紙の本
日本と東北
2001/01/23 22:59
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投稿者:谷川真太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
所謂「前九年の役」「後三年の役」の話である。中央から「蝦夷(えみし)」と化外の地としての扱いを受けていた奥州。奥州勢力(安倍、清原、奥州藤原氏)と中央との対立のなかで奥州勢力は徐々に滅んでいく。
丑寅の方として嫌われた奥州。だがそこには中央とは違う政治体系をもつ文明があった。それは網野善彦「東と西の語る日本の歴史」に詳しい。
西と東の潜在的対立は対立はこの後、戊辰戦争まで続くことになる。「高森原人」はうそだったかもしれないが、奥州文明についてはさらなる研究が必要であろう。
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時代劇チャンネルで、10月からかつてNHKでやっていた『炎立つ』を放送するというので、それまでの間原作を読んでいようと思った。あまりスポットのあたらない(それでいて重要な)東北の歴史を壮大に華麗に雄々しく描いてわくわくする。
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東北の地に生きる人々、そして武士の壮絶な歴史ロマン。
時代背景は『火怨』→『炎立つ』→『天を衝く』と続く。
格好良い生き方の男達に惚れますよ!涙しますよ!引き込まれますよ!
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NHK大河ドラマにもなった高橋克彦氏の歴史大作。前九年の役を舞台とする第一部、後三年の役の第二部、そして奥州藤原氏滅亡へと辿る第三部の構成は迫力満点。藤原経清、男です・・・
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出版社/著者からの内容紹介
陸奥の豪族安倍頼良(よりよし)の館では息子貞任(さだとう)の婚儀が盛大に始まった。平将門の乱が平定されてすでに100年を越え朝廷は蝦夷(えみし)たちを俘囚(ふしゅう)と悔るばかりだった。源平の武士たちの台頭を前に東北の地に黄金の楽土を築こうとした藤原氏の夢がこの夜大きな炎となって燃えあがる。著者渾身の大作歴史ロマン全5巻刊行開始!!
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京の都を遠く離れた奥州。都人からは俘囚の侮りを受けつつも、都から離れた地ゆえに自分たちの国家を作り上げる。そんな小さな火種の、発火。
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陸奥の豪族安倍頼良の館では息子貞任の婚儀が盛大に始まった。平将門の乱が平定されてすでに百年を越え朝廷は蝦夷たちを俘囚と侮るばかりだった。源平の武士たちの台頭を前に東北の地に黄金の楽土を築こうとした藤原氏の夢がこの夜大きな炎となって燃えあがる。著者渾身の大作歴史ロマン全五巻刊行開始。
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壱、弐、参、四、伍。
経清と貞任が本当にいい男です。数少ない史料からここまで書ける筆者がすごいなと思います。
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新規購入ではなく、積読状態のもの。
2009/1/31〜2/3
14年間の積読本。NHKの大河ドラマの原作にもなった本作、読もう読もうと思いながらずっと放置してしまっていた。平将門の乱から約100年後、奥六郡を治める俘囚、安倍一族の棟梁安倍頼良は、陸奥守藤原登任と一戦を交える。平和に暮らしたい安倍氏と、彼らの富を狙う登任。間に入った藤原経清の苦悩は続く。
東北文化に誇りを持つ高橋氏ならではの視点。全5巻であるが、先が楽しみ
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1〜5巻まであり、大河ドラマにもなった作品。経清の最期で号泣。貞任の侠気にジーン。
ちなみに私が高橋克彦にハマったきっかけとなる本がこれ。
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奥州が舞台の歴史時代モノ。藤原経清さまが私のお気に入り!
熱い男達の生き様、武士の姿に心を打たれ、「これぞ男!これぞ武士!」と、つい涙する事もしばしば・・・読んだ後、自分も何故か熱くなってしまう本です。
私はこれを読んで実際に現地を見たくなり、仙台まで出かけ、中尊寺に行ってきました・・・
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「火怨」の読了後だったので、安倍頼良が藤原登任を金で懐柔させようとしたことを「そんなことしなかったらずっと平穏でいられたのに!!」と思いながら読み進めてしまった。でも頼良の根底にある思い、願いは東北の未来のこと。頼良だけでなく貞任を始めとする蝦夷みんなの願い。だから戦うしかない。というようなことを納得することが出来た一巻。でもできればなぁ…とずっと考えちゃう。
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全5巻。
みちのく第二弾。
大河になってた。
中央に対して悠然と独立を保った
陸奥の国ができてから滅びるまでの、
藤原3代の物語。
有名人は一杯出てくるけど、
火怨の方が好き。
ちょっとやりすぎ。
最後。
でも面白い説です。
初代が好き。
本当に京都嫌いになります。
みちのく人として。
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大河がもの凄く大好きだったので「大きくなったら原作を読むぞ」と思っていた懐かしの小学校時代。
高橋歴史小説はとにかく漢が熱い作品だなと思います。貞任のワイルドさは惚れるわー。
最後がちょっとトンデモ風味だけどそこもひっくるめての高橋歴史小説なんだと思いますよ。
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私、高橋さんのお話が好きなんです。
結構「好きな作者」になると、色々買ってしまいます。
そして、長編好き。
もってこいのお話。
これは昔NHK大河にもなってたんだっけかな?