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ボッシュ・シリーズ第三弾。法廷シーンが多く、これまでのシリーズとは違った印象がある。と同時に、コナリーがリーガル・ミステリにも秀でた書き手だということがよくわかる。
容疑者は無実だったのか? という設定はよくあるが、コナリーはそこに緊迫した法廷劇と主人公の葛藤をうまく絡ませることによって、吸引力の強いストーリーに仕上げている。どことなく派手がシーンが多いせいか、いつもの重苦しさは多少軽減されている。謎解きへの興味が強くなる展開のため、ページを繰る手はさくさく進む。しかし多くの読者は、コナリーが巧くコントロールしているプロットにハマり、ミスリードされてしまうのではないだろうか。
クライマックスは衝撃的。その後の推理のプロセスから伏線回収の一連の流れは手際良し。最後までリーガル・ミステリのエッセンスを詰め込み、きりりと引き締める手腕はお見事。でも結局、ボッシュの人生を見つめなおす作品なんだよなあ。
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ボッシュシリーズ3作目。前2作に比べてエンジンがかかるのが早い。裁判のパートもいい。原告側の弁護士チャンドラーの戦術がいちいち狡猾で読み応えがある。
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ハリーボッシュシリーズ第3弾。
第一弾のナイトホークスで出てきたそもそもボッシュがハリウッド署に飛ばされることになった殺人事件の民事訴訟がもちあがるところから始まる。
今回も一気読み。難解な単語、翻訳にもかかわらずぐいぐいと最後まで読ませてしまうのはさすが。
最後の犯人は意外すぎてちょっとこじつけに近い感じもしないではなかった。
その人犯人にしちゃうの?!って感じ。残ページ数からしてもうひっくりかえることはないとはいえ本当にこの人が
犯人かどうか納得できないまま終わった。
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ボッシユシリーズ第三弾。
面白かった。
だんだん面白くなってきた。
法廷、シリアルキラー、主人公の過去と現在が交差しながら進む。
しかも二転三転しながら、ページ数が足りるのかハラハラしながらラストへ。
プチハッピーエンドで良かった。
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ハリー・ボッシュ・シリーズ第3作。
4年前の連続殺人事件において、過剰な暴力により犯人を死に至らしめたとして、犯人の遺族から訴えられたボッシュ。その裁判が始まると、過去の事件と同じ手口で殺された新たな死体が見つかる。真犯人はほかにいるのか?
裁判での息詰まるようなやりとり、最後に明かされる意外な犯人。著者の術中にまんまとはまってしまった。
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ハリー・ボッシュシリーズ第三弾。
第一弾の「ナイトホークス」でほんのちょっぴり触れられていた『ドールメイカー殺人事件』がいよいよ主要事件として扱われるので、否が応でもワクワクしてしまう。
強権的警察捜による人権侵害の問題に踏み込み、辣腕女性弁護士ハニー・チャンドラーが法廷でジリジリとボッシュを追い詰めていく裁判劇は迫力満点!
新たに起こったコンクリート・ブロンド事件がドールメイカーの仕業なら、ボッシュは間違いを犯したことになり、裁判に負けてしまう。
ボッシュが4年前に射殺したチャーチは、ドールメイカー殺人事件の犯人ではなかったのか?
ドールメイカー殺人事件の真相にボッシュが近づいていくスリルにのめり込み、あっという間に上巻終了。
下巻への期待大!
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図書館の本 読了
内容(「BOOK」データベースより)
11人もの女性をレイプして殺した挙げ句、死に顔に化粧を施すことから“ドールメイカー(人形造り師)”事件と呼ばれた殺人事件から4年―。犯人逮捕の際、ボッシュは容疑者を発砲、殺害したが、彼の妻が夫は無実だったとボッシュを告訴した。ところが裁判開始のその日の朝、警察に真犯人を名乗る男のメモが投入される。そして新たにコンクリート詰めにされたブロンド美女の死体が発見された。その手口はドールメイカー事件と全く同じもの。やはり真犯人は別にいたのか。人気の本格ハードボイルドシリーズ第3弾。
なんだよ、チャンドラー、って言う展開。
詳しくは下巻で。
The concrete blonde by Michael Connelly
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ハリーボッシュ シリーズ3作目です。
前2作でちょろちょろっと出てくる過去の事件の裁判が進みつつ、更に新たな被害者が出つつ、真犯人に近づきつつっつーのがニクイ演出ですよねー。あとお馴染みのレギュラーがあんなことになったりして・・・言えませんけど、ホントびっくりっすよ。
しかし「ブラック・ハート」っていう邦題はいかがなもんだろ?「コンクリート・ブロンド」のままの方が良いと思います。
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刑事ものでありながら終始、主人公の不当捜査疑惑に関わる裁判の進行を追いかける展開になっており「リンカーン弁護士」シリーズも手がける作者ならではの作品。