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アーサー・ランサム著「海に出るつもりじゃなかった」の夏の描写つながりで。ブラッドベリの作品はエピソードというより、一瞬の情景描写にくらくらくることの方が多いですが、この作品は、その典型。夏休みに入ったばかりの、朝の情景の切り取り方など最高です!同じく季節本としては「何かが道をやってくる」の方が面白いですが、こちらも10月の季節感が実によく出ていて季節本殿堂入りです。
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30数年前に、この作品を初めて読んだ時、幻想小説という分野を知りました。又この本のせいで、しばらく、SF関係を読みふけることにもなりました。今読み返すと、更年期の少々鬱気味のババアには、ダグラスの元気のよさ、生きることは素晴らしいと手放しで叫べることが、かなり辛いです。でも相変わらず、1つ1つのエピソードがきらきらしている本ですね。特にこんなに年寄りが元気だったとは、覚えていませんでした。長く生きることは、悪いことではないようです。
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夏の課題図書に購ったものの積んどくしてたのを発掘。休日にどっぷり浸かりたい。数ページを読んで、夏の凝結したジュースがガラスの中できらめいて音を立てているような眩しさに胸が詰まり、思わず本を閉じてしまった。これはとっておきに。
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続編が出たから読んだのですが、読み出してすぐに、これまで何度かブラッドベリに挫折していたことを思いだしました。この摩訶不思議な世界に入り込めないことが悔しいです。もうちょっと挑戦してみようと思います。
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http://blog.goo.ne.jp/abcde1944/e/fac5331536da0768cdc00b5552a9cede
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ブラッドベリが亡くなった。
高校生の頃、読んだ「たんぽぽのお酒」
今もたんぽぽを見るたびに、この本を思い出す。
ご冥福をお祈りいたします。
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題名と表紙に惹かれて買ったけれども、なんだか読み終わったあとにボーっとしてしまうような、不思議な感覚に襲われた。
「たんぽぽのお酒」ってどういうんだろうな?
きっと、そんな現実逃避できる麻薬みたいな作用があるんだろうな?
しばらく手にしていなかったけれども、ブラッドベリ逝去のニュースで久々に読んでみたくなった一冊。
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なぜ、小学生のうちに読めなかったのだ。
初めて読んだはずなのに、読み返している気分。
あれ?この本、もっと面白かったはずなのに。
本との出逢いは運命的だ。
この本は、出逢えなかった本。
それとも今後、いつか出逢えるのだろうか。
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20世紀前半の、大量消費時代がはじまる少し前の、アメリカ中西部の田舎町。その町の人々の、夏のはじまりから夏のおわりまでの様子を詩的に描く。特に、老いること、死ぬこと、について深く感じさせ考えさせてくれる。せりふ回しはいかにもアメリカ。古き良きアメリカ映画を1本観た気分。
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☆3
12歳の少年のひと夏の記憶。名作らしいんだけど、まどろっこしくて(文章が)いまいち。途中で飽きて、「まだひと夏の途中なのかよ・・・」て感じでした。
夏がすばらすぃーことだけはわかったよ!(*゚ー゚*)
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少年を中心とする夏の記録。
少年の発見を通じて、自分と周囲の人生を透かす。
情感たっぷりの表現と、郷愁喚起する風景。
人間味溢れるエピソード。
老人と子供には分かり合える世界がある。いわゆる大人は分かり合えない。それは、生きることの意味を問う世界。
(さすがに大人を愚鈍に書きすぎじゃないか、ブラッドベリ)
テニスシューズ、ダグを迎えにいく母、72歳の少女時代、蠟の魔女のエピソードが秀逸。ダグラス&トムはいいコンビ。ブラッドベリの書く少年の躍動感、生命力は半端ない!
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正直、読んでてたるかった。
子供たちが占いの人形を盗み出す話は腹すら立った。
ただの窃盗なのに、犯罪を変に美化するのは不快。
ただ、タイムマシンのおじさんの話だけは良かった。
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吉祥寺はバサラ・ブックス様で購入いたしました。文学とサブカルの品揃えが良いのですよあすこは!
さよならだけが人生だ
最近お亡くなりになりました著者であるレイ・ブラッドベリ様ではございますが本書はそんな先生の代表作でございます。しかし、ワタクシと致しましてはそこまで楽しめませんでした。これは少しく寂しく思います。と申しますのもワタクシ、実は3年ほど前には「歌おう、感電するほどの喜びを!」から始まり「火星年代記」や「華氏451度」、「二人がここにいる不思議」、「黒いカーニバル」を拝読しているようなブラッドベリ先生のファンでございました。少ない予算と時間の中、何とか見つけた古本を買い求める日々ではございました。もちろん元来ハマり性ではございませんので従来からのファンの方々には到底かなうはずもないほどのへたれファンではございますが。
しかし、一時期の熱はどこに行ってしまったのやらここ1年ほどはブラッドベリ先生の文章がくどく感じられるようになってしまいました。それまでは先生の情熱的で詩的な文章に感情を思うがまま操作されておりましたのに、いつの間にか先生の文章が鼻に付くようになってしまったのです。これは寂しい。これまでの感動を返して頂きたい。しかし、時間が二度と戻らないように人の感情も二度と戻ることはないのでございます。あぁ、さよならだけの人生よ!
過ぎ去りし少年時代 汚れちまった悲しみに
さて、そんな先生のご著書ではありますが、ワタクシの読んだ範囲の作品においては過ぎ去りし少年時代を懐かしむかのようなテーマが多いかと存じます。あるいは少年時代の豊かな感受性を主軸に置かれた作品が多いかと存じます。どれも少年少女が見ていたあの麗しく美しい混沌としてが故に全てが輝いていた世界を文章で取り戻そうとしているかのようなのです。特に本作「たんぽぽのお酒」においてはその傾向が強いかと存じます。そのようなs買う品が心に響かなくなってしまったということはどういうことか。推して知るべしであります。ワタクシは汚れちまったのです。あの輝かしい日々は戻ってこないのです。何と嘆かわしいことか!
子ども時代よ、よみがえれ!
ということでございまして在りし日のご自分の感覚を思い起こしたい方、現在進行形で世界が輝いている方などに本書はオススメできる名作であることだけは間違いありません。感動できなかったのは本書に責があるのではなく、あくまでもワタクシが汚れちまったそれだけのことでありますから!
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半年遅れのブラッドベリ追悼。この物語の舞台はイリノイ州グリーン・タウン。架空の街と思われるが、ブラッドベリが少年期を過ごした街がその背景にあるようだ。時は1928年の夏。翌年がウオール街に端を発する世界大恐慌の年だが、まだその影はない。こうして、場と時といったトポスだけが特定されるのだが、全体を貫流する明確なプロットといったものはない。主人公はしいて言えば、12歳の少年ダグラスだ。そして、この長編小説には全編にわたって死とその影がつきまとっている点に大きな特徴を持つ。夏の光の背後には深い闇があるのだ。
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読み始めは独特な表現で読みにくかったけど、慣れてくると逆にとても素敵な表現だと思うようになって、話自体にもどんどん引き込まれていった。とてもおもしろかった。