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ミステリー短編集。全6話。
初めて読んだ黒岩さんの作品でした。
なか×2おもしろかった。
1話目の『暗い潮流』は、ありがちな結末なんだけど、なか×2ラストの書き方がおもしろかった。
一番よかったのは、『花の鎖』かな。
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何とも言えない読後感。
短編集なのに、
どの話もタッチが似ている為
良くも悪くも
長編小説を読んでいるような気になった。
文章力は高い。
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表紙裏
閑職に左遷されて一年。五十二歳のサラリーマン神田久時は、いつものように定時に退社した。ところがその日久時は、内ポケットに覚えのない大金を見つける。一体何の金だろう?訝しさを感じながらも、久時は結局、その金で夜の街へと繰り出した――ささやかな解放。しかし、やがてそれをあっさりと打ち砕く、苦々しい「現実」・・・。中年会社員の失意の一夜を追った表題作ほか、幸福を求めてさまよう者達を待ち受ける思いもかけない失望や裏切り、そして死を、乾いたトーンと哀感に満ちた筆致で描き、時代の暗部を浮き彫りにした珠玉短編集。