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アフリカの呪術に関する研究をする民族学学者、大生部は8年前アフリカでの現地調査で気球の落下事故により長女を失った。それ以来、大生部はアル中に、妻の逸美は精神を病んだ。大生部は超常現象系のテレビ番組に出演したりして、次期アフリカ調査のための資金を稼いでいる。逸美は心の救いを求めて、インチキ新興宗教に入れ込んでしまう。大生部はテレビ番組で知り合った「超能力狩り」の異名を持つマジシャン、ミラクルとともにインチキ教祖の超能力を暴き、逸美を取り戻した。そんな大生部一家にテレビ局から新しい企画が持ち込まれる。大生部ファミリーアドベンチャー・イン・アフリカとでも言うべきその特番で、大宇部、逸美、長男の納、研究助手の道満、超能力青年清川、テレビスタッフ六名はケニアに飛んだ。現地で大阪弁を喋るガイド兼通訳のムアンギと合流し、村全体が呪術師の一族で構成されるという「クミナタトゥ」という村を目指す。通過地点の村で一番力のあるといわれている呪術師オプルをたずねると、不吉な予言と「バキリに近づくな」という忠告をうける。それを半ば無視する形でクミナタトゥに到着する一行。8年前の調査時に村を訪れたことがあった大生部だったが、村の変わりように唖然とする。なんでも7年前虹の出た方向からアルビノで盲目の呪術師バキリとその弟子キロンゾが村にやってきて以来、バキリと村の呪術師は緊張状態にあるらしいのだ。バキリの力を恐れる村人達。長老の制止を聞かずバキリの取材を大生部達は敢行した。バキリの強大な力の秘密は彼のキジーツ(呪具)に隠されているらしい。夜中にバキリの家に忍び込んだ道満はキジーツの秘密を目の当たりにする。そしてキジーツを奪って一行はケニアの地から逃げ出すように去る。日本で漸く平和な暮らしを取り戻した大生部一家。しかしバキリはキジーツを取り戻すために日本に潜入していた。次々に殺されていく関係者。そしてついにバキリと大生部のテレビ対決が組まれる。果たして生き残るのは・・・。
中盤まではそこそこ引き込まれた。しかし終盤ちょっと拍子抜けしたかな。
私としては呪術というものが実際に現代科学の理解を超えてあるのかないのか、ということを明らかにする必要はなかったと思う。例えるならば、ホラー映画で正体のわからないものに追いかけられるのは怖かったのに、実際に化け物が出てきたら笑ちゃってどうしようもなくなる感じ。リングで貞子がテレビから出てくるのは可笑しいと思ってしまう感覚。・・・わかりにくいか。
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翻訳中に日本語のリフレッシュによく読み返す本があります。これはその一冊。右脳、左脳という言い方はありますが、どちらにも収まらない呪術パワー。ヨーロッパ産ファンタジーとはちがったアフリカの泥臭さを十二分に感じさせてくれます。ぼくのエネルギーの充電源には庭いじりとか祭りの写真撮影とかいろいろありますが、もうひとつ日常的に大切にしているのがアフリカの仮面。なんだかんだ30以上集まってきました(いっておきますが、集めたのではなく、集まったのです!)あの造形の力にはものすごいものがある。この本にもおなじ匂いを感じます。
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めちゃくちゃ面白い。3部に分かれてて、ひとつずつ舞台とか、扱う題材も少し変わるのが面白い。一人ひとりの登場人物も魅力的。人類学、民俗学好きにはたまらない。
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中盤まですごく面白かったのになー。
資料の調べ方と量が半端じゃないので内容の裏付け力と厚みが断然違う。なので終盤、スプラッタものになってしまったのがとても残念。
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文庫版では全3巻です。中島らもの傑作長編。推理作家協会賞受賞作。ミステリというよりは実に中島らもらしいエンタメ。最高に面白いです。主人公はTV出演して研究費を稼ぐ呪術学者。第一巻は宗教にハマった妻を助け出すまで。
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これはドラマ「トリック」の元ネタ!!ですよね!?違うのかしら?
らも作品では「全てのバー、、、」の次に好きな本。おもしろい。
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私的に15禁ぐらいに思えます。
難解な感じするけど、ハマる人にはハマると思う。きっと好き嫌いは別れる。
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アフリカにおける呪術医の研究でみごとな業績を示す民族学学者・大生部多一郎はテレビの人気タレント教授。彼の著書「呪術パワー・念で殺す」は超能力ブームにのってベストセラーになった。8年前に調査地の東アフリカで長女の志織が気球から落ちて死んで以来、大生部はアル中に。妻の逸美は神経を病み、奇跡が売りの新興宗教にのめり込む。大生部は奇術師のミラクルと共に逸美の奪還を企てるが…。超能力・占い・宗教。現代の闇を抉る物語。まじりけなしの大エンターテイメント。日本推理作家協会賞受賞作。
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3巻まであります。
エンターテイメント本。
始終、心の中で「うわぉ!うわぉう!!」と叫びながら読んでいました。
話のオチも良かった。
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らもさん。これはずるい。
なんでもかんでも面白いの全部盛り!!
こりゃ面白いに決まってるわw
基本的にはアフリカの呪術のはなし。
今は文庫で三冊に分かれてるけど
最初のハードカバーは相当厚かった。
それなのに一気に読めたもんねえ。
登場人物のキャラもいい。
まあ最後はウルトラマン対ゼットンになってるけどなw
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文庫本にして3冊という大長編だが、
読み始めたらマジで止まらん。
らもさんの本の中では割と万人受けするタイプ。
読書の楽しさを改めて知った本。
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この人に
こういった類の話を書かせたら
右に出るものはいないでしょう。
(私の知ってる範囲だけどw)
ぶっ飛んでます。
面白かった。
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全3巻と長編小説なのに読み始めたら止まらない。呪術の謎と登場人物のキャラクターの面白さには読者と引き込むパワーあり。
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トリック,エセ宗教,奇術,そしてホンモノの呪術をキーワードに,物語の主要人物が糸に引かれるように寄り集まってゆく.第一巻では,彼らが TV 特番の取材のためにアフリカへと発つまでが描かれる.二巻以降の展開へ期待を膨らませる伏線がうまく張られているので,続けて第二巻を読まずにはおられなかった.エセ教祖として登場した沢井心玉(元は風呂屋のおやじだった)のキャラが,凶悪だがトボケていて,おもしろかった
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最初に買ったらもの本。
上・中・下巻と揃える程魅力を感じず、上巻だけでリタイア。
その影響で次に中島らもの本を手に取るまでに長い時間を要する事に。
ツイテナイ・・・・・・。