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人間とは何か、どう支配するか、どうせっするかを教えてくれる。
中国、昔のエリート集団たちが国家試験後に学んだ本。
孔子、老子は理想哲学、人々の信念のバイブルとして、韓非子は現在の実務的な視点を解決する為の本として読むと収穫があると感じる。
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再読。一巻は「孤憤」「説難」「備内」など韓非の思想の中核となる部分を読むことができる。「人を信ずれば人に制せらる」「医、よく人の傷を吮(す)い、人の血を含むは、骨肉の親に非ず、利の加わる所なればなり」(備内)、「主の利は有能にして官に任ずるに在るも、臣の利は無能にして事を得るに在り」(孤憤)、「逆鱗」や弥子瑕の「余桃」(説難)など、名言も多く、戦国時代末期に徹底した中央集権により富国強兵を目指した法家の思想を伝えている。しかし、同時に法術がいかに君主に受け入れられないかということも書かれているのであり、この点、法術の士を見抜く名君がいてこそ、存在意義をもつ思想であるということもできよう。「二柄」篇に主張する「賞罰の権を部下に貸してはならぬ」という指摘一つをとってみても、現在の組織でもおこっていることであり、失敗の歴史は繰り返され、人間はなかなかそう簡単には悟れないのである。
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安能務の「韓非子」を読もうとして挫折した。
理由は、(i)本人の意見、主張が散見される。(ii)文章構成悪い。
ちゃんと原文を載せつつ解説を進めるこっちの本に期待したい。
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この人の文章が好きなんだよすみません。
古典らしくいろんな版があるけれど、「原文・現代訳・書下し文」と揃っていて、抄篇でなく、文庫と揃えやすいというあたりでこいつが一番読みやすいと思います。
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久しぶりに再読。いまの社会、組織にも通用しそうなところが沢山ある。
説の務めは、説く所の矜る所を飾りて、其の恥ずる所を滅するを知るに在り。これは、ごもっともだと思う。
史記など読んでいると、説話が分かって面白い。
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ライフネット生命保険社長出口治明さん推薦図書。
ずっと繁栄し続けられる国や一族なんて、ないんです
読書の秋にふさわしい古典3作品
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120920/237074/?P=1
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*オフィス樋口Booksの記事と重複しています。アドレス;http://books-officehiguchi.com/archives/3885141.html
これらの本の構成は、漢文(原文)→書き下し文→口語訳の順で各段ごとにつけている。
中国の法思想・政治思想の本であるが、読者自身が韓非子の思想を身近な具体例がないので、ピンとこないし、自ら考えなければならないので、初学者向けとは言えない。今後の研究方針として、政治思想の研究で、これらの本と私の専門分野との往復をしながら研究を進めたい。
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どちらかというと老荘思想。寓話も知っているものが入っていたりする。法と術だったか、ロジカルで人間の行動原理を上手く突いている。老子や論語より実践的でいい。2000年前にこんなものが有ったころの中国(秦)は偉大であった。一部韓非の文でないものが入っているようだ。
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法律、ルールを決めて賞罰を明らかにする、飴とムチを明確にすると人々は懸命に働き成果を挙げるという。
但し、法がどうあるべきかの内容については一切ふれていない。
著者は身の回りで賄賂や感情に左右される賞罰、特にこの時代では命に関わる重要なこと、が正義とは関係なく日常茶飯事に上は君主から下々の民にまではびこっているのに嫌気がさしたのではないかと推測されます。
結果、考え抜いた末に性悪説と法による監督の認識を世に広く知らしめることが、本人の正義であるとの結論に至ったのでは。
現代の組織で仮に自分がリーダー(君主)たる為には、法を価値観或いはビジョンに沿った筋の通った態度、と解釈すると、襟を正す厳しい大大先輩のお言葉にも聞こえます。適当に感情で周囲や部下、後輩に指示しないこと。そうするとやがて組織が崩れる。。
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話の舞台は春秋戦国時代。
かなり昔の話ではあるがとても面白く、訳も分かりやすかった。
出口治明さんのオススメ本でもあり、最初1回目は途中で挫折したが2回目は面白くて一気に読んでしまった。2巻も購入次第読みたい。
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仕事で失敗したり、鬼のような上司に出会ったときでも、たとえば韓非子を読んでいれば、それほど腹を立てたり落ち込んだりすることはありません。 世の中にはいろいろな人がいて、大変だけれども、人間という動物はいつまでたっても変わっていないのだなあ」と納得できます。(出口「本の使い方」p92)
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韓非子は韓非が書いた思想書である。彼の法を重んじる思想は秦の治世にもつながっていく。悪名高い焚書坑儒や厳しい法律は、韓非子の思想に通じている。彼の思想は、それまでの徳を重んじる治世とは正反対である。君主は決して臣下を信じるな、議論は無用である、例え良いことをしたとしても、法を破った者は罰するべきであるなど、性悪説に基づいた思想である。徹底した法の運用と明確な賞罰によって国を治めるべきと説く。
内容も、孔子などの従来の思想に比べると、人間味がなく冷たい印象を受ける。そして、法に基づいた治世を行った秦も統一から十数年で滅ぼされていることから、間違った思想と取れなくもない。
しかし、彼は韓非子の中で、徳を重んじる従来の発想では戦国時代は統一できない理由を述べている。昔とは時代が変わっており、その時代に合わせた治世の方法が必要だと説いている。秦に仕えた商オウなど、法家の思想によって秦は強国となり統一に向かったことを考えると、富国強兵のために必要な思想だったとも思える。
韓非子は、当時の説客達が説く思想に比べて相当に合理的であり、具体的である。道徳的な思想をや仁愛などを排斥し、実力主義を推進し、国としての実利を追求している。そういう部分ではマキャベリの君主論に近いところがあるかもしれない。
感情的にはあまり受容れられない考え方だが、強い組織を作る上で、1つの考え方になるだろう。
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法家思想の書。全4冊中の1冊目。
法律にしたがって賞と罰を厳格に与えていかないと国は滅ぶ、という思想。
各章・段落毎に、漢文の白文、書き下し文、現代語訳が並んで書かれている。最初は書き下し文と現代語訳を順に読んでいたが、よくわからないので途中から現代語訳だけにした。書いてあることはシンプルだと思うが、主題と例がまざってわかりにくい。いや、教養不足で読み下せない。
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君子は法によって、賞と罰を与えないといけない。そしてその権利を家臣に与えてはいけない⇦君子が家臣を制御するのではなく、君子は家臣に制御されてしまう。
賞と罰は、法に基づいて行わなければならない。それを徹底しないと、徒党を組んだり、君主に甘言を用いたりする臣が出てきて、国が乱れる。
そもそも人は自分(家臣)の利益になることを(人を憎まなくても)求めて行動するものだから、功績を挙げたものを賞する、命令通り行動しなかった者は例え結果が良くても罰すると、徹底することが必要。
古今東西、特に春秋時代に国が衰えた事例や強くなった事例を挙げて説明している。
現代にも通じることも多く、非常に勉強になった。
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「ー仁義と愛恵は役にたたず、厳刑と重罰によってこそ国が治められる、ー」
臣下が他の仕事を手伝うのを禁止
君主の利益は有能な人材を官職につけること、臣下の利益は無能のまま職につくこと。
刑罰は重要。