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カンヌ映画祭カメラドール受賞作の映画をノベライズ。
奈良の山奥での静かな生活。
鉄道が引かれる事を言わば生きがいにしてきた市の人たち。
その計画が頓挫してからの生活の変化。
田舎の空気、澄んだ生活、つまる想い。
風景の美しさや、田舎の生活が映像のように浮かぶ作品でした。どうしても映画を観たくなりました。
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少女の目線で語られる過疎の村の淡々とした日々。本を読んでいるのに無声映画を観ているような、映像が次々に目の前に現れ、でも音は無い、そんな世界を感じました。家族を愛しみ、故郷を想う、そんな当たり前の人の心が、胸を締め付ける素敵な小説です。元々はカンヌ映画祭でカメラドール賞を受賞した映画のノベルズ版。映画も観たくなりました。
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当時映画が凄い話題になっていて読んでみた。号泣と言ってもいいくらい,胸が苦しくて苦しくて。あまりに本の中の世界観に入り込んでしまって,この世界観を壊されてく無くて,映画は観ていない。(図書館)
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視点の変換が微妙だった。比喩に頼らない素直な描写は主人公とも物語とも合っていてよかったけど、何故だろう?みたいな問いかけが多すぎてうざったかった。あと結果の重大さを考えるともう少しきつめな自責の念を読みたかった。
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映像はまだ。以前から興味があった河瀬監督。誰しも誰かを求める、それが叶うはずはなくても。でも、そこから地に足つけて生きていく、逞しい話。ぜひ映像も観てみたい。
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自然の中でゆるりと流れる時の移ろいが妙に心地よい本。
読もうと思えば一日で読み終えてしまいそうなところ、栄ちゃんへの甘酸っぱい恋心を主人公とともに味わいたかったため、敢えてゆっくり読んだ。栄ちゃんと過ごす時間の流れがとにかく惜しくて切なかった。
朱雀の神の色、トンネルの入口のあかりの色、レコードジャケットの色…目に浮かびそうな描写が素敵で、思わず声に出して読みたくなるくらい。