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伝説の小説「死霊」。難解をもって鳴る大著であり、挫折した人も多数。日本の文学史には類書無き観念小説であり、その文体、思想、著者の生き様・言動は多くの心酔者を生み、有害な影響を与えた。体力・思考力・読解力を試されるため、読書家のステータスのひとつと成っている。
中身そのままに読めば、一青年の思想的格闘と、昭和の時代的風景、政治的思想を見事に結晶させた多様な読解を許容する小説(娯楽性もたっぷり)である。変に構えず読めば、最高の読書経験が待ってる筈。
著者の意思(死後50年たって文学的価値があれば・・・)に反して、堂々と出た文庫版の方が読みやすいが、全集版を薦めるのは、編集者によって「9章未定稿」と題されたラストシーンが収録されている為。偉大なる挫折、著者の力尽きた姿がそこにある。
誤植等が多く、編集方針にも疑問が多いこの全集は大失敗(涙)
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大学生のとき、大学の図書館で借りて読みました。難解かつ複雑な本です。哲学小説のようでもあり、ミステリのようでもある。登場人物が魅力的です。最後のほうは頭がこんがらがりました。未完(?)なのが悔やまれます。文庫で集め治したいです。ハードカバーの旧字体で読んだので大変でした。与志くんの名前が読めなかった(笑)釈尊とか出てきちゃって、どうなるのかとポカーンとなりました。
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これは小説でいいのだろうか。。いいんでしょうか。。
全集ものを職場の昼休憩で読もうとしたのが間違いですよね。読み終わるまでどれくらいかかったか。。。
もちろん、一度読んだだけでは内容に追いつかないし、再読の必要性もあるでしょうが。
こんなことを考える・作れる人は偉大ですね。。
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半世紀を掛けて書かれた哲学小説。ワタシはそれの続篇を書きたいと思っている。最終章は死靈達の黄昏としたいと思っている。