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面白そうなタイトルじゃないか。しかもあの猪瀬直樹が書いているんだよ。
ノンフィクションで事件簿なんて、期待が持てる!!
…と思ったらまた裏切られるパターンだった。
最近ノンフィク系にはずれが多いぜ…^^;
そもそも本が古すぎた!!
猪瀬氏がS氏にあって話を聞きだしたのは昭和61年、
本の中身の事故は昭和54年とか。私の生まれた年だし。
実際に活字となったのも雑誌初出1987年、古いのだ。
猪瀬ちゃん(どんどんひどくなる呼び方)のライターとしての腕が
微妙に首をかしげたくなる感じなのだ。
書いてある事件のことがしりすぼみで、起承転結の承の終わりくらいから
ぜんぜん違う話にいっちゃって、そのまま話が終わる。
S氏でとおしてるはずなのに、あとがき(ではS氏の本名を出している)に行く前に
一か所だけぽろっと「鈴鹿が」とかいって名前出しちゃってるし。
とにかく仕事が甘く、雑なのだ。
だから期待したほどの事件はない。
ちらっと垣間見えるS氏の人生や生活も、
もっと掘り下げてくれれば相当面白そうなのに、
そちらも中途半端。
どうした猪瀬直樹!! と叫びたくなる、
超・お粗末な一冊。
それでも猪瀬っちを酷評しないのは彼が長野県民だからなんだよ~~
とりあえず、県民頑張れ。ってことでね。
ブログ用に他の記事も参照してみたら、
このS氏、インチキ鑑定人との声もあるらしい。
だけど、コスタ事故で学んだ、
誰かがこう言っていた、とか、
この人はこう言っている、という判定の仕方では正直事実はわからない。
そういう意味でも、もっとたくさん事例があったり
その鑑定を再度現代科学で鑑定しなおす、といった作業が加われば
どちらに転んでも面白い読み物になると思うんだけどな。