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河合隼雄の本をいろんな分野の著名人がレビューしてる本。ユングなんてアレじゃん?と思ってる人も考え方が変わるかも
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2年前の7月19日に亡くなったのもほとんど忘れていました。私って何て薄情な女なのでしょう。少し見渡せば30冊近くの著作が本棚にありますから、彼から学んだユング心理学そのもの、およびその視点から見た日本文化論など様々な分析は、少なくないどころか相当恩恵を授かっているはずなのに、この体たらくはどうしたことでしょう。
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河合隼雄の著書30冊の著名人30人による書評集。1998年
ちなみに
筒井康隆、村上陽一郎、白洲正子、柳田邦男、安野光雅、横尾忠則、養老孟司、萩尾望都、河合雅雄(兄)、村上龍・・・そうそうたる人々が依頼され、河合隼雄の著書を読み書評を書いている。豪華である。
本人が最初に感謝を述べている。
例えば、筒井康隆「はじめて『ユングの世界』がわかった」・・・「ユング心理学入門」
さてこれから何を読んで行こうかな。
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積ん読本を読破中。なぜ買ったのか忘れたが、当時は著者の本を好んで読んでいたから買ったのか。1998年発行。改めて、この時代の息吹を感じる書評集。著者の書評を著者が選んだ人に書いてもらう連作集。その著書から連想されること、著書とは関係なく、著者との人となり交流を書き連ねる人。色々な個性が集まり、それがまた著者を表す本だと思った。
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1997までの河合さんの著作30冊の感想が、有名作家などによって解説されています。
一番印象に残ったのは、最近97歳で亡くなった兄の河合雅雄さんの文章でした。
雅雄さんが任された「物語とふしぎ」という頁は、視点が終始、弟である河合隼雄さんとご自身の思い出話になっています。
以下、他に印象に残ったところ
子どもの本を読む の解説部分
・河合さんが子供の本に論じるようになったきっかけは「ゲド戦記」からとある
私:これは初見、河合さんが絵本に興味をもったのは奥様の影響という記事がどっかにあった、もしかしたら奥さんが「ゲド戦記」を推したのかも?
生と死の接点 柳田邦夫さんの書評
・死後の生命という視点から現世の生を照らし出すことによって、より意義のある生の把握が可能となる
・たとえ(80歳に至らずに)若くして死んだとしても、全体性を全うすることは可能と考えられる
私:この「子供のうちに死んでしまっても、80歳で死んでも同じ」みたいな表現、「ユング心理学と仏教」など河合さんの他の本にも散見する。これが納得できない、ストンとこない。私のここ5年ぐらいの懸案になっている。
イメージの心理学 横尾忠則さんの書評
・ある宗教をほんとうにわかるためには、自身の身体を用いねばならないことを、よく知っておくべきである。
・「その日暮らし」をイメージするのが肉体の究極ではないか
・死後生命をイメージすることは理性を強化させることにもなる。
・すべてのイメージは欲がつきまとう。したがって必ずきちんと肉体を行使する必要がある。これが理性ではないか。
私:柳田邦夫さんの書評と酷似、というか、私がこうゆう言葉に関心があるんだろうと思う。
「臨床教育学入門は」の解説部分
河合さん自身がかかわった学部創設の意義を鼓舞する本
私:一度読んでみたい、河合さんが目指した1997年以降の道筋が読めるかも?
以上 2021.8.22