紙の本
価値観の捨て方
2001/09/07 10:55
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:REV - この投稿者のレビュー一覧を見る
藤田田(デンと発音して下さい)の本である。
もちろん、秀作。経営の話をしているから? それもある、けどまだ足りない。この本では政治、文化、宗教について書いている部分が結構ある。あなたが教養としてそれらを知っていたら、時候の挨拶代わりにはなるだろう。
でも、藤田田(デンと発音して下さい)はそんなことを言っているのではない。相手あってなんぼ、その相手の価値観を知らないと商売にならない、と言っているのだ。その価値観は、世界各地、さまざまな時代に渡っている。そして、価値観について自覚的である、藤田田(デンと発音して下さい)は今も時代に追いついている。
人は、いったん身に付けた価値観を捨てることはしない。自分を否定した気になるからだ。でも、価値観は一人で凝り固まっていてもどうしようもない。自分が活かせるかどうかは、お客様、相手、社会、要は自分でないものがあって成り立つものなのだ。そんなすばらしいことを惜しげもなく、そして様々な形で、藤田田(デンと発音して下さい)は書いている。
経営の本には流行り廃りがあり、5年前と言ったら、まったく役に立たなくなってしまう。しかし、この本は、今読んでも、そして30年後に読んでも、色あせることなく、そして読んだ人のずっとつけていて汚れてしまった価値観を磨きなおすきっかけをくれるだろう。
投稿元:
レビューを見る
目標を叶えたいのなら
(例えば、金を稼ぎたいのなら)
「○○年以内に○○○円欲しい!」
と具体的に紙に記す。
@
60%確実ならやる。
@
悲観はビジネスの敵。
@
ビジネスのタネは「女」と「口」。
@
「娯楽」を加味。
2007/6/13読了
投稿元:
レビューを見る
日本マクドナルド元社長 藤田田氏の
書籍です。
類似の本 「ユダヤの商法」「勝てば官軍」どちらも現在絶版にはなっておりますが、中古で買いました。プレミア価格がついていたのでかなり高いですが素晴らしい本です。
ユダヤ人 何千年の成功法則を藤田氏が分かりやすく解説してます。
中でも、僕が最も感銘を受けた言葉が、
「口と女を狙え」というもの。
つまり商売の基本はこの2点しかないのです。もちろん「口=食べ物」「女=女性」という意味です。うーん、深いです。
備考
「ユダヤの商法」は、あのYAHOOの孫正義氏
の起業のきっかけにもなった本です。
投稿元:
レビューを見る
2007/11 図書館から。「ユダヤの商法」とかを読むべきだったのかな?図書館で予約したきり忘れていたら、カウンターで差し出され、あからさまな題に恥ずかしくなって、何で借りたくなったのかも忘れていた。記憶をたどると「スーパーサイズ・ミー」から「ファストフードが世界を食いつくす」からやってきたんだった。世界通貨「デン」は彼流のジョーク。
投稿元:
レビューを見る
これも、ゼミの論文関係。
日本マクドナルドを作った社長の本。
でも、これ言ってること、結構すごいよ。
ハンバーガーで狙ったのは「女」と「口」。金に「きれい」「汚い」はない。何よりタイトルが、「勝てば官軍」。
こんなギラギラしたところで、私は働けないな。
投稿元:
レビューを見る
誰かの書いた藤田田の伝記を読んで、大変感心したのですが、この自伝を読んでちょっと藤田田の見方が変わりました。
ホリエモンが叩かれてこの人が叩かれないのが不思議なくらいぶっちゃけた、タイトルどおり、勝てばいいって考えが書かれています。
読んでいてちょっと引きました…。
でも、この人はやっぱり天才ですね。
「宇宙はすべて78対22に分割されている」
「数字に強くなれ(中略)水が一番おいしいのは摂氏4度である。口の中に入ってくるモノが一番おいしいのは摂氏62度である。そういうことを知っている必要がある」
「日本で商売するには国籍をはっきりと打ち出してはいけないのだ」
「一言でいいんですよ。ネクタイというのは一言で客に買わせることができるんです。(中略)たいへん上品ですね、という(中略)似合うか似合わないかじゃない、上品かそうでないかなんですよ」
投稿元:
レビューを見る
読み終わった日:2009.05.30
1章:価格破壊は歴史の必然である
2章:デン・フジタの成功の法則
3章:ビジネス成功の法則
4章:規制緩和なき日本に明日はない
5章:ビジネス・チャンスは無限にある
それぞれの章のテーマにおいて、著者がビジネスをやっていく上で重要だと
考えるポイント、ポイントを書き綴っている感じ。
基本的に本人の「野生の勘」に基づいた法則。でもするどいし、時代がついてきていると思う。
実際この本が書かれたのも’96だけど、今読んで、納得できる事ばかり。
「野生の勘」に基づいている法則なので、ちょっと極端に感じることもあるけど、だからこそ力強い。
戦後の日本はこうゆう勘が強い人たちに引っ張られてここまで来たんだかな、と思った。
今後こうゆう人たちが現場から引退していくと日本はどうなるんだろう。
投稿元:
レビューを見る
● 商売には究極のところターゲットは二つしかない。「女」と「口」を狙う商売である。
● 人間の精神活動にもっとも適切な温度は摂氏18度だといわれている。
● メモをとることは、人生を豊かにするためには欠かせない「雑学の吸収」ということでもある。自分は法律だけ知っていればいい、経済学だけ知っていればいい、というのではなくて、世の中のありとあらゆることを知っていなければ、人生は豊かにならないし、仕事を成功させることもできないのである。
● このさい日本は思い切ってアメリカのように地方税にすべきではないか。そうすれば消費税の問題が国政の行方を左右するといったバカげた話はなくなるではないか。
● 資本主義社会で高い金をとって値打ちのないものを売るのは学校だけだ。しようもない学校ほど授業料が高い。東大卒のように安い授業料で出た人は値打ちがあって、高い月謝を払った人は値打ちがないというのはおかしいのだ。
投稿元:
レビューを見る
日本マクドナルドの前代表、藤田田。
ビジネス(金儲け)に対する実直で貪欲な姿勢が
実例を交えて描かれています。
稼ぐことの泥臭さや厳しさを教えてくれる良本です。
世のため人のためといった性善説ではなく、
人を見たら泥棒と思え。の性悪説を唱える藤田田。
それだけ、金稼ぎとは緻密で貪欲で
計算し尽くされた上に成り立つものであると教えてくれます。
投稿元:
レビューを見る
戦後から日本企業の文化、歴史がわかる
かなり偏りの部分も見られるが。
・新規事業の成功の試金石
→西欧の波に乗っているか
→時間の節約の方向に向かっているか
投稿元:
レビューを見る
初版が1996年、今年購入した手元の本書が2002年の第十版、もはや読まれなくなった本なのだろうか?マクドナルド快進撃中の著作ということもあり舌鋒が鋭い。"ビジネスの世界には「勝てば官軍」の論理しかない"のような極端な考え方もあるが、著者がまえがきで語っているように、人生を豊かにするため必要不可欠なことが多く語られている。読んで損はない一冊だと思う。
投稿元:
レビューを見る
チェック項目15箇所。25年前の1971年7月20日、銀座三越デパートの壱階に平方メートルの第一号店をオープンしたとき、わたし以外のだれが「いま」を予測しえただろうか、当時すでに、日本人の米の消費量が念円減少していることは各種統計の数字に表れていたし」、それは加速度的に食の「西欧化」が進んでいることの証左でもあったのだ。「日本人の食習慣を変えてみせる」というわたしの”長期大戦略”は、みごとに大輪の花を咲かせたのである。デフレ経済下で自分が生き残るためには価格破壊しかない、安く売ってお客をよけいに獲得する、お客を取られた企業はつぶれる、そうなれば全国的に大規模な失業問題が起きてくるのだろう、だが、失業問題をいかにするかを考えるのは政治家の仕事であって、わたしの仕事ではない、わたしの仕事は、近い将来浮上するだろう大規模な失業状態から、全力をあげて社員を守り抜くことである。わたしの成功の基盤には、「宇宙はすべて78対22に分割されている」という大原則が、厳としてある、「この原則(法則)をはずれたら、金儲けはできない。儲けたくないのなら、なにをやってもいい。世の中には、石をきざんで喜んでいる人もいるのだから。でも、儲けたいなら、けっして原則をはずれてはいけない」と欧米の名だたる商人たちから教えられたのだ。商売には究極のところターゲットは二つしかない、「女」と「口」を狙う商売である、男は働いて金を稼いでくる、女は男が稼いできた金を使って生活を成り立たせる、これは古今東西を問わず「真理」である、「公理」である、商才が人並み以上にあると思う人は、女を狙って商売すれば必ず成功する。女は稼ぐ苦労を知らないからムダな金を使う可能性がある、商売とは、他人の金を巻き上げることだ、儲けようと思えば女を狙い、女の持っている金を奪うことである。女は化粧品にも金を惜しまない、どんな不美人でも口紅をつける、いろんな化粧品で顔を塗りたてる、どうせ土台が悪いんだからよくなるわけもないのに、高い化粧品代を払って化けようとする、あるいは貴金属を身にまとう、女は、そういうふうに飾る動物なのだ、古くは天の岩屋戸の前で踊った天鈿女命(あまのうずめのみこと)も曲玉をつけて飾り立てていたではないか。グルメ・ブームでもわかるように、食の流行は女が男をリードする、男は女が「おいしい」といえばそうかと思ってついていくものだ、わたしが狙ったのは「女の口」、正確にいえば「女」と「口」である。水が一番おいしいのは摂氏四度である、口のなかに入ってくるモノが一番おいしいのは摂氏62度である、そういうことを知っている必要がある、ただ漠然と「うまい」とか「まずい」とかいっていてもしようがないのだ。7月トイザ”ら”ス水戸店を開店するとき、社内ディスカッションでは「水戸は東京と離れている田舎だから売れないでしょう」という意見が多かったが、わたしは「いや、売れる」と主張した、いざ、ふたをあけてみると、一日で1800万円の売上げをあげた、わたしが「売れる」と主張した根拠は、水戸がかつての徳川ご三家の一つ、つまり「親藩」だったというところにあった。コンピューターの打ち出すデータはあくまでも合理的で、そこに人間のいわくい���がたい情緒は入る余地はない、その情緒の部分は、おそらく、コンピューターがどんなに発達しても、人間の「カン」にはおよばないだろう、この「恐ろしい時代」を生き抜くには、どれほど「カン」を研ぎ澄ますかにかかっているのだ。わたしは年間300万円を払って、大阪の警察病院と東京・萩窪の衛生病院に緊急用のベッドを一つ確保している、社員を安心して働かせるために、給料をたくさん払ったり厚生施設を充実させるということも大切だが、病院のベッドを持つということは一種の危機管理なのだ。他の動物には発情期があるのに、人間には一年中性欲がある、だから、一年中、人間は生まれてくるのだが、個々の人間は自分の誕生日に基づく固有のバイオリズムをもっている、そのバイオリズムは、一年は12ヵ月だが、人間は10ヶ月で生まれるからだろう、誕生した月からスタートして10ヶ月の活動期間はあるが、残りの2ヶ月は活動停止状態になるという。わたしは考えた、その道のベテランの「殺し文句」を20分くらいのビデオにして、新入社員教育に使ったらどうか、と、そういうものを必要とする企業は多いはずである、絶対にビジネスになるだろう。「重要なことは国際化である。明治以降、食の分野では国際化が遅れている。日本食を食べないと力が出ないというが、それは単なる食習慣を錯覚しているにすぎない」といってきた。映画産業の関係者はみな、映画の衰退はテレビに負けたからだというが、これは「敗者の論理」でしかない、わたしは、アメリカ人がそうであるように日本人もまた、大きなスクリーンで大きな音響で映画を観る愉しさを求めていると思う。
投稿元:
レビューを見る
藤田田さんの経営哲学、トレンド予測、今の日本の構造問題など多岐にわたる。
ハンバーガーを広めようと思ったのも食文化の西欧化と減反政策の内容からそれを予測されていた。トレンドをマクロでみることの具体例、またビジネスをワンサイクル30年とみているという点からも長期的視野がいかに大事かを説いていることが印象強い。
他にスピード革命時代にも納得がいった。今後、仕事でも勉強でもいかに早くやるかを第一にしなければならないと思った。
他には78:22の法則から世の中の法則を学び、また広告の2つの形態はすごく面白かった。これは広告を「イメージ」を作るもの、「モノ」を売るものの2つに分る戦略を取るというもの。立ち上げの認知してもらう段階ではイメージ重視でそのあとに「モノ」を売る広告を使った方が効率的だと認識する。
今まで自分はビジネス書ばかり読んでいたが、藤田さんのように世の中のあらゆることに興味を持ちそれをいかにつなげていくか、自分で考えていくかその過程を学べたのはすごく価値があった。
投稿元:
レビューを見る
Winning is Everything.
まさにその通りではあるが、内容は細かなコラムを集めた感じ。
しかさそのひとつひとつには今でも通用するものがある。
長い目で人生を考えるきっかけになりそうな一冊。
個人的には著者の濃いめのキャラクターが楽しめる。
投稿元:
レビューを見る
ソフトバンクの孫さんもこの本(というか藤田さん)に影響を受けたらしいし、UNIQLOの柳井さんの考えとも似ているように思えます。数字を使い合理的に論理的にビジネスをして、勝て!という考えが明確。やったもの勝ちともいうし、悩んでいないでやってみようと思える。デンと発音して下さい。