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イラスト担当の横松桃子との親子対談がついていて分かった~小六のミルクの家は酪農が仕事だ。ミルクも小四の弟・大地も朝6時に起きて12頭の餌を用意する。7時半に祖母の用意した朝食を食べて30分掛けて学校へ行くが,上級学年が1クラスしかないから学校でも姉弟は一緒だ。4年生に転校生が来ると聞いていたが,工場の技師として牛乳工場に住む猫田さんの息子で,実際に猫のような顔をしている。祖父母の普段は暮らしているが牧場の話を聞く度に憧れ,今回は東京から付いてきて,新しいチーズが完成するまでいるという。家に誘うと喜んで牛の世話をするだけでなく,大地にだけは飼っている猫が如何に役に立っていて忙しいか,話をするのを聞かせてくれる。森に行くと小鳥から子どもが泳いでも平気な池を教わり,ミルクの同級生を誘って楽しい時間を過ごすことができた。家のミルクは菌が少ないから生でも飲めるが,家族以外は規則で飲ませることができない。猫田技師は牧場で生まれた雄牛を引き取って,胃からレンネットを摂ったから黄金のチーズができると言う。3日徹夜で完成させた2個の黄金のチーズの内の一つとレシピを持ってきて,この地を去る挨拶をしてきた~新しい本の所にあったから新刊かと思ったら,十年以上前の本だった。酪農の何たるかを子どもに教えるための本なのだろうが,ちょいちょいと豆知識をちりばめていて不自然。ま,仕方ないか