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本名は、フンヌエスト・ガーマネスト・エコエコ・ズンダラー・ラムラム王というのだから、それだけで惚れるでしょ。じゅげむじゅげむごこうのすりきれ、ねえ。
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素敵な名前なのにどうしても忘れてしまいます。フンヌエスト・ガーマネスト・エコエコ・ズンダラー・ラムラム王…だっけ。
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生まれがいを求めて続ける旅を続けるラムラム王。輪廻を思わせるラムラム王の一生のお話。幸せや生き甲斐って案外身近にあるもんだと気付かされる。
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元々武井武雄さんの絵が好きで、お話は?と思って読んだ本です。
独特の武井ワールド。ほかに読んだことがないです。ラムラム王の、生まれ甲斐ってなんだろうを探す旅が始まります。なんていうのかうまく表現できませんが、、、好きな世界観です。武井武雄の世界を、読んでみて感じてみて欲しいです。
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諏訪の友人に岡谷のイルフ童画館に連れていってもらい、はじめてラムラム王とその作者を知りました。表紙のラムラム王の、なんともいえないバカっぽさに惹かれて購入。
主人公のラムラム王が自分の「本当の生まれがい」をもとめて旅をする、というくだりはメーテルリンクの『青い鳥』にも通じますが、チルチルとミチルが幸せの青い鳥を懸命に探すのにくらべ、ラムラム王には切迫感のかけらもありません。散歩にでも行くように、ふらりと旅に出る。その脱力ぶりが本書の妙味です。
旅の道すがら、気の弱い魔物や「みみずく、みみずく」と叫ぶ十八センチの小男などへんてこなキャラクターが可愛らしい挿絵とともにあらわれますが、いちばん強烈なのはやはりラムラム王。窮地におちいったら得意の変身術で珊瑚のろくろやゴム人形に化け、周囲を煙にまく。ときに優しく、ときに偉そうにふるまい、生来の悪がしこさで相手をギャフンといわせるさまはまるで一休さんのとんちみたいで爽快です。
また、ピーコピーコと鳴るろくろや海の上をポカリポカリと流される場面など、ゆたかな音声がおどるように鳴っているのも楽しい。ラムラム王のながったらしい本名には笑わされました。
印象的だったのは、大きな魚に呑みこまれることを小さな魚が受け入れる、という詩人ソログープの挿話。強者をまえにしてみずからが弱者であることを静かに引き受けるというのはかえって力強い選択でもあり、ニーチェの力への意志や永遠回帰の世界観にもつながる気がします。そしてその光景にラムラム王はおかしさを感じて吹き出してしまうのだけど、もしラムラム王が作者の変身願望のあらわれだとするなら、やはり作者も生への意志や「本当の生まれがい」を笑いながらに希求した人だったのでしょうか。
大正時代の作品だそうですが、奇想な物語と幻想的な挿絵に、まるでドイツのメルヘンを読んでいるような気持ちになりました。
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もうずいぶん昔に書かれたお話なのに、アイデアが新しいと感じてしまう。ナンセンス、よくわからないことの連続。でもこれを受け入れることができる柔軟な気持ちを忘れたくないと思う一冊。童画館では、昔の人の本にかける情熱が伝わってきます。もう一度行きたい。
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子どもの頃、誰から貰ったのかわからない子ども向け雑誌に武井武雄の絵が描いてあったことを今でも覚えています。
はっきりとした目鼻立ちの顔つきが、怖くて怖くて。
実は今でもトラウマです。
それでも幼年童話の大家の作品の中でも評価の高いものなので、意を決して読んだわけです。
イラストはやっぱりちょっと怖いのですが、内容は拍子抜けするほど力の抜けたもの。
貧乏な家に生まれたラムラム王。
王までが名前なのです。
だから貧乏なのにラムラム王。
フルネームはフンヌエスト・ガーマネスト・エコエコ・ズンダラー・ラムラム王。
長生きするようにこんな長い名前を付けたのだそうですが、どこかで聞いたような話だな。
ラムラム王は本当の”生まれがい”を探すために旅に出ますが、成り行きまかせのその旅は、突拍子もないものでありながら鷹揚に受け入れるラムラム王の本当の”生まれがい”っていうのが何なのかは、読んでいてもちょっとよくわかりません。
そもそも”生まれがい”っていうのがなんなのか。
大正13年に雑誌に発表されたこの作品を、当時の子どもたちがどのように受け入れたのかが気になります。
表紙のラムラム王の捉えどころのない表情とそのポーズ。
けっして子どもに媚びてはいない作風に、時代の風に色あせないものがあるのだと思いました。
でもやっぱり、絵がちょっと怖い。
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10年ほど前に美術展鑑賞後に購入。数ページ読んで放置していたものをやっと読んだ。
奇想天外さが大人の頭にはキャパオーバーなよう。
ラストは青い鳥。
ラムラム王の態度がデカいのが面白い。