投稿元:
レビューを見る
この作家の代表的なシリーズと呼べる、「匠千暁シリーズ」。主人公はビールが死ぬほど好きなぼんやりとした大学生で、この手の作品にありがちなストーリーテラーとしての利発なヒロインとタッグを組んで事件解決に当たるというもの
この作品の主人公は個人的には非常にリアリティがあって、マッチョでもなく切れ者でもなくエキセントリックでもなく尊大でもないごくごく普通の大学生が推理するところに妙味がある。男性の立場から見た主人公の俗っぽさと推理以外の凡庸さは本筋以外の普通の学園物として見た場合妙に80年代的で、それもなかなか趣がある・・・気がする
投稿元:
レビューを見る
先日読んだ「麦酒の家の冒険」の姉妹作みたいなものって言うのは乱暴ですが、登場人物は同じ人がいます。しかし時代背景はかなり後のようです。また内容は短編集で、しかも表題からお分かりのようにバラバラ殺人事件ばかりを扱っています。と言ってもそこは西澤氏の独特の特性と言いますか、、、単にバラバラでないところがひとひねりあるのです。そこは読んでからのお楽しみって事にしましょう。 2002.5.16
投稿元:
レビューを見る
ミステリーオムニバス。
全て身体のパーツがミステリの主な所になっています。
一つ一つのオムニバスを読んで
一つ一つにふむふむと思いながら
最後のアレに度肝を抜かれました。
さすがは西澤保彦!
な1冊。
ボアン先輩シリーズがそんなに好きじゃなくても
(むしろ知らなくても)短編なので気にせず読めます。
投稿元:
レビューを見る
タイトルどおり、バラバラ死体事件ばかりをモチーフにした連作短編集。死体を解体するのには何かしら理由がある。その理由をよくこれだけ思いついたな、というのが素直な感想です。しかも犯人達は結構くだらない理由で解体してるんですね〜。被害者の尊厳とかは全然関係なし。そこに後ろめたさを感じながらも苦笑してしまいました。一番最後に各短編が一つにまとまる、ここはかなり力技ですがどんでん返しっぽくて楽しかったです。ただ「彼女が死んだ夜」からタックシリーズを読み始めた身としては、飲みが足りない!って感じもしました。
投稿元:
レビューを見る
最初は短編集だと思ってたら実は繋がってた!
油断して読んでいたらわからなくなりますよ!(私のようにね…)
読み直してきます^^
投稿元:
レビューを見る
人体をバラバラにする理由は、持ち運ぶためだけにあらず。血なまぐさい事件をドライなパズルミステリにした連作短編集です。
投稿元:
レビューを見る
安楽椅子探偵ものの、現代日本決定版。とにかく色々なものがバラバラに解体された短編集。登場人物も時系列も、死体もバラバラ。ああでもない、こうでもないと想像をこねくり回し、最後に一番納得のいく解釈に落ち着いて、あとは忘れた。登場する探偵たちの多くはそんな感じで、読者がワトスン役でなく探偵役も味わえるつくりだと思う。まあ結論はエキセントリックな方向にぶっ飛んでいくのがほとんどですが、そこは若さのご愛嬌。おもしろいからいいや。ミステリとしてのアプローチがそういう方向性なので、ちょっとアクの強い話を読んでみたい人にオススメ。探偵作品には立証できる証拠がなきゃダメ!という人は読んじゃダメです。多分。
投稿元:
レビューを見る
西澤保彦のデビュー作でもあり、人気キャラクター、匠千暁(タック)、辺見祐輔(ボアン先輩)、高瀬千帆(タカチ)のトリオデビュー作
投稿元:
レビューを見る
六つの箱に分けられた男。七つの首が順繰りにすげ替えられた連続殺人。エレベーターで16秒間に解体されたOL。34個に切り刻まれた主婦。トリックのかぎりを尽くした九つのバラバラ殺人事件にニューヒーロー・匠千暁が挑む傑作短編集。新本格推理に大きな衝撃を与えた西沢ミステリー
投稿元:
レビューを見る
ちょうど読んでいるときに、高校生のバラバラ事件があったもんで、おもしろい!と言い切ってしまうのもなんだかなぁという感じだったけど、おもしろい。
いろいろなバラバラ事件(中にはほのぼのしたものも)がタックの身近で起きて、それについての推理を繰り広げる。
だけど、それだけじゃない。
ひと癖あるのが西澤さん。
舞台の台本のような推理劇を間に挟んで、そして最後は……
相変わらず強引な推理もあるけど、タカチの出番が少ないのもわたしには良かった。
投稿元:
レビューを見る
嫌いなバラバラ事件でした。一冊短編全部バラバラ事件・・・美味しいはずなのに活かしきれず。探偵も事件もバラバラもイマイチ。
投稿元:
レビューを見る
バラバラ殺人にこだわった短編集。かと思いきや連作形式でした。
どの話も小さな伏線がこっそりとばらまかれております。
そしてこの連作形式もこの本の・・・もごもご(汗)
登場人物がバラバラ殺人を徹底的に議論していくところが面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
六つの箱に分けられた男。七つの首が順繰りにすげ替えられた連続殺人。エレベーターで16秒間に解体されたOL。34個に切り刻まれた主婦。トリックのかぎりを尽くした九つのバラバラ殺人事件にニューヒーロー・匠千暁が挑む傑作短編集。新本格推理に大きな衝撃を与えた西沢ミステリー、待望の文庫化第一弾。
短編集でありながら、そのすべての事件が最後の章でひとつにつながります。
しかもすべての事件は解決させるのですが、それは予想であり、その後の逮捕や犯人追及、裏取りなどが一切無いというダイナミックさ。一度読んでみては?
投稿元:
レビューを見る
この本は、短篇集であります。解体の文字が示すようにバラバラ殺人事件の話でもあります。探偵役は、匠千暁を中心に辺見祐輔・中越正一警部が立ち代り事件を推理してます。
第一因「解体迅速」
祐輔が匠を訪ねに行って、目に止まった昨年の新聞や雑誌に載っていたバラバラ殺人事件。この事件を匠千暁が推理する話です。
第二因「解体信条」
学校の先生祐輔に双子の姉妹が姉の彼の周りでおきた、34個に切り刻まれた主婦の殺人事件を推理する話です。
第三因「解体昇降」
入院して、仕事を休んでる中越警部が部下から聴いて、エレベーターで16秒間に解体されたOLの事件を推理する話です。
第四因「解体譲渡」
祐輔が毎週立ち寄りエロ本を読んでる本屋でいつも見かける美女と、お見合いをして、100冊もエロ本を買った中年女性の話を聞いて、その謎と最近起きたゴミ袋に別けられたバラバラ殺人事件を解く話です。
第五因「解体守護」
匠が友達の千帆に聞かされた、家庭教師先の家で起きたぬいぐるみの腕を切断された事件を推理する話です。
第六因「解体出途」
匠は、伯母に相談された後、アパートに訪ねるように指定された時間に行ったが、箱を運んでる人しか見なかった。その後その付近で六つに別けられた箱に男の死体が発見され、男は伯母の娘の彼だた。伯母は飛び降りで死んだ。警察の容疑を晴らす為に事件を推理する話です。
第七因「解体肖像」
匠のアルバイト先に双子の姉妹が現れ、大学の知り合いの子の映った町中のポスターが、顔の部分だけ切られえていた事件の謎を推理する話です。
第八因「解体照応」
七つの首を順繰りにすげ替えられた(スライド)連続殺人事件の演劇の話です。
第九因「解体順路」
ん〜内緒。匠が出てきます。
なかなか構成がよく面白かったですよ。そうそう、推理だけで終っているんですが〜、その辺は読んでからのお楽しみで
投稿元:
レビューを見る
酔いどれ探偵タックシリーズの待望の文庫化第一弾にして、氏のデビュー作。
バラバラ殺人にスポットを当て、連作短編の形を取り、最後の!!?と衝撃を受けた作品。
そして私は氏のファンとなったのでしたww