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人の本棚を見るのは楽しい!
しかもそれが小説家だったら尚更!!
この一冊目は筒井康隆、荒俣宏(!!荒俣さんのが載ってるだけで見たい!と本当に思う!)高村薫、夏目房之介などなど!
いやぁ、そりゃぁ読みたくなりますよ。
そして、筒井康隆の言葉!「名作といわれる作品はいくら面白くなくても、一応は最後まで読んでみないとえらい損します」
あぁ、私はぜんぜん読んでないよぅ。 改心!しなくては。
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・無害な本とういうのはおおむね愚書・駄本であり、いい本は何がしかの毒を含んでいます。本は有害だからこそ読むのです。筒井康隆
・人がやらないことを俺はやっているという孤独な情熱がたまらないんですね。荒俣宏
・実際は、「自分でもおかしいんじゃないかと思うくらい」いろんなことに興味がありすぎる。しかも、いったん惹かれるととことんのめりこむ。畑正憲
・物事の本質がちゃんとつかめて、自分のプリンシプル形成に役立つ本だけ読むことにしています。細川護熙
・私たちは、本当にいい世の中に生まれてきたと思いますね。日本には言論・出版の自由があって、しかも知的好奇心の旺盛な人がたくさんいる。そういう人たちが知りたいことを書いてくれる。たった1000円か2000円出すだけで、他人が三年も四年もかけて勉強した結果を教わることができる。申し訳ないくらい幸せですよ。日下公人
・本はアイデアを発酵させる起爆剤みたいなもの。秋元康
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これほどの書物を所有していながら、多読・速読を誇る人はいなくて、人それぞれの本との付き合い方を考えさせられた。
最近は早く沢山読まなきゃという観念に支配されつつあった自分を改めることができたし、カラーグラビアを眺めているだけでも楽しくて、この本を読めて良かった。
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作家や学者など文化人24名の本棚の写真と、本に対する考えについて。
本は貯まる一方という人もいれば、読んだ本はどんどん処分していく人もいる。
内藤陳さんの本棚?書斎?書庫?の写真がすごい。この写真だけでも一見の価値あり。1996年初版の昔の本だけど、今読んでも面白いと思う。
「よほどのゴミ本じゃないかぎり、読んで損をする本はありませんよ。」(筒井康隆)
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むかし中学生の頃、こういう傾向の本を随分と読んだものです。いや、見たといったほうがいいかもしれません。
まだまだ本棚と呼ぶにはあまりにも貧弱な自分のそれを、いったいこれからどうやって膨らましていくのか、夢に期待は増すばかり。ありきたりの本は図書館か友だちにまかせて、私はうんとお金もうけして、荒俣宏のように何千万と使って、稀少価値のあるというか世界にそれほどない極少本を手に入れて、本の虫になるんだ、と信じて疑わなかったのです。
これから私は時間と金銭と思索をかけて、自分の理想とする本棚を創っていく、そのためには、先達の成熟した本棚をぜひとも知る必要がある、ということで、作家だけではなく、それと現存する人のみならず、大正・明治とさかのぼって、しかも知識人だけではなく、ともかくありとあらゆる本棚が映された写真を執拗に求めていくのでした。
せっかく遊びにいった友だちのうちの本棚に、見知らぬ本や読みたかった本を発見すると、遊びにいったことを忘れて読み耽ってしまうという失敗をしたり、廊下で会ってもそっぽを向く犬猿の仲の嫌な奴でも、珍しい蔵書を持っていると聞くやいなや、猫撫で声で擦り寄って瞬間的に親友もどきになり、家にあがりこんで何冊も本を借り出すという豹変の気まぐれ屋と呼ばれたのは、私です。
それはともかく、この本のなかで、圧倒的な衝撃をもって迫ってくるのは、本は本棚の中に縦にして収めるもの、という常識をくつがえすのがボードビリアンで日本冒険小説協会会長の内藤陳のものですが、それは本を平気で40冊や50冊と平積みにしてあるものです。壁際のかたまりなどは、ひょっとして100冊はあるかもしれません。いったい最下段の本を取り出すときに、どういうマジックが使われるのか見てみたい気がしますが、ドッと崩れた本の片付けを手伝われそうで遠慮しときます。
各人につけられたキャプションもなかなか面白くて、いくつか書き留めておきます。
筒井康隆の本棚
よほどのゴミ本じゃないかぎり、読んで損をする本はありませんよ。
内藤陳の本棚
一冊一冊、征伐している感じです。だから積んじゃうのかなあ。
荒俣宏の本棚
本を管理する癖が出来なかったのは、貸本屋で読書習慣がついたせいかなあ。
村松友視の本棚
自分にノルマを課して努力しないと本は読めないタイプなんです。
吉村昭の本棚
いま、いちばん怖いのは、本がこれ以上増えることですね。
和田勉の本棚
本はモノのなかでいちばん安いのに、モノの中でいちばん素晴らしい。
山田太一の本棚
本は、自分をかきたてる道具。わざと全部読まないこともある。
細川護熙の本棚
ベストセラーに興味はない。名著だけ精読、再読する。
竹中労の本棚
段ボール箱何杯もの本と格闘し、発酵させて、取材に駆け回った。
紀田順一郎の本棚
思いの深い作家の本は、どうしても手元に残りますね。
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本棚拝見本の決定版。この本が刊行されたときまだ存命だった人のうち何人かは鬼籍に入られている。山田風太郎、吉村昭、和田勉らを偲びつつ詠んだ。「本は、自分をかきたてる道具。わざと全部読まないこともある」というのは、シナリオライターの山田太一。積ん読派にはうれしい言葉である。
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著名人の本棚を拝見するシリーズの第1巻である。1996年の発行。
取り上げられた24人の方の中には、既に亡くなられた方も何人かいらっしゃる。この手の企画の醍醐味は、カラー写真にある。著名人の方がどの様な本を読んでいるのか、目を凝らしてみるのが楽しい。その本を自分が所蔵していれば、ニコリと笑い、手が届かない本には溜息をつくのが楽しい。
筒井康隆の本棚
内藤陳の本棚
山田風太郎の本棚
荒俣宏の本棚
高村薫の本棚
村松友視の本棚
吉村昭の本棚
高橋克彦の本棚
畑正憲の本棚
和田勉の本棚
阿刀田高の本棚
ジェームス三木の本棚
安部譲二の本棚
山田太一の本棚
細川護熙の本棚
上之郷利昭の本棚
竹中労の本棚
日下公人の本棚
吉村作治の本棚
市川森一の本棚
夏目房之介の本棚
紀田順一郎の本棚
堀田力の本棚
秋元康の本棚
吉村昭の本棚の黒い本には、溜息が出た。例え持っていても読めないだろうけど。和田勉、私には、ダジャレのおじさんというイメージしか無いが、本書を読むと立派な人なんだなあ。
似たような企画は、ままあるが、写真の撮り方がわかっていないせいか、物足りないものが多い。(白黒写真はいただけないし、本のタイトルがわからないものは論外であろう。)
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これ3巻まであるんだがだんだん対象者が右傾化しているのでオススメは1巻。てか内藤陳の本棚の写真を見るだけでも価値があるよ!見ずに死ねるか!
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かつて発行されていた「ダイヤモンド・エグゼクティブ」誌の連載企画に「本棚探検隊が行く」があった。1990年8月号から開始した。その中から24人の本田名を紹介している。
今でも活躍していると言えば秋元康だ。最後に登場している。取材したのは1990年12月19日なので、もう30年以上月日が流れている。
今でも乃木坂46、櫻坂46、日向坂46などのアイドルグループの作詞をしたり、ドラマの脚本を書いたりと活躍し続けている秋元の30年前の本棚には一体何があるのか。
目立つのは司馬遼太郎などの歴史物だった。「TVという、つくりものの世界に身を置いていると、歴史という物語の面白さにはかなわないと感じることが多い」と述べている。
特に読みたいジャンルを決めているわけではなく、乱読だ。若い人向けの講演で「本屋さんに行ったら
、自分がいつも見る本棚から左右五メートルの棚も見て、できればそこにある本を一冊買いなさい」と言うそうだ。
思いがけない出会いがあるので、勧めている。
雑誌に関しては毎週、毎月大量に読む。本と違ってカラダにいいから毎日牛乳を飲むみたいな感じで目を引く通すそうだ。
何十年も作詞家、プロデューサーとして活躍する秘訣はそこにあったのか。2021年のあきもとのホンダ名がどうなっているのかな気になるなあ。
今年も東京の美術館や博物館でエジプト考古学の特別展を開催している。日本ではエジプト考古学が広まって人気になった原動力といえば、吉村作治だ。エジプトで発掘する資金をねん出するためにメディアに登場していた。
そんな吉村の本棚はどうなっているのか。早稲田大学古代エジプト調査室の本棚が写っている。取材したのは1992年5月29日だ。もちろん専門だけにエジプト考古学の本や雑誌が多い。
ふだん読む本は、考古学、民族学、人類学、社会学、歴史の5分野が多い。見逃さない分野として大学をテーマにした本だ。
活字大好きです、これはと思う本は買うことにしている。ほしいと思ったときに買わないと再会できる保証はないからだ。
本棚と本の持ち主の思いがわかって面白いなあ。