紙の本
スペースオペラのようでもある
2023/05/30 16:05
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投稿者:R - この投稿者のレビュー一覧を見る
セルダンが帝国の星々を転々とし、文化に触れてゆく。
これがシリーズ最後かと思うような展開だったが、最後の種明かしはミステリーの解決編のようだった。
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ようやく読了
ストーリーはセルダンが心理歴史学を研究するきっかけまでのお話。
いよいよ、次は(7)に入ります。
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http://shinshu.fm/MHz/67.61/archives/0000409346.html
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前同
表紙 7点鶴田 一郎
展開 7点1990年著作
文章 7点
内容 730点
合計 751点
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アシモフの晩年の作品だからなのか、自らの意思で再開したわけではないファウンデーションシリーズだからか、作品の出来がこれまでより劣るように感じた。
面白くないわけでは無いのだが、シリーズのこれまでの作品のような驚きがなかったのは事実で、最後のヒューミンがロボットである所くらいしか期待を裏切る内容が無かった。
その部分にしても(第二ファウンデーションのような)精神作用を用いている可能性は作品の最序盤、セルダンが易々とヒューミンについていく、急に心理歴史学を完成させようとする当たりから感じていた(あまりにも展開がご都合主義的すぎる)ので、これまでのような新鮮な驚きでは無かった。
アシモフの最後のシリーズであるし、生涯情熱を傾けた物語でもあるから、最後まで読むつもりだが、もし、このシリーズがこの後も長く続く長大な物語ならば、「この巻あたりで読み続けるのをやめようかな」と思うような、シリーズの面白い印象を壊さないまま引き時だと思うような質の作品だと思った。
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ハリ・セルダンとドースは帝国の弾圧から逃れて心理歴史学を完成させるために逃避行を繰り返す。しかし、それは掌の上で踊らされていたものであった。銀河帝国興亡史の前作『ファウンデーションと地球』も踊らされたもので、ワンパターンになっている。
『ファウンデーションと地球』以上に腹立たしい点が二つある。第一に信頼していた人物が操り主であったことである。だまされた側が腹を立てなかったことが不思議である。ミステリーならばワトソン役のキャラクターが真犯人くらいのルール破り感がある。
第二に操り主が銀河帝国側の人間であったことである。これも腹が立つ話である。ファウンデーションは銀河帝国と緊張・敵対関係のイメージがあったが、台無しである。操り主は銀河帝国権力の強化という以上のもっと大きな視点を持っているが、逆に巨視的な視点を持っているために個人の生活や自己決定権を全体の利益のために安直に犠牲にする傾向がある。
『ロボットと帝国』でロボットはロボット工学三原則に優先する条項として第零法則を生み出す。それは「ロボットは人類に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人類に危害を及ぼしてはならない」であった。個々の人間よりも人類全体を優先する考え方である。『ファウンデーションと地球』では超有機体への統合を人類の方向性としたが、個人主義よりも全体主義への志向が感じられる。
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神様のような老人としてイメージされるセルダン博士も、いろんな人に(結果として)助けられ、四苦八苦の挙句そうなった。途方もない目的を見つけ、不可能と思える困難に着手しよういう気になる課程が、とても励みになる。Daneel 、生命なき知性、前世記憶を完全に保持して輪廻転生する人間みたい。密度の濃い人生に寄り添い疑輪廻転生を繰り返すロボットは、キーマンが死ぬたびにまた歴史が振り出しに戻ったとがっかりしたり、人間の進化ののろさにイライラしたり、人生に退屈したりしないのだろうか。命とはどう定義できるんだろう。
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心理歴史学を考えるため、マイコゲンからダール、ワイへと移動していくセルダン博士とドース。
移動し、様々な経験、人々に会いながら、セルダンは心理歴史学への思考を深めていく。そして、思考を広げるだけで無く、絞る方向に考えが及んだ瞬間、彼を取り巻く様々な事柄、歴史、人物の本当の姿が浮かび上がってくる。