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目次に、神様の贈り物/葉っぱのメッセージ/もっと葉っぱと戯れよう/とあります。
原寸大の葉っぱイラストのエッセイ画集。花の画集と一味ちがう、庶民的というか、親しさを感じる。おしゃれな普段着って本です。
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プラタナス、銀杏、楓など、身近な街路樹や散策に出かけた山野で見つけた木の葉を収集し、顔料に卵の身をまぜたテンペラ画で緻密に美しく写しとった画文集。数ある絵画表現の中で、なぜ木の葉を描くことにしたのか、そのいきさつを綴ったエッセイが忘れがたい印象を残す。本を閉じる頃には、著者のライフスタイルも見えてくる。絵だけでなく、文章も楽しみたい一冊。
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紅葉を見るのももちろん好きなのだが、実は舞い落ちる落葉も好きだったりする。
街路樹から落ちた、黄色いちょうの葉に埋め尽くされた歩道。
濡れそぼるアスファルトの黒に、色濃く散らばる赤いカエデ。
積み重なり、踏むたびにカサカサと乾いた音で応える山の道。
時折、吹きすさぶつむじ風に巻き上がる茶色い枯葉の渦。
地面の上の落ち葉たちをじっと見ていると、それぞれの個性が愛おしくなる。
完璧な色合いを求めて探していた頃もあった。
でも、今は不完全なそれぞれが美しく見える。
欠けた葉。
アンバランスな色。
虫食い。
こんな本があるなんて。