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結婚をテーマに書かれた8編の短編集。鋭く現実をえぐり出しているストーリー展開は既婚者には特に耳が痛い(つД`)
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結婚式に出席することが続いているし、タイトルからして結婚の話だからと気軽に購入。
さすが山本文緒さん。人の心の複雑さを結婚というスタイルで見事に表現している。(2002.2.3)
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8つの結婚の形の物語。
普通って何だろう。
理想って?
幸福って?
と いろいろ考えさせられる短篇集だった。
傍目には これ以上ないほど理想的で羨ましく見えるものも
実情を知ったとたんに 崩れ去る虚構、ということも意外に多いのかもしれない。
やわらかいトーンで綴られながら 実は生きていく上で いちばん恐ろしいことが書かれているのかもしれない。
羨むことも羨まれることも 幸福も不幸も 心持ち次第 なのか...なぁ。
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やっぱり山本文緒の本は好き。今回は夫婦間のちょっとしたすれ違いから発展する大問題、がテーマ。こうザクザク切り込んでくる軽快なリズムが文章の中に存在していて一気に読みきれる。「ますお」と「秋茄子」がすき。
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前から読んでみたかった小説のひとつです。とても面白かった。短編より長編の方がスキだけど、山本さんの短編ってうまいと思う。スキなのは『バツイチ』『秋茄子』
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【メモ】表題作含む8つの短編集・紙婚式は結婚1周年・結婚に向けて、又は結婚初期の一見ドロドロした話・最後に希望が見える・「秋茄子」
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結婚した男女に関する短編集。
結婚したからといって、すべてが仲良し夫婦ってわけではありませんよね。
お互い隠し事もあるし。
この本の中の夫婦の話はその後どうなるの・・・とかなり不安になってしまいます。
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【一緒にいるのにさびしい。
幸せなのにかなしい。
満ち足りてるのにやるせない・・・。
透明な孤独感を奏でる8つの二重奏】
いろんな夫婦の短編集です。
どれも面白かったです。
私的には『おしどり』と『秋茄子』が好きかな。ちょっと皮肉な感じがすごくよかった。
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2007/10/23
恋愛小説はあんまり好きじゃないけれど、ミステリとかサスペンスばかり読んでて疲れたときに時々読む。で、もって自分がちょうど紙婚式だったものでなんとなく手にとってみた本。
いびつな夫婦を描いた短編集でした。い、いびつすぎるんですけど…。よくまあこんな設定思い浮かぶなあ。ありそうななさそうな。ほぼ全編ブラックな終わり方。ブラックさにくすりと笑えるわけでもなくそれほど共感できるでもなくなんか呆れて「ふーん、それで?」とか思ってしまった。
読み終わった次の日、電車の中で隣の
サラリーマンがこれ読んでた。よりによってこれかよ!結婚指輪してなかったみたいだけど。感想聞いてみたい。
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結婚についての短編集
うまくいっているように見える夫婦にも
実は裏があった
とか
ちぐはぐな夫婦で愛がないように見えても
あることで愛されてることに実感したりと
一筋縄ではいかない
一風変わった結婚生活ストーリー
よくある言葉に
「結婚がゴールじゃない」というけれど
そのとおりなのですね。
どうしても
結婚というと
明るい未来が待ってるだとか
大好きな人とずっと一緒にいられるとか
幸せ満載なことを考えるけれど
実は結婚してからの方が悩み事が多く増える気がする
といいつつ
そんな現実的なことを考えるよりも
私の将来は絶対に素晴らしいと思っているので
あまり気にしません
それ以上に
結婚をまだ考えられません
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「紙婚式」という言葉を初めて知った。
恋愛にはいつか終わりが来るし、結婚したら男と女の関係でいることが難しくなる。
山本文緒の小説に出てくる女性はどちらかというと恋愛体質の人が多いから、自分には
ない世界が見れて好きです。
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ゴキブリ入りのコーンスープの描写にはどきりとした。
山本文緒の描く女性は、
すべての女性が心の奥に持っている一面でもあるように思えて、
主人公の気持ちが分からなくもない。
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2005.4.28. 2回目。この人の短編はスルリと読めるのに、後味が悪い。好きな人に抱きしめてもらいたくなる。切ない。人恋しい。「秋茄子」強い男の人の弱さにほろり。もう少し、ほり下げて欲しい。
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図書館で借りました。ぱらぱらと頁をめくると、結婚して数年たった夫婦の短編集だと思い、紙婚式ってそうだったかなあと思いつつ借りました。
家に戻ってから調べてみると、紙婚式は結婚1周年を指すようです・・・表題の『紙婚式』はこの本の最後のタイトルでした(爆)
ちなみに私は3年経ちましたので、『革婚式、糖果婚式』になります、ってどうでもいい。
さて、今回、一番すっきり(?)した話は『秋茄子』です。
この話にいたるまでの、『土下座』『子宝』『おしどり』・・・とすっきりしない、というより、これまで他人だった人が、結婚して一緒に住むことの難しさ、慣れのとても暗い部分をむき出しにされるような
話が続いていました。『秋茄子』も、決して美しい話ではありませんが、他人だから、これまで見えない部分があって、そういった「他人」の部分とどう向き合っていくかを考えさせられる話でした。
私だったら果たして、主人公のように義理の両親と向き合うだろうか(義理の両親は嫌いじゃないけど苦手なのです^^;;;)
結婚するまではそれなりにみんなドラマがあると思うのですが、その先にあるのは日々の生活です。今までの生活にあぐらをかくのは良くない、と小説で少し(少しだけですが)反省するのです。
お話としては面白いのだろうと思いますが、私はちょっと苦手です。
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「結婚」をテーマにした8編からなる短編集。
妻の陰湿さに辟易する夫を描く『土下座』、「お嬢様」がそのまま結婚して奥様になった滑稽さと悲しみ『子宝』
二世帯住宅に移り住んだがあまりに干渉しない義父母に戸惑う嫁『秋茄子』、
結婚10年目籍も入れず互いの自由を大切にと生活してきた二人のゆくえ・表題作『紙婚式』など。
どの短編にも結婚生活に対する妻と夫の漠然とした不安とか焦りがとてもリアル描かれていて
すごく感情移入ができた。
言葉で話そうとしてもきっと上手く伝わらないと思えるような
自分自身でもなんとも表現しがたい不満がむくむくと膨れ上がってある日爆発する。
こういうことってどんな夫婦にも持ち合わせているよね、ただ程度がちがうだけで。
また夫婦の片方がとても幸せに感じている部分が実は
配偶者には一番イヤなことだったりするということだってあるかもしれない。
元々は赤の他人だからある程度の妥協をもって生活しなけりゃいけないけれど価値観はそれぞれ違い
始めはわづかだったズレが大きな歪みへと形を変えてゆく。
それでも寄り添って生きて行きたい存在。
夫婦ってなんだろう?って大いに考えさせられる。
久々に短編集でのめりこんだ気がする。どれもオススメ!