8本手のガラテア。そこから体の部位にちなんだ物語が生まれる…流れはすごくぞくぞくするんだけども、ひとつひとつの話を切り取るとどーかなー。。恐怖マンガっぽいっていうか。「膝」なんてとくに。以前マンガで読んだきがするんだが。。ピラミッドのヘソなんかは文系のあたしにはすごく説得力をもって響いてきたわ。そうなんだ、上から2/3の部分にパワーポイントが、、なるほどなあ。有・反有そして無の考えもすごく印象に残った。「乳房」なんかはすっきりしない終わり方だし果たしてこれ乳房でなくてもほかの部位でもよかったじゃんな読後感だし。んー。このフシギ感と感性が合う人にはすごくいいんだと思う。私にはちょっと違ったなー。イッキに読まずすこしずつ読んだのも、入り込めない敗因だった、かも。
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人体模型のそれぞれのパーツをテーマにした12の短編集。
プロローグの雰囲気から引き込まれてしまいました。
好きな話は「はなびえ」これは怖かった!
「健脚行」はジャスト地元の話だったので、そんなに怖い話ではない(むしろちょっといい話)なんだけど、実際の場所を知っているだけにぞわりとさせられました。
プロローグ、12の短編、エピローグまで読んだ後は「あ~一冊本読んだなぁ~」という謎の充実感に包まれました。
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「邪眼」「セルフィネの血」「はなびえ」「耳飢え」「健脚行」「膝」「ピラミッドのヘソ」「EIGHT ARMS TO HOLD YOU」「骨喰う調べ」「貴子の胃袋」「乳房」「翼と性器」
結構迫力がありました。
すごく力を入れて書かれたんだなと思いました。
どれもどことなくユーモラスで、でもその裏に恐さがあって。
それのいたちごっこのようなテンポの良い短篇集。
なんて書いていますが、実は今、結構ブルブルしています。
これは単に、今日がこの冬一番の寒さだから、というわけではない。
と思う。
個人的には、「はなびえ」「貴子の胃袋」「乳房」
を面白く読みました。
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少年は、もう一度
その人体模型をながめた。
そして近づいていった。
人体模型の胸元に耳を押し当ててみる。
遠くかすかに、
ふつり
ふつり
泡のような呟きが
響いてきた
(蛇眼/セルフィネの血/はなびえ/耳飢え/健脚行/ピラミッドのヘソ/EIGHT ARMS TO HOLD YOU/骨喰う調べ/貴子の胃袋/乳房/翼と性器)
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そもそもエッセイが読みたくて「僕に踏まれた町と…」と一緒に何となく借りてしまった中島らも小説。
都市伝説風のぞっとするような人間の怖さを描いた短編集。目、耳、鼻、足など人間の器官にまつわるあれこれだけど、「貴子の胃袋」がぞっと怖かった。
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中島らものホラーショートショート。一番怖いのはタイトルだったりして。心理、心霊、オカルト、ナンセンスなんでもござれの一冊です。夜に読まないほうが良いと思うけど、エンターテインメントとして本も薄いしいかがでしょう。1991年の作品ですが、世にも奇妙な物語にでても良い作品もたくさん。
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「人体」にまつわるオムニバス・ホラー13本。
学生時代に古本屋で購入して以来、何度も再読しています。
都市伝説のようであり、古典落語のようでもある、13作品全てがてんでんバラバラな方角を向いているっぽいのに、書き下ろしだというプロローグとエピローグによってそれらがしっかりと数珠繋ぎにされているような。
オススメの短編集は?と問われれば、真っ先に挙げる一冊です。
日常のふとした瞬間に思い出してしまってゾッとするのは『はなびえ』『貴子の胃袋』。
なのに、あージョンの未発表曲マジ聴きてーとかお年寄りには親切にしようーとか、読むたびにやっぱり全部に頷いてしまう。最高です。
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面白かった。短い短編集。体の部分に関するもので、ちょっとホラーっぽいのが多い。読みやすいし、分かりやすい。こういう系は好きだ。やっぱり筒井康隆っぽいと思うんだよな。時代かな。演劇でもやったらしいけど、どうやったんだろうか。中島らもの演劇も見たかったな。
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ホラー短編集。
描き下ろしのプロローグに沿った内容の話題が一つずつ描かれて行きます。
どれも大体、最後の1ページで綺麗にストンと落とす内容。
怖かったり不思議だったり、其処は流石らも節(らも咄)
個人的には「健脚行」「骨喰う調べ」「翼と性器」がお気に入りです。
ちょこちょこ読んできましたが、
らもさんのの描く「少年」がみんな素敵。
と思うのですが、個人的に。
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『はなびえ』を他のアンソロジーで知り、他のも読みたくなり手に取る。
基本的にはホラー短編集なんだけど、直球なものからサスペンス、リリカルなものまであり、とても楽しめた。