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複数の物語が、『後々一つに結ばれる』という読み物を書かせたら、この頃の島田荘司の右に出る物はいないであろう。強引な部分も多々あるが、フィクションとしての娯楽性に関しては相変わらず素晴らしい。島田氏の持つ、時として強引な盛り上がり様は好き嫌いの別れるところだと思うが、これを好んで読む側からすれば、其処がスイッチの入れどころではなかろうか。
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暗闇坂に2千年も前から聳え立つ巨木は、『人喰いの木』であると云う。
何処を取っても摩訶不思議な殺人事件の数々。
時代や国までをも超えて引き起こされる難関。
其れを、思わず唸ってしまう程の知的な手腕で挑む御手洗氏を、本書を通し、本当に好きになった。
唯、『占星術』程、登場人物に感情移入出来なかった。
けれど、島田氏の描く人間の哀しみが、心の奥まで伝わってくる作品。
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御手洗さんじゃなかったら、とことん暗い話になりそうな題材。構成として、最後につけたエピローグの手記がちょっと蛇足っぽい感じ。
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これは楽しめる人とそうでない人がいるっぽい。グロいとか、オドロオドロしいとかが苦手な人は避けたほうがいいかも。ただし僕は大好きですよ、ええ。島田荘司の作品では、ダントツのマイベストです。
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映画化!?決定かどうかは不明です。御手洗シリーズ。暗闇坂にそびえ立つ、人を喰うと噂される樹齢二千年の大楠、全てが巨大に作られた「巨人の家」、地下室の壁画、怪奇博物館、陰惨な事件の主役たる呪われた血族、乱歩的エログロテイストも満載の作品。話も面白くツボでした。トリックは…うーん、置いときましょう。(ごめんなさい。実は内容忘れ気味。読み直して加筆して参ります)
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御手洗シリーズは基本的に暗い感じですが。
これはタイトルから暗い。暗闇坂に人を喰う木があるってんですから。
暗くていながらレオナさんが登場してくる明るさもあって好きな作品です。
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名探偵、御手洗潔シリーズの長編。シリーズキャラクターのレオナ松崎が初登場するので「水晶のピラミッド」の前にこれを読みましょう。
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全体的に暗いお話ですが、時間を忘れるくらい夢中で読みました。最後に向かう話の流れは絶品です!それから音楽の秘密が斬新だった!色としては赤黒いお話だと思います。
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不気味な設定がとても際立っていて、読んでくうちにどんどん恐怖に飲み込まれていってしまう。
推理小説というより、ホラー小説では?!と思いながら読んだ。
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▼……島田荘司さんの小説を読むと、どうして突っ込みたくてたまらなくなってしまうのかしら。現実的に……いや、現実として考えるのがおかしいのかもしれないけど……そんな偶然はないよ(笑)。これが綾辻さんの小説だと、あんな館はないけど、一種のファンタジーだと思うことができるんだけどなあ……。▼死刑史だの楠だの、おどろおどろしい雰囲気が魅力的。『占星術師』の時も思ったけど、前フリが本当に面白いんだよね。で、ついオチでがっかりしてしまうんだ。
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かなり夢中になった本。
3回は読み直した。
と言うか、ハードカバー・ノベルズ・文庫と読んだけど、加筆された部分がどこかわからない所が駄目すぎる、自分。
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もう止まりませんよ
暗闇坂に空高くそびえる人を喰うと伝えられる樹齢二千年の歴史と同時に感じる恐怖の大楠。
その幹にあいた空洞に耳を当ててみると、
この地で処刑された囚人達の悲痛なうめき声が聞こえ、覗き込めばそこには……きゃ〜〜〜。
この暗闇坂の人喰いの木のそばに建つ、西洋屋敷の屋根にまたがるようにして男性が死亡していた。
何故、屋根の上で?
スリラーではありません。
謎にはちゃんと答えがあります。
あの美しき レオナも登場・・・
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猟奇的な殺人事件を扱った作品。違う話が混ざってるのかと思いつつ、一つにまとまる部分がなかなか楽しくもありました。
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個人的には島田作品の中で一番面白いと思ってる。ミステリーとして、という意味ではなく、全編に漂う不気味な雰囲気が。また、「巨人の家」の謎解きは秀逸だと思う。ネタバレになるのでこれ以上書けないのが残念。
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ミステリーを読んでいて、怖いと本気で思った話。島田さんの話は奇抜なものが多いですが、これは結構ショックな話だった。