紙の本
編集部コメント
2003/03/05 21:13
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投稿者:早川書房編集部 - この投稿者のレビュー一覧を見る
意識ある戦車と乗組員たちの奇妙な友情と連帯を描いた戦争SFの傑作。岩郷重力による新カバー特別重版。
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若い頃は意志のある機械(マヘル)に萌え萌えでした(笑)が、あれから20年(!!)、今はこう言いたい。「飲むなら読め!」飲兵衛小説の傑作ですよ。
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ちょっぴりお気楽極楽、能天気な戦車と兵士のおはなし。
マヘルシャラルハシバズの名前を覚えるのに結構かかった。
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雪風に似た舞台装置を準備した作品と思います。1冊で完結した、肩肘張らないミニチュア版雪風のようにも思えます。
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[SF]
古本で購入。ちなみに表紙絵は小林源文バージョン。
人ならざるものとの戦いを描いてる点では『雪風』シリーズと同じだけれど、こっちはだいぶスラップスティック。
読みやすかったし、それなりに面白かったけれど
マヘルシャラルハシバズの物語として書ききって欲しかった。
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神林作品の中でもお気に入りのものです。
戦争ものなのに主人公たちは戦場に赴く気はほぼ皆無。飲んだくれて毎日を過ごしている問題児たちです。そこへ新しく指揮官が配属されて……すったもんだの物語(笑)
しかし、最後の章ではシリアスな戦闘シーンが盛り込まれていて「あー、戦争していたのか……」と思わず思ってしまう。このシリアスな戦闘シーンは急展開過ぎるなどと論は割れますが、私はそれほど急展開とは思いませんでした。なにせ連作に近い書き方ですしね。
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http://tukiyogarasu.blog80.fc2.com/blog-entry-251.html
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「飲んではハイに/醒めては灰に/飲もうぜ/今夜/銀河を杯にして」…ということで、タイトルの「杯」は「さかずき」ではなく、「はい」。タイトルからしてすでにダジャレ風味だが、内容も惑星ドーピアで戦う地球軍の戦車“マヘル-シャラル-ハシ-バズ”とお気楽一等兵&二等兵+自称天才新人少尉を中心にごくごく軽いノリで転がって行く戦争SF。とは言え、機械と人間をめぐるテーマそのものは非常に神林作品らしいもの。「雪風」は無機物らしく冷え冷えとした意識を持つ機械が登場する作品だが、こちらでは同じように意識を持つにしても、もっと情緒的な、有機的な“生命”の感じられる機械が登場する。
軍を脱走して野生化したコンピュータ、最も望むものは「愛と平和」と答える戦車、そして種の生命維持に必要なエネルギーを集合体として保有する“生命場”の担い手の一端としての有機アンドロイド。人間同士だけでなく、機械とも“心が通う”世界に美しさを覚える神林氏が、氏らしい論理展開で組み立てた“生命場理論”は、確かに美しい。人は一人では生きられない。人だけでなく、あらゆる生命・非生命が、一人/一個では存在を維持できない。そこに必要な、絆や連帯を、あえて科学めかして説くところが、何とも神林節だと感じる。
しかしそうしたテーマはあくまでも、銀河を杯に飲んではハイになり灰になる男たちが酩酊しながら不条理な戦争の端でふらふらしている物語の一部でしかないのが、今作の軽やかさ。一種独特のロマンチシズムが漂うスラップスティックSF、読みやすく楽しい作品。
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おカタイ内容を想像して読んだら、そうでもなかった。
楽しんで読めた。
憎めない登場人物がイイ。
この著者にとって、ネコとニワトリはなにか特別な存在なんでしょうか。
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なんとまぁ。神林流・どたばたB級コメディ映画風SF。マヘル-シャラル-ハシ-バズ。戦車のパーソナルネームが長すぎて中枢コンピュータが発狂するっていう出だしからかなり愉快だけど、人間二人が真面目に不真面目なのがおかしい。ラストに少尉がマヘルに「哀しい機械」と同情するのにぐっときた。正常って難しいね。とりあえずウイスキーというものが大変素敵な飲み物のように錯覚した。こんなに愉快に飲んでくれるんだから錯覚も仕方ない!
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飲兵衛でだらしなく、だが妙に憎めない、そんな戦車兵たちの不思議な戦闘行動を記録した一冊。
とりあえずは飲みたくなる。不思議な愛嬌がある本でした。
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飲んではハイに
醒めては灰に
飲もうで
今宵
銀河を杯にして
最後の文章
「三人に感謝して、今夜はわたしが奢ろう」
の読後感のすがすがしさが素晴らしい