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『傾聴』という言葉があります。
カウンセラーではなくとも
日常性生活においても「聴く」とは大切なことです。
「聴く」とはどういうことか・・・
この本を通じて理解できるとおもいます。
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カウンセリングについて実際の講習会の形になっている。カウンセリングとはひたすら「聞く」ことなのだと分かった。確かに思い返すと先生はそうだったが、私には対処が色々とまずってた気がする。
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四十年以上前に行われたカウンセリングの講習を、1998年に書籍化したという内容で、河合氏がまるで現代の根本的な問題を見越していたかの如く、今にちょうどいい内容で、やわらかく優しい言い方で、カウンセリングというものがどういったものか、そして、カウンセラーとしての態度はいかなるものかということを、教えている。「人にはどんな状況であれ立ち直る力がある。だからこそ素晴らしい」ということを河合氏は何度も仰っていて、それが嘘ではない証明の如くカウンセリングとはなんぞやということを、意味づけられている。いつか手元におきたいなあと思う本である。
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カウンセラーがクライエントの話しを聴くとはどういうことなのか。この本を読むまで自分の認識が甘かったことを痛感した。「傾聴」の真髄に触れられた気がする。特に著者の「一番最後に諦めるのがカウンセラー」の言葉には、深く考えさせられた。カウンセラーを目指す人必読の一冊ではないか。
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だから、聴く・聴く・聴くんですね。
ただ、聴くということはとても怖い。河合さんも本の中で言われていますが、聴いて一緒に心の奥へ降りていけば怖くなる。自分も悩みだす。その自分の悩みに耐え切れなくなって、「大丈夫!なんとかなるさ」という言葉で話を終わらせることもでてくる。
その耐え切れなくなったところが、セラピストのその時点の限界なんだろうな。
クライアントが降りていけるところまで、一緒に降りてゆく。その怖さも知ったうえで、「自分で立ち上がってくる力を信じて」
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カウンセリングとは相手の話を聴くこと。決して自分の意見を押し付けずクライアントの考えを引き出すのが目的。話を聴く時は相手の話を要約したり、時には沈黙でも構わない。ひたすら聴く。
クライアントについていけない時は正直に話すこと。
最終的にクライアントが自分で考えて結論を出せればよい。
精神病だと感じたら専門家に頼む。
感想。
カウンセリングって聴くだけじゃない気がする。本書にあることを実践しているカウンセラーってボッタクリだと思った。話を引き出すのも必要かと思う。そういう技術を知りたかったが、あてが外れて載っていなかった。
でもカウンセリングの基礎はこれというのがわかって良かった。
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実際の授業の会話を本にしたものです。理論ではなく、実情が分かる内容になっています。人の話に傾聴することの大切さを教えてくれます。
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河合隼雄が実際に開いたカウンセリング講座を書籍化したものがこの本書であるが、その講座というのは昭和40-43年のこと、つまり今から40年以上前である。しかしながら出版されたのは今から10年ほど前。去年にも増刷がかかっているようである。
ここまで長い間多くの人に支持される理由は何であろうか。それはカウンセラーとして働く方々と河合隼雄とのやり取り、交わされる質問、それに対する回答やロールプレイなどを目の当たりにできるからではないだろうか。息づいている、とでも言い換えられるだろう。現場の実際を垣間見れるという点では、タイトルに「入門」と謳われている割に「応用」でもある。
内容はというと、クライエントの話をひたすら聞くという姿勢が強調されておりまた非指示的でいることの重要性も書かれている。(これは河合隼雄のほかの著書でも同様)カウンセリングの方法論などは学派によって分かれるようではあろうが、あまりここに書かれていることに固執する必要はないだろう。むしろ重要視されるげき実証性を軽んじるような姿勢も見受けられる。時代が流れているので、そのまま受け入れられないことは当然ということだろう。
ただ、もちろんその一言一言には含蓄があるし胸を打つ言葉もある。一部引用したい。
「人間というものは相当な悪環境にほうりこまれても相当にいやなことがあっても自分で立ち上がってくる そういう力をもっているということですね。それを確信してるからこそカウンセリングをやるわけです。」
一言で表すなら「エンパワーメント」だろう。だがその一言では零れ落ちてしまう大切なことが含まれている。つらいときには、この言葉を思い出したい。
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カウンセラーの入り口に立った人、一歩足を踏み入れた人にとって、大変に役に立つ本です。カウンセリングの原点を深く理解できると思います。聴くことの意義、カウンセリングの限界、なによりも相談援助におけるカウンセリングの占める位置や他職種との違いなど「実技指導」を通して丁寧にお話しされています。40年以上も前の言葉とは思えません。逆に40年、カウンセリングが普及していなかった時期に、その基礎を河合氏が固められていたことに驚きと敬意を抱くものです。線を引きまくった一書となりました。
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How patiently people needs to be listened is crazy I think. However it is true where the counseling starts is when people have no idea how to handle the situation. I want to keep that in my mind for communicating with others!
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これもかなり前に読んだ。 河合隼雄さんはユング派、私はアドラーの流派に近いところで学んでいるが、卓越したセラピストは、流派を超えた共通点があるんだと感じた。
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河合隼雄によるカウンセリングのポイントがよくわかる。
カウンセリングとは、悩みを正面から悩むこと。
そのやり方や、問題になりがちな点を丁寧にほぐしてゆく。
心理学のことやカウンセリングのことは少ししか知っていないが、本書はカウンセリングを学ぶ上で本当に役に立ったと思う
・・・実際に自分ができるかどうかは別として。
いろんな人をみていて「ただ聴く」ということがいかに難しいかが分かるから。どうしても自分の考えを挟んでしまうものなのである。
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購入して読み始めてから半年が経過してようやく読了。購入しても積ん読しておくことはたまにあるのだけれども、今回は読み始めたのに読み進められなくてこんなにも時間がかかった。あまり過去には例を見ない読み方だったかもしれない。
一言で表現するならば、辛かった。
タイトルの通りカウンセリング入門なのでカウンセラーになるための心得を初歩から学べるものと思うけれども、延々とワークショップの会話のやり取りが収録されている。その意味では著書というよりもワークショップを収録しているだけなのだ。
しかも、基本的に答えはない禅問答的なやり取りで、この河合氏が何かを教えるというよりも、カウンセラーやその卵たちが事例を出したことを共有したり、質問があっても明確な答えを言わないのであやふやなままずっと進んでいく。
普通だったら止めるところだけれども、半年前から始めている社内の組織改革、チームワーク醸成のための組織コンサルタントの人に読んでおいてもらいたいということだったので、なんとか苦痛を乗り越えて読み終わったという感じ。
この本から学ぶことはたったひとつ、話を徹底的に聞く、ということだけ。わかる人にはわかるのだろうか。友人で読みたいという方には差し上げます。
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カウンセリングの心得の基本が解説されていてとても参考になる本です。古い本ですが今でも色褪せない内容。
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カウンセリングの技術的なことに終始しているわけではなくて、一般の人として、他者と向かいあうためだったり、自分自身を知るためだったりすることに役立つ考えや知識がたくさんでてきます。たとえば、頑張れない人に対して、そのひとのなかに怠け心をみるよりも、まず劣等感が強いのではないかと見るべきだ、という考えもそう。また、早期解決をまず考えるというのがセオリーかもしれないけれど、早期解決が本当の解決になるとは限らない。早期解決にこだわらずに、その問題(こういう場合の多くは人間の心理の問題)が本当に必要とする解決策を見つけるべきなんだろうと思う。早期解決で解決したようにみえても、それはうわべだけの解決だったり、いっときの対症療法だったりする。そうすると、そのうちぶりかえしたりこじらせたりするんだと思う。問題と真正面から向き合って、自分から克服していける方法がもっとも好ましいんじゃないだろうか。と思うようになる箇所もでてきたりなどして、考えながら読んでしまう。自分で自分の気持ちをごまかすことによって、それから自分のこころを起点としたヘンなことが起こってくる、というカウンセラーならではのこころの見方もありました。と、いうように、少し内容の欠片をならべただけでもいろいろと興味をひかれるのではないかと思うのです。