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-内容- 旧約聖書外典は、ユダヤ教団によって異端的な書として廃棄され、主としてキリスト教会を経て今日まで伝えられてきた。上巻には、第二神殿建設から新約の時代までのパレスチナの歴史を述べ、信仰の書としても深い感銘を与える「第一マカベア書」、しばしば西洋絵画のテーマとして取り上げられてきた「ユデト書」の他、「トビト書」「三人の近衛兵」「ベン・シラ(集会書)」を収録。
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絵画の題材で有名なトビト書や、黙示文学としても有名なエノク書など、外典を文庫で読めるのは嬉しい限りです。
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聖書こそある程度の馴染みはあっても、旧約・新約に入っているものしか大抵の人は知らないし、いやそもそも、聖書を読みますという人も、旧約聖書までよく読む、ということがあまりないようだ。
しかしながら、聖書には外典と呼ばれるものがありまして、実はここに、西欧世界では有名なユダヤの伝説が入っていたりする。
まあ幾つかあるんだけれども、そのうちの一つがマカベウスのユダ。
ヘンデルがオラトリオとして作曲しているが、その中に超有名な一曲がある。
「見よ、勇者は還る」である。
https://youtu.be/7e06JEupzvA
スポーツ大会の表彰式などで良く使われる。
でもマカベウスのユダを知っている日本人はとっても少ない。
ユダという名だけど、有名な裏切り者のユダ(イスカリオテのユダ)とはまーったくの別人。
紀元前160年頃の人とされており、周辺諸国との軋轢が絶えなかったユダヤを守って戦い抜いた英雄なのだ。
そもそも旧約聖書のほとんどは、歴史を記したもので、この伝説もそのひとつと言える。
なんで旧約聖書からはずされちゃったのかはわからないが、中東の歴史とか、あのあたりの軍事作戦に興味のある人は一度手に取ってみても良いかも。
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去年から引き続きキリスト教について興味があるので読んでみました。旧約聖書外典は主としてキリスト教会を経て伝えられてきたものであるらしい。壮大な歴史絵巻「第一マカベア書」、クリムトなどの西洋絵画でお馴染みの「ユデト書(抄)」、大天使ラファエルと旅する男の物語「トビト書」、知恵文学とされる「ベン・シラ」など、どれも興味深く読みました。創作のネタとしても役立ちそうです。
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西洋絵画の元ネタとしても知られる「ユディト書」や「トビト書」も入ってる1冊。
うん、これは確かに画になるし描きたくなるのも分かってしまう。
トビト書でトビアスの言う事を素直に聞き同行して協力してくれるラファエルさんが印象的。
「マカバイ書」は信仰に生きる人々の姿もちゃんと書かれてるし正典に載っても良かったのでは?と思ってしまう。