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紙の本
話し言葉も音楽的
2002/07/10 09:59
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投稿者:HRKN - この投稿者のレビュー一覧を見る
作曲家矢代秋雄の対談集である。
矢代氏の楽曲の雄弁さと著述の率直さ、これは既に知られるところだが、話し言葉の魅力も捨てがたい。音楽の技術的修練を飽くことなく続けてきた氏であるからか、音楽論を闘わせる部分での言葉の引き出しの多さには舌を巻くばかりである。本書では現代音楽についての批評を生業としている評論家との対談も収録されているが、引けを取らないどころか、的確な素材を指摘しながら自身の主張を表明する姿勢は全く頼もしい。
富樫康氏からは、矢代氏の作品チェロ協奏曲の構成について批判が加えられるが、謙虚にその内容を噛み締めると共に、そもそもの創作意図を紹介するあたりに氏の自信が感じられ面白かった。他で面白く興味深く読めるのは、谷川俊太郎氏との対談。創作という行為を巡って真っ向から対立する部分、ハラハラする。
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