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▼「つまらないと思った本を壁に叩きつけず最後まで読むことを勇気と呼ぶ」って太宰治氏が言ってました。いい言葉です。▼(12.12追記)でもよくよく考えると、面白かったのかったのかもしれません。ちょっと読後本書に火をつけたくなったものの、わくわくしましたし。
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密林レビューを見たら☆1つと☆5つに真っ二つでした(笑)ばかばかしくて、そこがよい。ディテールに拘らない素直な人にオススメ。
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読み続けているとき、常に何か得体の知れないものを抱きながら読んでいた。ある種、超越した何かを感じていた気がする。そして読み終えあった後も、その不思議な感覚に身を包まれている。客観的に立つと賛否両論になるな、と思わずにはいられない。これが受け入れられるか受け入れられないか、はっきりと分かれる。個人的に言ってしまうとすれば、ただただスケールがでかかった。それと同時にスケールが小さかった作品だった。超えているモノを感じながら、なにか地ベタを張っている感じ・・・と表現するにはやや違う気がする。この小説の持ち味は、推理小説ではなく徹底的な謎を追う(或いは戦う?)というミステリ小説だと、個人的には思う。常に内包している世界と人と心理の三つの謎を、持てる限りの頭脳で戦っている作者の姿がうかがえる。この小説はあくまでミステリを譲歩した、作者の世界に対する神通理気なのかもしれない。あまりにも常識というもの(とそれが絶対だと思っている人間全てに)を挑発している。常識が常に正しいとは限らないのだ。そもそもの常識が生まれた時点、果たしてそれは『常識』と呼べるに相応しい価値を内包していただろうか。価値はそのものに内包していなく、社会によって決められるものだ。もし、その社会が誤っていたら、その常識は『常識』といえるかというと、『常識』なのだ。常識は間違っても社会が常識だと認定し、社会を構成する端子たちにそれを伝えたら問題なく『常識』になりえる。歪み・過ちというのは死と同様に私達の隣人なのだろう。そう思わずにはいられない作品でした。19世紀末、確実に何かが変わったその象徴というか、生まれるべくして生まれた小説だと思う。だからこそ、ゼロの波の新人の面々や、ニュージェネレーションの作家が活躍できたのかもしれないと思っている。彼らが生まれる・活躍できる土壌を見事に耕してくれた記念碑的作品が、『コズミック 世紀末探偵神話』だ。単なる推理モノ、として読むのもいいけど、心して柔軟性を持って読んで欲しいと思う。
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伝説が始まった一作(笑)本格??多分ほとんどの人は何じゃこれ!的な本でしょう。探偵はこれでもかといわんばかりに出てくるは、そんなにいらないよ密室!ていう調子です。おまけにオチがそれかい!!いままでこの厚い本を読んできた意味は・・・。読んだあと真っ白に燃え尽きる本です。どんなオチが来ても大丈夫な人向け。
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『今年、一二〇〇個の密室で、一二〇〇人が殺される。誰にも止めることはできない』―一九九四年が始まったまさにその瞬間前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。
一年間―三六五日で一二〇〇人を殺そうと思えば、一日に最低三人は殺さねばならない。だが、一二〇〇年もの間、誰にも解かれることのなかった密室の謎を知ると豪語する「密室卿」は、それをいともたやすく敢行し、全国で不可解な密室殺人が続発する。現場は決まって密室。被害者はそこで首を斬られて殺され、その背中には、被害者自身の血で『密室』の文字が記されている……。
狙っているのは誰か?そして、狙われている者は?日本国民一億二千万人余の全員が、被害者にも容疑者にもなりうるという未曾有のスケールを備えた密室連続殺人には、警察、そして名探偵集団・JDC(日本探偵倶楽部)の必死の捜査も通用しない。日本全土は、恐怖のどん底に叩き落とされた。
……同じ頃。海を隔てたイギリスでは、前世紀の悪夢が蘇っていた。かの切り裂きジャックの後継者を自称する者によって引き起こされた連続切り裂き殺人―それは、その猟奇性と不可解性において、日本の密室連続殺人に勝るとも劣らぬものだった。
JDCきっての天才・九十九十九は、日英両国の怪事件を詳細に検討した結果、一二〇〇年間解かれることのなかった密室の秘密と、一〇六年間謎のままだった切り裂き殺人の秘密は、同一の根を有すると看破する。
同一の根―それは、世界の秘密。自らの人生観をも根底から覆しかねない大いなる神秘に、名探偵をも超越したメタ探偵・九十九十九が挑む!
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語るの難しいなぁ(笑)。とりあえず真っ当なミステリではない。無茶苦茶や。でも面白いね、読んでて。舞城の『九十九十九』が、舞城固有のぶっ飛び設定だったわけではないことを知った。なんやねん美しすぎて見た者が気絶するって(笑)。冗長すぎて何度か読むの中断したけど(特に最初の方が長すぎて退屈)、総合的にはなかなか楽しめました。
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トリックはともかく文章とキャラクターには脱帽 はまったら最後、抜け出せません 苦手な人は絶対読めない、好き嫌いが分かれる本
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清涼院流水のデビュー作。
「ジョーカー」とつながりがあり、両方読んで一つの話になる。
突拍子もない犯行に突拍子もない推理、そして突拍子もない犯人が次々と飛び出す。
結末には驚きを通り越して呆れてしまった。
作者が解説で語るように、これを推理小説であるといってはいけないのかもしれない。
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これ、傑作です。どこまでもいっぱいいっぱいに敷き詰められた伏線。
信じられないトリック。
そしてうぁ…という終わり方。
ミステリ好きにはたまりませんっっ!あぁ、よだれが…(笑
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内容すごい。これはミステリーの域なのかどうなのか。でも(私の中では)笑って許せる範囲でした。(笑)なんかこう、実際に読んでる最中に何度か笑った。「こんなのありかよー」っていう類の笑い。十九の美青年ぶりが異常で素敵でした。失神するほどってどれほどだよ。なんか色々楽しませていただきました。とりあえず、推理小説として読んだらいけない気がする・・・。名探偵コナンよりももっともっとファンタジー。ドラえもん並。
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たいして魅力的でも無い内容で、面白くも無いのに長々とまぁ飽きもしないでそんなに沢山キャラがいて、そりゃいつか息切れするよねぇ、物語自体が、って思って読んでいたら、本当にグダグダになって、ビックリ。しかもシリーズ物だっつーんだから再度ビックリ。とりあえず読んでみて、とりあえず自分の中で昇華。いや、メフィスト賞がくだらない賞だと再認識出来たという点において。
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最初の方でマンネリ化しそうと思ったのだけど、そんなことなく分厚い本を読ませる力があることに感心。
出てくる人が好きです。
十九より総代のが好きだけど。
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『今年、1200個の密室で、1200人が殺される。誰にも止めることはできない』―1994年が始まったまさにその瞬間、前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。1年間―365日で1200人を殺そうと思えば、一日に最低3人は殺さねばならない。だが、1200年もの間、誰にも解かれることのなかった密室の秘密を知ると豪語する「密室卿」は、それをいともたやすく敢行し、全国で不可解な密室殺人が続発する。現場はきまって密室。被害者はそこで首を斬られて殺され、その背中には、被害者自身の血で『密室』の文字が記されている…。
う〜ん。たしかにそれはアリですが・・・。う〜ん。なんかギャグに思える部分が多すぎるのが悲しいところ。
探偵がたくさん出てくるというオールスターてきな嬉しさがあります。
作者の名前を3回連続で言うと・・・ジョークかっ!
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当時12歳だった私は「すごい作家が出たもんだなぁ」と思ったりした訳です。でも蓮見桃衣(好きだった)で漫画化されて物理的物語的な厚さが無くなってしまったりとどんどん残念な方向に・・・・。
ラノベに向いてる作風だとは思うけどもう若くないので若者向けの作品作りはやめた方が良いのでは。
個人的に面白い木村さんシリーズと平行して、今後も『大説』を書いて欲しいです。
カーニバル三部作読んだ後にキャラねっととか読むと泣きたくなる。このままだと私の中で流水さんは「残念な作家」に分類されそうです。とか言いつつ惰性であれこれ読んでいる(桐切)
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○2008/04/17
読んでみました、JDC。…九十九さんの元のキャラを知って、とりあえず舞城さんはわたしに合わないんだな、ということが分かった。読んだ価値はあった…か、な…。
感想以前に、とりあえず長い。もっとスマートにする方法あったのでは。
細かい言葉遊びは楽しかったけど、長さとファンタジーを取り入れるのは個人的によろしくないかなぁ、と。
キャラがそれぞれ濃くて、作者本人とキャラ小説が好きな人とかはすごく楽しいんだろうなとは思ったけど、わたしにはあんまり魅力的ではなかったので残念。キャラさえ好きになればいくらでも読めそうなのに。