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自伝。生い立ち、旧ソビエト連邦時代を過ごした子供時代、セルゲイとの出会い、恋愛、結婚、そして永遠の別れ、そして立ち直りを、競技人生も一緒に、まだ記憶が鮮明なうちに書き綴られた、彼女と彼女の家族の自伝。厳しいトレーニングの中に、普通の女の子の純朴さが散りばめられていて、その中でセルゲイの存在があまりに大きく育っていくさまに、結末を思うと胸が締め上げられる。でも、前に進んでいくエカテリーナ。彼女に不幸は似合わない。これからも応援したいと思う。
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ロシア人のフィギュアペア金メダリストの書いたエッセイです。
ペアのパートナーでもあり、夫でもあったセルゲイが亡くなって、その想い出を記したもの。
スケートがすき、だんなさんがすき、っていうのが本全体から溢れかえっているような印象でした。
かつてのソ連の人々の暮らしぶりなんかもかいまみれます。
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青春は、もうおいていこうと思います。このひと時はいつでも私のセルゲイ、かけがえのない私のセリオファと共にあるのですから」
かつて16歳でオリンピックフィギュアスケート、ペアのチャンピオンになり、天使のような子供を産み、リレハンメルで再びその座に返り咲いたロシアのエカテリーナ・ゴルデーワ選手の自伝。
自伝というよりも、ペアのパートナーでもあり、夫でもあり、28歳という若さで亡くなってしまったセルゲイ・グリンコフの思い出の詰まったものでもあるかな。
今も昔も私の中で一番のペアです。
滑る姿はまさに氷上の芸術と呼ばれるのに相応しい優雅さ、美しさ。
私の一番好きなスケートはこの時代だったなあと心底思います。
訳が名文なのと思っていましたが、殆ど英語をそのまま訳したものでした(当たり前なんだけど)
彼女が二度目のオリンピックチャンピオンになった年と、ついに私の今の年齢が同じになってしまったと思うと感慨深く、また考えさせられます。
スポーツ選手として、人間として、拙くても嘘偽りなく真率に、誠実に生きている姿はまばゆいのひと言。
何度読んでも泣けてしまいます。
フィギュアスケートが人気になりつつある今だからこそ、もっと注目されてほしい本かも。
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何年か前、たまたま図書館で見つけて読みました。
ソビエト時代の話が結構面白かった。そのほか、選手の日々の生活が綴られていて面白い。
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良かった。
安定のプルシェンコさんにはまったからロシア、スケート関連本読むぞ企画の第三弾。
作者のエカテリーナさん(愛称カーチャとか可愛いよね!)はフィギュアスケートペアで二度の五輪チャンピオンに輝いた方。彼女のペア人生を追いかける一冊。
ソビエトからロシアへの変革の中での競技人生は時代映画でも見てるかのよう。泣けた。
というかものすごく少女漫画。ときめきノンストップ。ジブリとかでアニメ化して欲しいレベル。ロシアのフィギュアスケート好きな方は一読あれ。今も見慣れた名前をそこかしこに見かけてニヤリとできます。
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著者でもあるエカテリーナ・ゴルデーワとセルゲイ・グリンコフ。ふたりは
ソ連時代のフィギュアスケート・ペアの選手だった。
11歳のエカテリーナと15歳のセルゲイがペアを組み、氷上だけのペアが
いつしか人生のパートナーとなる。しかし、夫であるセルゲイは練習中の
リンクで突然、この世を去ってしまう。残されたエカテリーナが綴るふたり
の自叙伝である。
私が好きだった頃のフィギュアスケートであり、好きなペア選手でもあった
ので、セルゲイが亡くなったとのニュースは当時ショックだったなぁ…。
初出場のカルガリー・オリンピックで金メダルを獲得し、プロへ転向。
アイスショーで世界を回り、プロ選手の出場を認めたリレハンメル・
オリンピックでは2度目の金メダルに輝く。
出産、アメリカでの移住、そしてまたプロ・スケーターとしての日々を
送るふたりに突然襲い掛かった悲劇。
練習中に心臓発作に見舞われたセルゲイは、運び込まれた病院で
目覚めることなくこの世を去る。
エカテリーナの喪失感、セルゲイの追悼公演、そして、今度はひとりで
リンクに立つ決心をする。
現役時代、ふたりにはライバルはいなかったのでなはいだろうか。演技中、
ジャンプの失敗などのミスは確かにあった。それでも、そのミスを補って
余りある演技力・表現力の完成度の高さがあった。
エカテリーナはその後、やはりプロに転向したロシア出身の男子フィギュア
選手と再婚したと聞いた。
いくつもの素晴らしい演技を見せてくれたカーチャとセリョージャに、心から
有難う!