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曖昧な日本人の宗教観はいかにして生み出されたかという解説本。
日本では、とかく宗教というと、うさんくさくとらえられがち。
でも、子どもは、親の生き様を見ながら育っていく。子どもにどんな生き様を見せ、何を伝えたいのか、それを考えるにあたって、自分の宗教観をもやもやしたままではなく、クリアにしておくことは、大切なことなのではないかと思うのですが、これを読むとかなりクリアになります。
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創唱宗教と自然宗教、そう、どっちも宗教なのだと気付く。
そして、私も宗教を持っているなぁ、と思うのでした。
日本仏教も捨てたもんじゃねぇ!っとおもう。
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日本人がためらいなく「無宗教」というのにどうしてもわだかまりが消えずにいた時、書店で手に取った本。こういう歴史があったのかと納得できた。でも宗教に対する意識の低さが明治維新後尚も続いているというのはあまりに悲惨じゃないかとも思う・・・。
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アメリカ人ってほとんどみんなキリスト教徒だったり、宗教色が濃い国だけど、日本ってホント宗教感覚があんまりないというか、気にしてないというか。宗教っていうより生活の一部になっちゃってるんだよね。
うちは無宗教です。
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著者の指摘どおり、「よくわからないけど(から)怖い」と、ただ宗教を避けているだけでは無知・思想の放棄につながり、さらには危ない宗教にころっとだまされる危険性がある、と反省。
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日本人はなぜ「無宗教」を標榜してうたがわないのか、という問いを日本という土壌から分析していった本です。浄土真宗に対する予備知識がちょっと必要かなと思いましたが、宗教心を失うことと人に対する見方が浅くなることとの結びつきなど、なるほどなと思える部分がたくさんあったのでよい買い物をしたと思いました。
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仏教葬式や神頼みをするにも関わらず、信仰について尋ねられると「無宗教」と答える日本人。では、日本人の言う「無宗教」とはいかなるものかを記した一冊。
先祖を敬い、盆や彼岸に当たり前のように墓参りをするだけでも信仰心はあるやん、と思っていた自分の宗教観?に説明をつけてもらえた感じ。
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日本人はなぜ無宗教なのか?日本人は本当に無宗教なのか?「無宗教」とは…?
そんな日本人の宗教観について歴史的な側面から考える。
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簡単にまとめてしまえば、日本人はたとえば神道や八百万の神々などの「自然宗教徒」であるのに、なぜそれを標榜せず、自らを「無宗教」であるとしてしまっているのか、といった内容です。
それについてが、今までの日本や近辺諸国の歴史に触れながら書かれています。
すごくわかりやすいし、読みやすい。
そして、自分の意見というものを持ちやすくさせる内容で、大学入学前の導入としては、最適な本だと思います。
ただ、途中でズラズラと日本の歴史について書かれていたのは、ついつい読み飛ばしてしまいたくなりましたが……。
そこはご愛敬、ということで。
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この著作で僕を印象付けた言葉がある。それは「葬式仏教徒」という言葉だった。
どうやら僕の家族もそれに相当するようだ。
たしかに自分は特定の宗教を信仰しているわけでもないわりに、初詣や墓参りや法事などといったものには参加してる。そしていづれ自分の死後は自らの意思とは離れたところで仏教徒となり、「向こう」の世界で修行に励むことになり、お寺の墓に埋葬されることになるのだろう。
本著を読んで自分の宗教観あるいは死生観というものを考えさせるきっかけのひとつとなった。
本書では日本人の多くがなぜそのような宗教の接し方になっていったのかを分析している。
詳しい内容は覚えていないが、特定の宗教を信仰していない人は一読してみるといいと僕は思う。
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日本人も感じていることとは思うんだけど、日本人の無宗教は決して非宗教ではなくて
特定の団体や宗教に所属してしまうのを嫌っているだけともいえる。
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いつも「無宗教です」と言い張っている自分にどこかしら疑問を抱いていた。
だって初詣とかお参りとかするし。
海外の友達に、 「無宗教?どうして?無宗教なのにお参りとか行くの?」
と質問されてもいつも答えられなかった。
そして、 うーん・・・と思っていた時に発見したこの本。
歴史を辿ってみれば、日本人は神仏に深く関わってきていた時期が長い間あった。
でもいつからか、私を含め「自分は無宗教」と思う人が多い今の日本。
これはどうして?
今までに一度でもこういう疑問を抱いたことがある人には、是非おすすめです。
ちょっと専門的な部分もあるから、完璧に理解できなかったけど。笑
日本という国を理解する上でも、すごく勉強になる一冊だと思います。
ためになりました!!!
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世界的には神道の信者だと思われている日本人。
でも、実際ほとんどの人は、
お葬式は仏教式。
クリスマスもバレンタインも祝い、
宗教を聞かれれば「無宗教」と答えます。
ずっと不思議でしょうがなかったそんな日本人の宗教観に、
様々な面から分析して答えを与えてくれる一冊。
背景や状況だけでなく、
失われつつある日本古来の宗教観のうつくしさも知ることが出来ます。
うつくしいカミガミの国、日本。
こんなステキな国に生まれて、よかった。
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やっぱり日本人だからこそ、宗教観について学ばないと! と思い立ち、読んだ1冊。
著者がなんでも人々の生活様式を宗教と関連付けながら考えて、自分の主張を通そうとしているのは感心できない。
あと、過去の人物の発言や言動を引用しているが、彼らは電車にも乗ったことのないような人物であり、もっと最新の論述、せめて10年以内に書かれた参考文献でないと説得力がない。
だが読み進めていくうちに、宗教が日本史とも密接にかかわっていることを知って、とても有意義な時間が過ごせた。
過去の人物たちがやったことも、その時点でやれる範囲内のことであって、すごいことなんだなぁ・・・と少し見方が変わった。
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世界で「無宗教」というと非難されたり説得されたりする。しかしこれは「無神論」と「無宗教」の違いについて私たち日本人自身が曖昧だからである。
日本人はキリスト教や仏教のような明確な教祖、経典、教団を持つ「創唱宗教」ではなく、むしろ日常生活の中に溶け込んだ中で自然発生的に連綿と受け継がれてきた「自然宗教」の熱心な信者であると説いている。
この「自然宗教」は柳田国男のいう民族学の中にこそあり、柳田国男のような者がある意味自然宗教の教祖だったのかもしれない。
この自然宗教が宗教として意識されずに現代まで来たのは、明治維新時の歴史や、日本独自の歴史の中でそうならざるを得なかったと述べている。
なるほど、だから日本人は「無宗教」だと自らを称する「自然宗教」の信者なのだなぁと思った。