投稿元:
レビューを見る
詩集。その他。短編小説。今回のはリアル。
山田と寺山の、まるで独り言のような、かみ合わない手紙のやりとり。それは男女の会話に似ている。引用だらけの手紙。「病人であるがゆえ、気兼ねや遠慮があるから友情が続いているのではないか。寺山が退院したら壊れてしまうのではないか」という山田の手紙に対して、なんら答えず、寺山の手紙はこうだ。「君とはまだ海にいってなかったね。退院したらいこう」。
……寺山修司さん。あんた、友達からの手紙読んでないんじゃないか?
もしかしたら、現実の手紙なんてみんなこんなものかもしれないけれど。
投稿元:
レビューを見る
風見鶏の章がすき。
本の中に入りたい、って一度は思うよね。手許に星の王子さまがあるので読み返したくなった。
ギリシア神話の章も好きだ。嫉妬の話とか。
投稿元:
レビューを見る
寺山修司と山田太一は仲良しだったのか。二人の往復書簡が本当のものかはわからないけど、こんな手紙のやり取りをするのって昔は一般的だったのかしら?小説や詩の引用が必ず入っていて、ロマンチックだしいつもこういうことを考えてる若い大学生は今の時代いるのかな、なんて考えた。