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ウィトゲンシュタインの本。
生い立ちとかものっていますよ。
この人論考にこだわりすぎですよ。言語ゲームがもっと知りたかったのに。
論考なんて薄っぺらいんだから原書読めですよね。
今度読みます。
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ウィトゲンシュタインが哲学者向けの哲学者だとするならば、この本は哲学者向けの哲学者紹介本だなあ。著者の意図した「エッセイ」にはなっていない。昔読もうとしたら読めなかったけれど、大学で3年哲学して、ようやく読み通せた。「哲学とは、言語によって魔法にかけられた知性に対する戦いである。」
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ウィトゲンシュタインの生涯・著作・思想について概説的にわかりやすく解説してくれていると思う。非常に読んでいて面白かったし、『論考』と『探究』において、どのようなところで地続きになっていて、何が批判されているのか把握できた。だがちょっと、心理学の哲学の後半は適当な感が否めない。そして全体的に、ダッシュの挿入が多くて日本語が読みにくいところがいくつかあった。
基本的に良書だと思うのだけど、著者自身の評価が著しく低い。
まあ、ウィトゲンシュタインの入門書なのでしょうがない。ドンマイ。
あと、本の最初の方に書いてあるみたいに気の軽いエッセイには別になっていない。
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ウィトゲンシュタインの本は、実に分かりにくい。でも、ひどく魅かれてしまう。
で、これまで、どちらかというと、「分からないなー」と言いつつ、自分勝手に読みたいように読んでいたのだが、それでは、いつまでたっても「哲学探究」に到達できそうにもないので、永井均さんや鬼界彰夫さんの解説書を読んでみた。
で、3冊目の解説書として、この本にあたるが、これが一番、分かりやすいというか、入門書として一番バランスが良いかな。
ウィトゲンシュタインが考えた様々な問題について、他の解説書がカバーしていないような数学の問題とか、心理学の問題とかカバーしているし、他の哲学者との影響関係などについても分かりやすい。
ある意味一番、驚いたのは、最終章での、現代哲学におけるウィトゲンシュタインの影響の少なさという指摘である。つまり、「ウィトゲンシュタインが何を考えたのか」を文献的に研究するという領域はあるものの、ウィトゲンシュタインの考えたことの批判的な継承といったものがほとんどないという指摘には考えさせられた。
つまり、ウィトゲンシュタインが行ったことは、一言でいうと、「哲学という言語の病を治そう」ということであるとすれば、哲学を職業としていく人は、することないじゃないか、ということなのだろうか。
もっとも、ウィトゲンシュタインは、哲学を不要とするべく、実に力一杯に哲学し続けた訳で、「理論化」ということと、実際に自分の問題を徹底的に考えることの違いみたいなのかな。
ウィトゲンシュタインが目指したのが哲学を不要にするための思考であるとするなら、それは、哲学者のためのものではなく、普通の人のためのものであるはずである。
とはいえ、ちょっとや、そっとでは何考えていたのか分からない、のだから、やっぱりウィトゲンシュタインはたちが悪いな。