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あひる、馬、ろば、白鳥……身近な動物や昆虫、風物を、ストイックな文体で描写するルナールのエッセイ。
しかし、動物への愛情や自然への憧憬を素直に期待すると、あてが外れる。これを読んでも、はっきり言って心が温まる訳でも自然が恋しくなる訳でもない。動物は擬人化されることなく、朴訥ではあるが愚かである。ましてや、所々に現れる人間は、ひどく自己中心的で狡猾で、醜い。
ありのままを描こうとするルナールの文章は、決して気持ちのいいものではないが、ただ唯一樹木を描く文章にだけは、透き通るような憧れがある。
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蛇のことを「長すぎる」とだけ切って捨ててあるのを愉快そうに教えてくれたのは私の祖母だ。
確かにいいんですよこの本。
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ユーモラスに、動物や植物を観察している。ほのぼのエッセイ。
ちょっと、言語や文化の背景が違うので、ウィットがわからなかったりして・・・。「蝶」と「蛍」がよかった。引用に記載。
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「物の姿の狩人」からワクワクして読んだ。
周囲の景色や物に慣れきってしまった自分を情けなく思う。
私はまだまだ何も知らないも同然なのだから、「物の姿の狩人」のようになれるのでは‥?
名前から姿が思い浮かばない動物もいたけれど、文章から想像するのも楽しかった。
「犬」で描かれるポワンチュは愛らしいし、ごきぶりを鍵穴みたいというのはなかなか面白い。
こうもりが夜から生まれると表現するのも素敵。
一番印象に残ったのは釣り人のヴェルネ氏の「これでとうとう利口になれたのだろうか?それとも、もう生きる気持ちをなくしちまったのだろうか?」という言葉。
狩りの場面は読んでいて怖いというか、ちょっと嫌だなと思う時もあったのだけど、この言葉を読んで私には何も言えないと悟った。
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★科学道100 / 果てしない収集
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