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中国のある一家の女性三世代のお話。ノンフィクション。読みながらいろいろ考えさせられました。衝撃を受けた本の1つです。
このようなジャンルの本だと、筆者の主観で内容が書かれていてうんざりすることが多いのですが、これは客観的に書かれている方だと感じました。
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何とも壮大なスケールで生きた女性の生き様。歴史の流れ。既に生まれた環境が違うので同じようにスケールデッカクとは行かないが、「頑張ろう!」と奮起させる。
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ちょっと古いとは思いましたが、私はユン・チアンの「ワイルドスワン」もどうかな?と思いました。隣国中国の現在に至る文化大革命はかなりショッキングでしたね。あとは・・・「パレスチナ大虐殺」と言う本です。私が読んだときには勿論アラファト議長は健在でしたが・・・今後の動きが気になりますね。(アレグリア)
ワイルドスワン、私も読みました。 怖かったです。 国全体がカルト集団のようになってしまって、あの密告しあう社会というのは本当に物が言えなくなるんですよね。まともな感情とか正義感をもっている人には耐えられない社会ですね。 そして、知的階級が攻撃されるっていうところとか、あのポルポト政権の大虐殺と同じなんだよね。 歴史物を読むといつも感じること「人間が一番残酷だ〜」(へろへろ)
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短大の時、中国語の授業をとっていた関係で読みました。中国と言う国の激動の近代史と、著者の家族周辺の人達の人生模様が絡まって、もうとにかく、「人間って、人生って、凄!」と思った一冊です。上・中・下巻と、一気に読みました。
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淡々と描かれる壮絶な女性の一生に衝撃を受けました。纏足についても聞いてはいましたが、この本で詳細事実を知って、ここまで過激なものだったのかと愕然。因習というものの恐ろしさを感じつつ、この社会状況下にいたら自分でもやってしまうだろうと思え、リアルに人間の弱さを感じました。
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中国に留学してたとき、「文化大革命って何?」「毛沢東っていい人なんでしょ?」といっていた友達に読ませた本(笑)
その後彼女はドンドンはまっていき、翻弄され・・・最後には「ちょっと、ひどいよ毛沢東!」と言う様になりました。良かったのか悪かったのか・・・。
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久々に読み返した。
著者とその家族の人生から中国の姿が見えてくる。とても貴重な記録だと思う。
それにしても・・・中国こわっ。
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毛沢東って、あれかー、文化大革命の人ねー って言う人に読んでいただきたい。
私は大学1年の時に読んで大衝撃を受けました。
つい最近まで、中国ってこうだったの・・・。
何人かに勧めた本です。
大地の子と間をあけずに読んだので
中国に対する見方が変わりました。
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中国の歴史の裏にある普通の人の本当の話。時代に翻弄されて生きていくって過酷なこと。沢山学んだ本。3巻あって長いけど最後まで読まなくちゃならないと思った。
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どうしよう、怖い!一年一年、ドロドロしてて濃い!!まだあなた18歳なの!?と思うぐらい時間経過が早いけど遅い。中国・・・広くて深くて恐ろしい・・・。
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自分が生まれるほんの少し前の事実であることに、衝撃を受ける。どんな社会に生まれるかで、人の考えかた、命の重さ、人生は全く違うものになる。
毛沢東という一人の人の影響力の大きさに驚く。
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ワイルド・スワンは、日本の支配から独立を勝ち得た中国が、ものすごい速さで社会主義国家へ、そして文化大革命(これって狂気の沙汰だったんだとこの本を読んで初めて知りました)へと突き進んでいく過程が描かれています。
理想のために闘って、理想のために結婚した著者の両親が、自分たちが信じていた理想に簡単に裏切られる姿がすごい切ない。政治って怖い。
でも何よりすごいのが、主人公の強さです。下巻の後半当たりから、それこそ根をかむみたいな思いで必死に這い上がって、中国から出て行く姿が、もう…かっこいいというか…かっこいいとか簡単にいえないくらい、すごいです。
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一気に読みすぎて頭が痛くなった本。
中国激動の時代を生き抜いた女性3代の話。
文革の話とか、思想が東洋的過ぎて恐ろしくなった。
歴史で聞いてもピンとこなかった事も、民衆に寄った体験談として書かれるとすんなり頭に入ってきた。
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@yonda4
会社の上司から薦められて読んでみました。
著者ユン・チアンの祖母、母、著者の三世代に渡って語られる中国。
急速な自由化が進んでいる中国ですが、近年の歴史に本書の出来事が本当にあったことを頭に入れていたいですね。
本書を読むと「中華人民共和国」は国家として成立していないのではないか、と疑問がでてくる。フリー百科事典「ウィキペディア」で「共和国」を検索すると次の定義がある。
「共和国(きょうわこく、republic)とは、共和制をとる国家のこと。君主制国家(帝国・王国など)に対置する概念であり、君主を置かない国家を指す。」
この定義と中華人民共和国は矛盾している。毛沢東は暴君以外の何者でもなく、中国は共和制どころか中国共産党の一党独裁で、民主主義のかけらもない。毛沢東と彼の側近が私利私欲を追求しただけの国家が、成り立つわけがない。
不思議に思ってしまうのは、なぜこの中国人民が毛沢東の暴挙に疑問を持たなかったか。文化大革命を行うときの毛沢東の言葉「まず破壊せよ。建設はそこから生まれる」を人民はなぜ信じたのか。毛沢東が言葉巧みに煽動したこともあるだろうが、結局、破壊しただけで新たな価値は生まれてこなかった。毛沢東は一体何をしたかったのだろう。自分の都合のいいことだけを行っていたことは間違いないが、国民を欺き、国家を混乱に陥れた大変な罪人である。
この毛沢東の愚行に疑念を抱いたのが、著者の父親であり、著者だった。父親の張守愚には同情を禁じ得ない。彼は自分たちの生活がより良くなることを信じ、共産主義の理想を追い求めたが、毛沢東に裏切られた。最後には「もう共産党を信じなくていいぞ」と娘に言うくらいだ。生涯の信条を否定することなど簡単にできるものではない。その父の姿をみて、著者も毛沢東のマインドコントロールから解けていく。
物語の最後では、中国の外の世界に希望を見いだし、ロンドンへ旅立つ。結果、本書が生まれた。本書を上梓したことも著者の半生を否定する行為であると思う。その意味では、文化大革命の一部なのかもしれない。
毛沢東の死後、中国も自由化が急速にすすみ、本書のような歴史があったのが嘘と思えてしまうが、中華人民共和国の共産党独裁は健在である。天安門事件、最近ではチベット自治区問題。中国政府の都合の悪いことは武力で鎮圧し、人民の心を一つにするために反日を推進する。私は中国に対して、良いイメージは持っていない。しかし、中国の中でも現在の中国の在り方に疑問を持ち、行動している人達が当然いることも意識しなくてはならない。
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そう遠くはない過去に、隣国でこのような事実があったことを直視させられる、親子3代の物語。究極の状況の中で、人は尊厳をどこまで守れるのか。映画『ラスト・エンペラー』にも出てきた文化大革命の本当の姿が映し出されている。